2019年4月9日火曜日

「へそまがり日本美術」を詠みました!

家光の 突出すべき やばさあり
義務感を 背負いて描く 家光ぞ
闇感ず アフロのうさぎ 家光画
家光の うつろな眼 写実主義
家綱や 目つきの悪しき 生を描く
鳳凰の 鳴き声笙に 近似をり

ぶらぶら美術・博物館 
府中市美術館で開催中の「へそまがり日本美術」より
人は時に、決して美しいとは言えないものや、
未完成なものに魅了されることがあります。
その「反骨精神」を刺激する、
つっこみどころ満載の作品が集められていました。
禅画の大家・白隠慧鶴、仙厓義梵(せんがいぎぼん)
笑える作品に込められた禅の教え。
巨匠・長沢蘆雪のおとぼけ絵画。
明治の文豪、夏目漱石が本気で描いている南画のゆるいこと…。
極め付けは、徳川歴代将軍たちの「おおらか」な絵。
注目は、今回初公開となった三代将軍・徳川家光が描いた「兎図」。
普通では考えられない不思議な構図は圧巻。
あくまで「本気」で描いた将軍様の絵です。
江戸幕府の体制を整え、名君と名高い家光公が、
こんな絵を描いていただなんて刮目の時間でした。

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