馬の仔や南の島を好き勝手
今朝も海女雲丹(うに)の成長待ち続け
花の鈴激しい風に鳴らされて
畔青む風に揺らるる黄色かな
徳島を春竜胆(りんどう)の集まりて
■NHK俳句 兼題「蝌蚪(かと)」
選者 村上鞆(とも)彦 ゲスト山口もえ 司会 柴田英嗣
年間テーマは「人生を詠う」
人生とは自分そのもの
自分自身を見つめて「自分自身を詠む」ことが
一番素朴で基本的な詠み方
今回は「誕生」の名句を取り上げる。
ようこそと呼び掛け抱けば暖かし 杉原祐之
「暖かし」が春の季語
桜の実紅経(べにへ)てむらさき吾子生(うま)る 中村草田男
(人間探求派)(桜の実が初夏の季語)
上記の句を比べると父親像が違う
現代の句はフランクとか気楽な感じ
草田男の句は不器用というかストレートに詠んでいない。
▪兼題「蝌蚪(かと おたまじゃくし)」
特選六句発表
浮かびきて確かに笑ふ蝌蚪の口 板井すみ江
さわれるしかえるしおたまじゃくしなら 山崎晃
蝌蚪探す泥ごと畔にぶちまけて 村田一広
なまぐさき蝌蚪の水槽参観日 山田康治(やすはる)
蝌蚪ずつと見てゐる蝌蚪でなくなるまで 山海和紀(さんかいわき)
艦砲(かんぽう)で出来たる池に蝌蚪生まれる 百名温(ひゃくなおん)
▪夏井家伝授!
家藤正人&中西アルノ
0からの俳句
「五音探し」
▪今日マチ子、今日の一句
夏休み渋滞はまり父落ちる 山口もえ
蜃気楼靴下脱いで靴の中 村上鞆(とも)彦
▪兼題「蝌蚪」特選三席発表
三席 同期五人喪服で覗く蝌蚪の群れ 大岩真理
二席 蝌蚪の紐(ひも)手操(たぐ)りて妣(はは)に会いに行く 石井恵子
一席 一匹の離るる蝌蚪はそらを見る 岡﨑みのる
▪柴田の歩み
後は聞き手におまかせ
俳句は聞き手読み手の鑑賞があってこそ
成立する文芸ですので鑑賞も大事になってくる
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