2019年4月30日火曜日

ありがとう「平成」

花がゆえ 守り続ける ものがあり
咲き乱れ 本能のまま 落下せり
未練なし 大地を愛した 花ゆえに
信頼に 価する人など 朧月
蜘蛛の巣に 行く手阻まれ 遅日かな

桜を見ているとまさに人生を彷彿とします。
与えられた環境の中で、本能のまま咲く…。
そして、愛する大地の土に還るんですよね。
他人に頼りことなく、
与えられた環境を精一杯生ききる…。
そこには信頼なんていらないのでしょうねぇ~。
自分の思った通りを生き抜くのみなんでしょうねぇ~。
ふと、そんな人生が歩めたならと思いつつ…。
雨に桜が落とされていく姿を
平成最後の日に詠みました。

2019年4月29日月曜日

2019ダンシンググランプリ徳島!観戦記!

独立を 祝う気持ちや 春惜しむ
さりげない 善意の空気 夏近し
個人的 価値観ゆえの 春思かな
主観的 感情ゆえの 春かなし
春愁や 美的センスは 快不快

2019ダンシンググランプリ徳島」へ
昨日は観戦に行ってきました。
毎年、素晴らしい!競技会なのですが、
今年も期待通りの競技会でした。
毎年、お越しくださる山本英美先生!
今年もお越しくださり眼福のひと時でした。
光り輝いておられました。
長谷波陽子先生のレクチャーは秀逸でした。
「膝を曲げる曲げる腰を回す!
上半身は鎖骨から回す!
スローアウェイオーバースウェイでは
男性は体を回すのではなく戻す(バックする)!」
その動きをするための練習法もお教えくださいました。
もっともっと教えて欲しかったです。
競技会での成績はあまり関心などなかったのですが
昨日のジャッジには吃驚!
私と発表成績が一緒だったのです。
A級プロボールルームでの判定には拍手喝采でした。
昨日はアベニューのマスターと拝見しました。
楽しい時間をありがとうございました!

眉目秀麗な山本英美先生!
受付を担当しておられた齋藤陽子先生と
武田裕子さん!
A級ボールルームで優勝された鈴木肖生&みゆき組!
徳島でスタジオ・アプローズを経営されている
新野祥司&田中真理子組!
鈴江潔会長!
素晴らしいレクチャーをしてくださった長谷波陽子先生!
いつもプロアマを盛り上げに
広島から参戦してくださっている
吉永舞先生と金酉明さん!
ふれあいダンスタイム!
瀧倉茂&ゆみ組による選手宣誓!
「平成最後」というコピーがしっかりと入れられていました!
審査員挨拶!
里見典子&濱清江組のWaltz!
 里見典子&濱清江組のTango!
山本喜洋ダンススクールの
谷裕二&さとみ組!
ずっと応援し続けている
谷裕二&さとみ組!
声援を一身に浴びて踊る 瀧倉茂&ゆみ組!
満面の笑みで会場を和ませてくださった
保岡栄二&橋本美恵子組

2019年4月28日日曜日

人生の目借時

行く春の 親に開放 された日よ 
春惜しむ 征服された 幼き日
風景を 満たす光や 花疲
夏隣 自分らしさを 問うてみる
今や人生の 蛙の目借時 

これからどのように生きようかと思案中です。
体も日一日と衰えてきているのが解ります。
精神もそれに伴い疲弊しているような…。
私らしい人生が今一度歩みたいのですが…。
中々見つけられないでいます。
いつまでも輝き続けていたいのですが難しいですね。

昨日はダンスパーティに参加してきました。
篭宮正樹先生がまたまた
い~っぱい踊ってくださいました。
男性が少なかったので、途中で
篭宮正樹先生はばててしまっていました。
極限まで痩せておられるので仕方ないでしょうねぇ~。
篭宮正樹先生もうちょっと太ってくださいね。()
昨日は山上さんも来ておられ楽しかった!
昨日参加されていた人は
1名を除くと素敵な方ばかりでした。(💮!)


