ただ一人クロスフィットに萌える春
初恋を遂に結実水温む
木蓮の蕾煌めく春の空
生き急ぐ人に遭遇春の雪
鳥雲に入る無意識と不安定
■NHK俳句 兼題「野遊」家族を詠む
選者 井上弘美 ゲスト 笠井信輔 司会 武井壮
▪冒頭の俳句
野遊びの靴脱ぐかへらざるごとく 井上弘美
茣蓙(ござ)の上の○を標(しるべ)や野に遊ぶ
不破博
作者は○の中に母を入れました。
▪入選九句 兼題「野遊」
③一本のフォークギターや野に遊ぶ 萩原豊彦
野遊びのこぞの一樹に挨拶す 吉次薫
(こぞとは去年)
笠井 野遊びや空に幽(かす)かに残る月 植村弘
野遊びやときをり馬柵(ませ)に馬を呼ぶ 石井雅之
野遊の子らカチューシャのうさぎ耳 橋本美重子
②武井 野遊びや松葉相撲の勝ちは母 湯浅さち
聞き做(な)しの小鳥間近く野に遊ぶ 椎木(しいき)茂子
舟形の石棺(せっかん)眠る野に遊ぶ 中田昇
💮子の結びくれし靴紐野に遊ぶ 大谷博光
▪俳句ナビ 添削コーナー
軽井沢野遊び愛しい三兄弟 笠井信輔
添削(中七にしたい。材料が大過ぎる。)
野遊びの三兄弟を愛しめり
子がすこし怖がる仔牛野に遊ぶ
添削(動詞を減らすと印象的な句になる。)
野遊びの子にはじめての仔牛かな
子を追ひぬ追ひつかぬやう春遊び
添削(三段切れを解消する。)
追ひつかぬやうに子を追ふ春遊び
眉のよく似て野遊の一族郎党
添削
野遊の一族眉のよく似たる
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