2023年3月20日月曜日

兼題「雛・雛祭」

斉藤由貴は天才好み彼岸かな
白梅の凛とした影香り聞く
春の光や一瞬を輝けり
春怨や幸せを生き不幸を描く
春の空健気に生きる人と花

■NHK俳句 兼題「雛・雛祭」
選者 星野高士 ゲスト 戸田菜穂 司会 武井壮

▪冒頭の俳句
雛飾りつゝふと命惜しきかな   星野立子

▪会いたい俳人 星野立子
高浜虚子の次女として明治36年誕生
22歳で結婚
昭和5年26歳 俳句雑誌「玉藻」創刊・主宰
(出産4カ月後)
立子と娘 俳人 星野椿
なぜ泣くやこの美しき花を見て   星野立子
いつの間にがらりと涼しチョコレート   星野立子
「俳句というものは発音とその雰囲気でございます
 そういうものをじっくりと味わいながら
 なんとなくその句というものを解釈すると
 申しますか味わっていく
 それが大切な見方だと思うんです。」

立子忌 春の季語 三月三日 立子の忌日

星野高士氏の人生を変えた俳句
行人にかゝはり薄き野菊かな   星野立子

▪入選九句 兼題「雛・雛祭」
夕まぐれほのと明るき雛の家   山田由美子
戸田 父虚子を招き立子の雛まつり   新実達夫
②武井 カステラを分厚く切りて雛祭   城内幸江
カウンターバー一隅(いちぐう)の張り子雛   神保と志ゆき
(張り子とは型に重ねて貼り乾いてから型を抜いて作ったもの)
💮部屋中に色のあふるる雛祭   小栗しづゑ
人間をじつと見てゐる雛(ひいな)かな   梅澤春雄
女官(にょかん)まで届く陽射しや雛(ひいな)の間   沼元美穂
ほろ酔ひの耳にユーミン雛の夜   北山てるみ
 雨音に耳澄ますなり古雛(ふるひいな)   大橋祐子

▪戸田菜穂さんのお好きな俳句
天気がよすぎる独りぼつち   種田山頭火

0 件のコメント:

コメントを投稿