本質は 些細な仕草 花曇り
要するに 菜種梅雨さえ いつか止む
背中の西日や 蛙の目借時(かわずのめかりどき)
行く春や 歩けないけど 前を向く
萩原健一氏は遍路をした時、水の聞き分けが
できるようになった!と、嬉しげに話されていました。
満足げな萩原健一氏の姿を思い出し詠みました。
人間の本質ってそんなに話をしなくても、
時間をかけて観察しなくても意外と解ります。
ちょっとした仕草や言葉遣いで…。
それを俳句にしてみました。
いつまでも永遠に続きそうな不快な事でも
いつか終わりはあるんですよね。
自分に言い聞かせるように詠みました。
「蛙の目借時」とは 春は陽気のせいか、
ついうとうとしてしまうことがある!という意味だそうです。
家事を終え西日が射し込む時に眠くなる時を詠みました。
季節は過ぎ去ろうとしているのだけど前進できない、
一歩が踏み出せない今の自分を詠みました。
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