「人体Ⅲ」人間の命より
助け合うミトコンドリア夏安居(あんご)
短夜よミトコンドリア発電所
移植するミトコンドリア風光る
シンフォニー紡ぐ細胞二重虹
汗みずく懸命に生き老いて死す
■平賀源内の言葉
「功ならず名斗(なばかり)遂(とげ)て年暮ぬ
杉田玄伯が記した平賀源内の墓石の言葉
「ああ なんと変わった人よ 好みも行いも常識を超えていた
どうして死に様まで非常だったのか」
「戯作者考補遺」より意訳
■こころの時代
闘うガンディー非暴力思想を支えた「聖典」② 結果を求めず行為せよ
ガンディー・カタ(ガンディーについての語り)
手段は潔白なものを自らの手に持ちなさい
正しい方法を使って目的を果たすこと
私は自分の命の危険を感じました自分の義務は何だろうと自問しました
私の積極的非暴力が始まったのは、まさにその日からです。
ただ行為だけがあなたの持ち分です。
それから生まれる諸結果では決してありません。
「バガヴァッド・ギーター」の一詩節が、私を絶望と無為から救ってくれました。
その詩節は、諸行為の結果への執着からの自由を命じていたのです。
1894年ガンディーが知人に宛てた手紙
一人の乗客が入って来て、私の方を見ました。
肌の色が違うのを見て狼狽しました。
一人の駅員が来ました。「こちらに来い。おまえは貨車に行くのだ」
「一等の乗車券を持っています」
「乗車券などどうでもいい。もう一度いうぞ。貨車に行くのだ」
「私はこの車両で行くつもりです」「だめだ。降りなければ警官が降ろす」
警官が来ました。私の手を掴み、突き飛ばすようにして降ろしました。
汽車は出発しました。
「ガンディー自叙伝」田中敏雄訳
私は自分の義務について考えました。
自分の権利のために闘うべきか、それとも引き返すべきか。
私が被った苦難は表面的なものだ。深く根を下ろした業病の徴候なのだ。
「ガンディー自叙伝」
もし私にこの深い病を除く力があるなら、その力を行使しなければならない。
私の積極的非暴力が始まったのは、まさにその日からです。
「The Collrcted Works of Mahatma Gandhi」
それは貧しい人々の闘いでした。貧しい人々こそが闘いに参加していたのです
「ガンディー自叙伝」
「ギーター」は、自分の身内と他人を区別することを許しません。
「ギーター」は、ある人は自分の親戚縁者であり、ある人は
そうではないという 無知な区別から彼(アルジュナ)を解き放ちたいのです。
「The Collrcted Works of Mahatma
Gandhi」
大英帝国の臣民として権利を要求するのなら、
帝国防衛に協力するのは義務であると思いました。
白人兵たちは金網から覗き込んでは傷口を手当てしないよう
私たちに言っていましたが、私たちが耳を傾けないので怒り、
ズールーの人たちに罵詈雑言を浴びせていました。
ここでは人狩りが行われているかのようでした。
こうしたことの内側にいることは、私にはとてもつらいものに感じられました。
考えさせられることが大いにありました。
「ガンディー自叙伝」
法案の目的は、ここでの私たちの存在を根こそぎにすることにあるように思えます。
この法案で私たちだけが屈辱を受けるというのではありません。
全インドが屈辱を受けることになるのです。
「南アフリカでのサッティーヤーグラハの歴史」田中敏雄訳
パッシブ・レジスタンス(passive resistance) 消極的抵抗
私はほとんど毎日「バガヴァッド・ギーター」を読みました。
このような読書はすべて、サティヤーグラハに対する私の信念を
確信させる効果があったのです。
「インディアン・オピニオン」1909年1月30日号
真理の勝利
平等な心を持って、幸福と不幸、利益と損失、
勝利と敗北に立ち向かいなさい。
私たちは、幸福も不幸も、利益も損失も、平等に見る心を持って、
闘わなければならない。
このようにして闘うものは、神の御名においてのみ闘うでしょう。
その者は、成功も失敗も考えません。結果そのものは、全能の主の
御手の中にあるのです。
「インディアン・オピニオン」1908年2月8日号
正直に言って 私が今の私になったのは 南アフリカに行ってからです。
南アフリカに対する私の愛と、南アフリカの諸問題に対する私の関心は
インドに対するそれに勝るとも劣らないものです。
なぜなら、私がサティヤーグラハという武器を発見したのは
南アフリカでのことでしたし、非暴力のサティヤーグラハを実際に
有効なものとして示すことができたのもそこにおいてであったからです。
それ(南アフリカでのこと)は私がものを考えていく上で
励ましてくれましたし、私の信念を強くしてくれました。
1947年南アフリカの活動家との対話より
非暴力は成長の遅い植物です。目に見えないほどゆっくりと成長します。
しかしその成長は確かです。
「The Collrcted Works of Mahatma Gandhi」
疑念が私を悩ませ、失望が私の顔をじっと見つめ、
地平線上にひと筋の光も見えないとき、
私は「バガヴァッド・ギーター」に目を向けます。
そして、私を慰めるひとつの詩節を見つけます。
そして、どうしようもなく大きな悲しみのまん中で、
私は、すぐに微笑み始めます。
「ヤング・インディア」1925年8月6日号
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