2023年4月15日土曜日

日本財団投稿句&新約聖書福音書

花樒(はなしきみ)勤めを持って生まれけり
観音寺牡丹の香りに身をまかせ
葎若葉(むぐらわかば)でたらめにも歴史あり
深き森頭もたげたギンリョウソウ
木漏れ日浴びてバイカオウレン匍匐(ほふく)せり

■日本財団へ
2022年10月31日に投稿した俳句

遺言書待ち侘びさせることなかれ
遺言書あなたに全て託します
遺言状書くたび好きがふくらみて
想い出がまた駆け巡る遺言書
ありがとう後の世もまた遺言状
来世でも共に歩んで生きたくて
後生(ごしょう)をも艱難辛苦ともにせり
好きなのよ鈍感力に満ちた人
法に邪魔されて思いはうやむやに
後世へ熱量込めて仕上げきる
遺言書これが最後のプレゼント
終焉はなにはともあれラブレター
遺言状婦唱夫随の陽が沈む
終幕は共同作業遺言状

■100分de名著 新約聖書 福音書
「『人はパンだけで生きるのではない。
 神の口から出るすべての言葉によって生きる』
と記されている」。(マタイ4:4)

「福音書は文字によって読まれてはならないのです。
 あの夥(おびただ)しい経巻(きょうかん)は、文字を超えようとする文字なのです。
 言葉なき境にその言葉を読まないなら、
 心理の扉を開くことは出来ないのです。」
柳宗悦「柳宗悦宗教選集 第二巻 神について」

イエスは
「わたしにはあなた方の知らない食べものがある」
と仰せになった。(ヨハネ4:32)

イエスがいう「食べ物」=コトバ?

初めにみ言葉があった。
み言葉は神とともにあった。
み言葉は神であった。
み言葉は初めに神とともにあった。(ヨハネ1:1-2)
(万物をあらしめるはたらき み言葉=ロゴス(理法))

この世はも言葉によってできたが、
この世はみ言葉を認めなかった。
み言葉は自分の民の所に来たが、
民は受け入れなかった。ヨハネ1:10-11)

わたしは天から降ってきた、
生けるパンである。
このパンを食べる人は
永遠に生きる。「ヨハネによる福音書」6・51

おまえがたべる このふたわんのゆきに
わたくしはいまこころからいのる
どうかこれが兎率(とそつ)の天の食(じき)に変わって
やがておまえとみんなとに聖(きよ)い資糧(しりょう)をもたらすことを
わたくしのすべてのさいはひをかけてねがふ
宮沢賢治「永訣の朝」

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