2019年4月27日土曜日

ゴールデンウィークで一句

花の雨 我唯知足(わがただちそく) 言い聞かせ
春深し 原風景に 導かれ
夏近し 自分の価値は 他人任せ
壮麗な 寺院倒壊 巴里の春
晩春や 原風景に 戻れた日

プレバト纏め 2019425

ゴールデンウィークで一句

永世名人への道
梅沢富美男
手放せぬ ティッシュの甘く 養花天
(必要な情報を入れよ!
養花天とは桜の花を養うかのような空 
桜の時期の曇り空の意 季語)
保湿ティッシュ 甘くあまやか 養花天

特待生昇格試験
Kis-My-Ft2 横尾渉
10日間 おろすの忘れ 春眠
(情報が足りない)
現金おろすの 忘れ春眠 十日間

1位 柳ゆり葉
いつ直す スーツのほつれ 春眠し
いつ直す スーツのほつれ 目借時
いつ直す スーツのほつれ 春闌けて(たけて)

2位 麒麟 川島明
誰かのアラーム 国旗を揺らす 木の芽風
誰かのアラーム 旗日の旗へ 木の芽風

3位 高橋惠子
渋滞も 楽しきひと時 桜もち
(「も」は要注意 説明になる。あえて「も」を
重ねることでリズムを作り楽しい印象を伝えられる)
渋滞も 楽し桜もちも 美味し(うまし)

4位 松尾諭
再出陣 暦見て待つ 五月雛
(言いたいことは正確に描写)
我が五月人形を 子に飾る日よ

5位 森公美子
友の手も 泥にまみれん 鏡棚
(季語が入っていない)
友の手も 泥や鏡のごと 棚田
友の手も 泥や鏡のごと 早苗田

俳句に興味のない人は
この番組の出演は控えて欲しいです。
俳句の必要最低限のルールぐらいは
把握をして出演して欲しいです。
一生懸命取り組んでいる人との温度差を感じます。
人間だから、上手い下手、
センスのあるなしは仕方がないと思います。
しかし、明らかに嫌々、
出演させられた人を拝見するのは不快です。
出演依頼があっても次回からは断って欲しいです。
俳句界では「黙」に次いで
「目借時」が流行りそうな予感!

2019年4月26日金曜日

日常の悲喜交々を…。

遍路道 水の聞き分け できるよに
本質は 些細な仕草 花曇り
要するに 菜種梅雨さえ いつか止む
背中の西日や 蛙の目借時(かわずのめかりどき)
行く春や 歩けないけど 前を向く

萩原健一氏は遍路をした時、水の聞き分けが
できるようになった!と、嬉しげに話されていました。
満足げな萩原健一氏の姿を思い出し詠みました。

人間の本質ってそんなに話をしなくても、
時間をかけて観察しなくても意外と解ります。
ちょっとした仕草や言葉遣いで…。
それを俳句にしてみました。

いつまでも永遠に続きそうな不快な事でも
いつか終わりはあるんですよね。
自分に言い聞かせるように詠みました。

「蛙の目借時」とは 春は陽気のせいか、
ついうとうとしてしまうことがある!という意味だそうです。
家事を終え西日が射し込む時に眠くなる時を詠みました。

季節は過ぎ去ろうとしているのだけど前進できない、
一歩が踏み出せない今の自分を詠みました。

2019年4月25日木曜日

マザー・テレサの言葉

吾の家を 日々訪れん 春と友
走り来て 寄り添う童 春の道 
春日和 恐れ知らずに 問い質し
奪い合い 勝たねば子孫 残されず
カリスマの 魔法が解けて 春深む

「昨日は去りました。
明日はまだ来ていません。
わたしたちにはただ、
今日があるのみ。
さあ、始めましょう。」 
尊敬してやまないマザー・テレサ女史の言葉です。
今日を大切に、一日一日大切に紡いで行けたならと…。
年を重ねるごと、多忙を極めています。
一生懸命に生きていると、
やるべきことが増えてくるんですよね。
否!したいことと言った方が良いかもしれません。
もうカウントダウンは始まっています。
悠長に構えていては何もすることなく
終わりを迎えてしまいそうです。
亡父のように「人生悔いなし!」と
言い切って鬼籍に入りたいものです。

2019年4月24日水曜日

引退試合に寄せて…。

本能の ままに燃え尽き 山笑う
新月に 願いたくして 春の空
静を見て 動を感じる 花の宴
押し寄せる 潜む本質 春驟雨
流されて 最後は一緒 花筏

本能のままに、自分たちの踊りを貫かれた
Dmitry Zharkov & Olga Kulikova組の
引退試合が放送なりました。
ファイナリストになられた頃より
チャンピオンに君臨するまで
誹謗中傷されていました。
元日本チャンピオンでさえ彼らのダンスを…。
私はずっと彼らのダンスが
世界一だと信じ応援し続けました。
今となっては私の美的感覚の勝利だったのでは?と
ますます自信を深めています。
日本人の美的感覚はちょっと
おかしいのではないでしょうか?
世界で認められない限り日本チャンピオンに
なれないだなんておかしいと思います。
日本チャンピオンが世界チャンピオンに
なってもよろしいのでは…?

