2023年4月29日土曜日

高野長英&遊園地で一句

春の陽や楠の芽を育まん
雨の夜終わりを告げん花の散る
春の街オム・プリッセに抱かれて
朧月闇在りてこそ光在り
春月夜逢えない人へ思い馳せ

■プレバト纏め 2023年4月27日
遊園地で一句

特別永世名人 梅沢富美男の締めの一句
梅沢富美男
ポップコーンまじり遊園地の落花 
(「落花」は散り落ちた桜の花 質感の対比がうまい。)

永世名人 村上のお手本
村上健志
春愁や廻る木馬の目の潤み
添削(季語と「木馬」の取り合わせは村上さんらしい味わい。
   春愁を表現する時廻る木馬だけでもできる。
   春愁とは廻る木馬のように心に押し寄せる
   潤むだけでも春愁の心の鬱屈は表現できる。
   安全を考えて入れている。三音の使い方が村上のやれる技。
   あなたが表現すべきところ。)
春愁木馬よ青く
春愁木馬よ雨に

永世名人 ジュニアのお手本
千原ジュニア
春嵐継父と見上ぐ観覧車
添削(「見上ぐる」でないと下五に続かない。
上五字余りとして置くと良い。世界観に奥行きがある。)
継父と見上ぐ春の嵐の観覧車

1位 安藤和津
色褪せし無人の木馬春しぐれ
(過不足のない表現)

2位 宮田俊哉
ジャズ流し桜湯啜るラジオブース
添削(桜湯とは塩漬けの桜の花が入った飲み物。
   動詞2つではざわざわして落ち着かない。)
桜湯ラジオブースジャズ

3位 斉藤慎二
銀の風船の中にも遊園地
添削(「中にも」は散文的。)
風船のメタル映る遊園地
風船のメタル映り込む木馬
風船のメタル映り込むパレード

4位 寺田心
カメラごし君の横顔さくらんぼ
添削
ファインダに君の横顔風光る

■知恵泉 高野長英~自分の殻を壊すには?~
人は学ぶためには
食わねばならない
しかし食うために
学んではならない
(利他の心)

晴れても曇っても
戸を閉ざしており
昼でも薄暗い
霜露で衣を濡らし
夜は惨めで悲しい

罪を犯してはいないので
世の中に恥じる
気持ちはない
多分この夏になれば
自由になると思う
弘化元年(1844)1月12日付
茂木恭一郎への手紙
その年の6月30日午前2時牢屋敷に火をつけさせ脱獄

宇和島藩主 伊達宗城とWIN-WINの関係に…。
薬品で人相を変えるも
逃亡から6年 47歳の時 遂に借家を突き止められる
そして役人たちに命を堕とされた

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