2019年4月26日金曜日

日常の悲喜交々を…。

遍路道 水の聞き分け できるよに
本質は 些細な仕草 花曇り
要するに 菜種梅雨さえ いつか止む
背中の西日や 蛙の目借時(かわずのめかりどき)
行く春や 歩けないけど 前を向く

萩原健一氏は遍路をした時、水の聞き分けが
できるようになった!と、嬉しげに話されていました。
満足げな萩原健一氏の姿を思い出し詠みました。

人間の本質ってそんなに話をしなくても、
時間をかけて観察しなくても意外と解ります。
ちょっとした仕草や言葉遣いで…。
それを俳句にしてみました。

いつまでも永遠に続きそうな不快な事でも
いつか終わりはあるんですよね。
自分に言い聞かせるように詠みました。

「蛙の目借時」とは 春は陽気のせいか、
ついうとうとしてしまうことがある!という意味だそうです。
家事を終え西日が射し込む時に眠くなる時を詠みました。

季節は過ぎ去ろうとしているのだけど前進できない、
一歩が踏み出せない今の自分を詠みました。

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