2019年4月23日火曜日

カタクリの花

カタクリや 儚い在世 ひたむきに
カタクリの ごと人生を 歩みたく
ふらここのごとく 距離は縮められず
遅咲きの 標準木や 長閑なり
断捨離と 始末な暮らし 花曇り

カタクリの花が大好きです。
花言葉の「初恋」は、うつむいて咲く花姿から、
恥じらいにより自分の気持ちをうまく伝えられない、
せつない初恋の気持ちを連想したものである!
と言われているとか…。
「寂しさに耐える」の花言葉も
うつむいて咲く姿にちなんでいるのだそうです。
寂し気な花なのですが惹かれています。
知れば知るほど愛おしく感じる花だったりして…。
来年もまた、カタクリを詠むでしょうねぇ。

2019年4月22日月曜日

カントの美感とは…。

春色に 変えたルージュや ショーケース
春疾風 笑って泣いて あきれ顔
春の月 荒波小波 押し寄せん
表象に 一喜一憂 春霞
合わせられ 合わせられない 遍路道

イマヌエル・カントは厳格で
時間にこだわりを持っていたのだそうです。
人間は物事をどう捉えるか?つまり、
認識に着目し30年間研究し人間が物事を
捉える基準を探し当てた人だそうです。
それは人間共通の物差しだったようです。
人間は①感性 物事を知覚する能力と
②悟性 倫理的に思考する能力を持っています。
しかし、美しさだけは違っていました。
美しさだけは同じ認識はできない!という事が解りました。
「美的判断力とは快・不快の感情で判定する能力のこと。」カント
美しいと感じることは快を感じること!
快=個人の経験で変化します。
快が原因でファッションセンスに問題が起こるようです。
「美的判断の裁判官は無関心でなければならない。」カント
無関心でなければ純粋な美的判断はできません。
洗練された人は自分の快に他者を巻き込むのが巧みである。」カント
同じ価値観を持った人は同じ快(美の感覚)を持ち易いのだそうです。
「世界の哲学者に人生相談」より

私感
快・不快は人それぞれが所有し感じるものです。
よって、美に関しても悩み必要などないのではないでしょうか?
それぞれが快と感じていればそれで良いのでは…?
TPOを踏まえていれば…。

2019年4月21日日曜日

江の浦測候所 杉本博司氏

日々之口実 辻褄合わず 朧月 
春驟雨 とたん打ちつけ 雨聴天
海景に 残す飛沫や 春の鳥
死んでいる 暇もなき世の 鳥曇
溶解の できぬ人あり 春深し

杉本博司さんの言葉から発想を得て詠んでみました。
杉本博司さんとは江の浦測候所を作られている方です。
日本にこのような方がいただなんて知りませんでした。

江の浦測候所⇒https://www.odawara-af.com/ja/enoura/
構想10年、建設10年。
杉本博司の江の浦測候所はこんなところでした。⇓
杉本博司⇒https://ja.wikipedia.org/wiki/杉本博司

ただただ尊敬しています。
近い将来、訪れたいと思っています。

2019年4月20日土曜日

自動ドアで一句

亀鳴くや 刻(とき)のしじまに 吐息敷き
濃密な 愛と尊敬 うらうらと
物差しの 意図するものや 朧めく
退屈な 波動はいつも 後ろ向き
老いてなお 年に負くるな 花遍路

プレバト纏め 2019418
全国俳句強豪校VS名人・特待生!春の他流試合SP

自動ドアで一句

中山寛太君 春はひらく 立ち止まること 許されず
      (瑞々しい句)
村上健志 花の夜や 靴履き終えて 無言の汝(な)
     ⇓(夏井いつき先生添削 喋り過ぎ 詰め込み過ぎ
汝はなれと読んだ方が良い 物語の余韻が深くなる)
     花の夜の 無言や靴を 履き終えて

山内那南さん 減便の 航路の島々を 躑躅
       (助詞の「を」と「の」で解釈が変わってくる
        リズムは悪いが島に住む人の思いが表現されている)
千賀健永 「運命」の ドア叩く音 春疾風
      (「」は要らない 
ベートーベンの運命より一般的な運命の方が良い)

