(光の教会)十字架の放つ光よ春の景
(安藤忠雄氏)春光や内臓五つ取って生く
春北斗人生は覚悟あるのみ
青いまま人生を生く春の暮
いぬふぐり体弱るも強き意思
■NHK短歌 題「公園」
選者 川野里子 レギュラー 内藤秀一郎 深尾あむ 司会 ヒコロヒー
▪年間のテーマ「〈私〉に出会おう」
言葉に導かれて私に出会う
言葉をオブジェのように楽しんで欲しい
短歌という器に入れることによって
言葉に出会い直す
▪三十一音の物語
短歌にはたったひとつの決まりがある
五・七・五・七・七
初句 二句 三句 四句 結句
上の句 下の句
音楽が生まれたりルズムが生まれたり
それぞれの句によって役割があったり
仕掛けがあります
▪今月の題「公園」
公園に飼うはれゐし猫消えてをり置手紙せず餌皿のこして
河野里子
まず映像を思い浮かべる
▪入選六首 題「公園」
すべってもすべってもなお駆け上るタコ公園に影は伸びゆく
絹真結子(まゆこ)
シーソーがゆっくり上下にゆれている君と楽しむ春の月面
桑野豊
子のために名付けた「おばけ公園」がネットに広まりわたしも怖い
雨雨雨汰(あまざめうた)
「あさひ湯」の白いタオルが高枝に突き刺さりゐて風の公園
草波(くさなみ)ことり
💮そこはだめうちの金魚が眠ってる鬼から逃げる公園の隅
高垣満枝(みつえ)
ちきゅうって呼んでた遊具ぐるぐるに縛られ明後日の撤去待つ
牧野冴(さえ)
▪秀一郎 あむ ココカラ短歌
初句を作ってみましょう
初句 深尾 二句 内藤 三句 深尾 四句 内藤 結句 深尾
知らない子ニヤニヤしながら見る彼女ベンチにおとなりあたたかい春
お花見で君と食べるいちごさん赤い口びる冷めちゃったよ
もうひとりの自分を自分の中に用意する
新しい自分の発見になる
▪言葉のバトン
ほんとうにあたしでいいの?ずぼらだし傘もこんなにたくさんあるし
岡本真帆
ほんとうにあたしでいいの?に続く言葉
家のドアにクリスマスの飾りまだついてるし
キャベツが花を咲かせているし
チャーハンの素舐めてビール飲むし
パスタと一緒にソース茹でるし
五・七・五⇨七・七⇨五・七・五⇨七・七⇨五・七・五⇨七・七
歌人 岡野大嗣 ゆだねた先で行き先を眺める
つなぐとき ばとんはしっぽ だったから
バトンって自分が持って走っている時は
一体化しているような感覚
渡した瞬間から
ひとつの生き物のように自分から離れていく
この続きを繋ぐのは岩下尚史氏!
きゃぁ~!楽しみでなりませぬ。
嬉しい!嬉しい!嬉し過ぎます!
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