2012年6月29日金曜日

100分de名著 パスカル「パンセ」「人間は考える葦である」

100分de名著 パスカル「パンセ」
第4回 「人間は考える葦である」 より

ゲストは 鹿島茂氏 福岡伸一氏 でした。
この番組で 現在の謎が すっかり解けました。

原発事故 金融危機 環境破壊 自然崩壊 
全て デカルト的思考が 原因だったのですね・・・。

福岡伸一氏の発言を 全て 文字起こしして
おきたい気持ちになりました。感動さえ覚えました。

         デカルト           パスカル
人間の理性  万能である         限界がある
世の中は   全てに原因と結果がある 偶然によって左右される
迷ったら    あくまでもデータ重視    時には直感を信じる

上記は 番組で比較するため使われた内容です。
福岡伸一氏は 下記のように説明して下さいました。

「デカルトの思考は 自然 生命に対する謙虚さに欠けています。
 行き過ぎた傲慢さが 現代社会に出てきている。」

今回の原発事故に関しても 同様の事が言えるのでは・・・?
パスカルの思考を取り入れるべきだったと 心より思いました。

現在も 放射線に関し 「予防原則」の観点が無視されています。
日本経済には 安定した電力供給は必要な事は理解しています。

でも 同時に もしもの時を想定し 考えておくべきではないでしょうか?
行き当たりばったりで 物事を進めるには 危険すぎるのでは・・・?

その時 人間の持てる力は全て発揮し 難を逃れる策を講じるべきでは・・・?
「合理的=自己利益の最大化」 と 鹿島茂氏は言われました。

「今回のような事故が起こった場合 非合理となってしまう。」とも・・・。
合理的である事は 物事の基本である事も 承知しています。 

しかし 原発推進派のデカルト的思考は 是非 改めて欲しく思いました。
国民がいてこその原発なのでは・・・?国民がいなくなってしまっては・・・。

パスカルの言葉「パンセ」断章347より 

「人間は 一本の葦にすぎない。
 自然の中で 最も弱いものの一つである。

 しかし それは 考える葦なのだ。
 人間を押しつぶすためには 全宇宙が武装する必要はない。

 一滴の水でさえ 人間を殺すに足りる。

 しかし たとえ 宇宙が人間を押しつぶしたとしても
 人間は宇宙より 気高いと言える。

 なぜなら 人間は自分が死ぬことを宇宙の方が 
 自分より はるかに優位であることを知っているからだ。

 宇宙は こうしたことを 何も知らない。
 だから 私たちの尊厳は 全てこれ 考えることの中にある。

 私たちは 考えることというところから
 立ち上がらなくてはならないのだ。

 故に よく考えるよう努力しよう。
 ここに道徳の心理があるのだ。」

心に響きました・・・。

詳しくは↓
http://www.nhk.or.jp/meicho/famousbook/13_pensee/index.html#box04

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