武田歩君 青空や アポロ飛ばぬ 半世紀
     (若々しい 壮大すぎるともとれる)
梅沢富美男 退院の 雲なき空や つばくらめ
      (つばくらめは春の季語で燕のこと 発想が類想)
      (近くと遠くの時間の闘い)

森貞茜さん 春日の エンドロールや 伊予灘線
      (比喩対決 エンドロールは暗喩 ごとく・ようなは直喩)
中田喜子 囀(さえずり)を 合図のごとく 始発来る
     (宇田喜代子先生添削) 
     囀を 合図の始発電車 来る

小川一磨君 鉄塊の 森の底飛ぶ つばくらめ
      
      つばくらめ 飛ぶ鉄塊の 森の底
(擬人化 比喩 の対決でした)
立川志らく 自動ドア 開けて子を追う シャボン玉

見応え満点の1時間でした。
勉強になりました。
愛媛県立松山東高校の生徒さんの素晴らしかったこと。
相手の良い点を惜しみなく言葉にしていたことに感銘を受けました。
相手へのリスペクトなくしては実力は磨かれないですもの…。
相手の句を批判する時は自分なりの添削を示すべきだと思います。
今回の審査員は毎日俳句大賞の審査を担当しておられる
宇田喜代子先生、井上康明先生、高野ムツオ先生でした。
いつも物静かで批評などしない宇田喜代子先生なのに、
昨日の高野ムツオ先生とのバトルには驚きました。
NHK俳句では見たことのない一面を知るところとなりました。
どっちも最高に好きだったりして…。
お三人の素晴らしい論評に感銘を受けました。

2019年4月19日金曜日

我が原風景とは…。

和顔施や 今日も施し うららけし
考える こと多すぎて 歩む春
ひとつかみ 香り入れたる 春の椀 
すべきこと せずして何を 朧月
闘いを 助長するよな 風車

「原風景ってなぜ惹かれるんだろうって
原風景ってのは最後に自分の帰って行く
帰り着きたい最終の景色だと
言うことじゃないんですか。」
やすらぎの刻 道 より

最近、私の原風景はどこだろうって
頭の片隅から離れません。
幼い時の原風景はやはり、生まれた
鳴門市里浦町だと思います。
3歳頃の事なのに鮮明に覚えています。
お世話になった人々の姿や思い出なども…。
My darlingとの原風景も思い出しました。
今の自分の原点ともいうべき出来事は
覚えているものですね。
それがネックとなりトラウマとなり
消えずにずっと染みついているようです。
消すに消せない心の傷は
鬼籍に入っても持ち続けるものなのでしょうね。
なんと執念深い性格なのでしょう…。

2019年4月18日木曜日

8年後の東日本大震災

味噌汁に 咲く青のりの 満開ぞ 
青のりや 南相馬の 香(かぐわ)しき
震災後 言葉減らして 干鱈かな
トマト生る 8年前に 買った苗
律儀なり 毎年実る トマト食ふ

東日本大震災で被災された方々を
短歌の番組でも取り上げられていました。
直後は俳句にできなかったのですが
やっと詠むことができました。
南相馬の青のりがすくすく育ってきたこと!
震災を未だ語ろうとしない家族!
震災前に買ったトマトの苗が
毎年、実をつけてくれる話など伺いました。
癒えることのない傷をずっと
背負って生きて行かれるんですよね。
私たちも寄り添って生きて行けたならと
願わずにはおられませんでした。

2019年4月17日水曜日

川瀬巴水とは…。

亡き人の 年を数えん 木の芽和 
巴水(はすい)描く 市井に生きた 人々を
揺らめいて 移ろいながら 花流る
群れながら 咲いて落下の 美学なり
すべきこと 多くして 春の泥

川瀬巴水とは日本の大正・昭和期の浮世絵師で版画家です。
本名は川瀬文治郎。生年月日は1883518日。
衰退した日本の浮世絵版画を復興すべく
吉田博らとともに新しい浮世絵版画である
新版画を確立した人物として知られています。
美の巨人たちでは何度も取り上げられていました。
文字起こししてくださっていました。⇓

2019413日は「ニコライ堂」を
貫地谷しほりさんが紹介くださいました。
冒頭の言葉です。
「柔らかな光が零れるように
 降り注ぐようにベールとなって
 包み込んでいます。」
こんな素敵な言葉を聞いた直後、415
仏パリのユネスコ世界遺産であるノートルダム寺院での
大規模火災発生の報道がなされていました。
尖塔倒壊の画像が流れ、いたたまれませんでした。