2025年5月26日月曜日

初音の調度&わたしの日々が、言葉になるまで⑦

小林研一郎氏へ

燃え盛る炎の気合い熱き日よ

削ぎ落とし激しき音へタクト振る(無季句)

汗みづく研ぎ澄まされた一音よ

指揮棒へ込めたパワーや玉の汗

汗みどろ家族のエール背に受けて

 

■日曜美術館 日本一豪華な花嫁道具 国宝 初音の調度

国宝 初音の調度 大角赤手箱

年月にまつにひかれてふる人にけふ鶯の初音きかせよ

意味

「あなたを思い続け歳を重ねる私に新春のたよりを聞かせておくれ」

ひきわかれ年はふれども鶯の巣立ちし松の根を忘れめや

 

■わたしの日々が、言葉になるまで⑦

青春って一体なんだ?

劇団ひとり 八木莉可子 村田沙耶香 橋口洋平 桐山照史

 

青春は根本を試される日々 橋口

青春ってキラキラ 桐山

青春という言葉が自分には宿っていない 村田

青春として記憶を改ざんしている 否定はしたくないので

言い張る人がいたらそれは青春 村田

 

藤井風「青春病」せいしゅんを色で例えた表現

青春の病に侵され儚いものばかり求めていつの日か

粉になって散るだけ 青春はどどめ色青春にサヨナラを

 

「なつかしい」うれしい+心細い 八木

実体のないものに対する儚さ 橋口

青春は振り返って当てはめるもの 橋口

私の青春像にしっくりくるのが「病」青春は脳内麻薬 村田

オレンジジュースであんなに楽しくなれますか? 村田

どどめとは「熟した桑の実」を指す言葉

どどめ色とは「暗く赤むらさき色」という意味

 

青春を色で表現すると?

青春は照明色 桐山

青春は青になりきらなかった藍色 橋口

青春は真っ白 青春は滝行時代? 八木

青春は密室の白 村田

主人公の似顔絵を描くのが好き 着ている洋服とか

明るい気持ちだったら黄色とか 食卓で話していて

眺めているスープの色がドロドロしてたり 主人公の目線が

自分の心象を表す色に行ってしまう

 

小説「しろいろの街の、その骨の体温の」より

若葉ちゃんは白いカーディガンを羽織っていて、その下の水色の

ワンピースは、首元と袖に白いビーズが列になっている。

 

言語化のヒント

「どんな色を見ているか」で主人公の心象を表す

神は細部に宿る 大盛り上がり!

 

3年半以上を連載を経て完成 「世界99(上・下)」集英社

人格を増やしていく主人公・空子

空子一生を通して人間の滑稽さグロテスクさを描いた

第一章  4歳から第4章 89歳まで

第一章は思春期 自分に対するブーイングで騒然となる教室

12歳の空子が俯瞰したときの気づき

私は思わず笑ってしまった。私たちはこの瞬間、

全員がそれぞれの世界に媚びていた。この騒ぎを機に

教室での立場をマシにしようとする子、気がつかないふりをする子、

困った顔で男子にも女子にも悪く思われないようにする子。

これは世界に媚びるための祭りなのだった。

媚びている「世界」が人によってすこし違うというだけで。

 

媚びる=生存本能 八木

神的視線の第三者の目 橋口

主人公カメラで見るタイプの作家 

私の言葉ではなく空子さんの言葉 

今の村田さんはVer.編集者 戸惑いながら生きていて印象的な人 村田

 

34歳の作者が高校時代を振り返り

エッセイでつづったどうしようもない青春

 

小説家 原田宗典 スバラ式世界 十九、二十(じゅうく、はたち)

忘れゆく青春時代を書き残そうとつづったエッセイ

原田宗典「十七歳だった!」集英社

34歳になった作者が当時を振り返ってつづった 青春の真実

この際だから、ぼくが本当の青春の姿を露呈させてしまおう。

「青春とは大きな誤解だッ!」これが真実である。

 

青春とは大きな希望だ 桐山

青春とは大きな空白だ 八木

青春とは幸せな勘違い 橋口

青春とは大きな地獄の生クリームのせだッ! 村田

やっぱり青春は記憶の改ざん 村田

 

お~私当てちゃいました!(嬉々)初めて当てました。

 

・「大切な友だち」を表すために もっとほかの言葉ありませんか?

深める話題は人それぞれ 

カラオケでは「Get Wild」を歌われるとか。 村田

 

「赤毛のアン」ルーシー・モード・モンゴメリ著 村岡花子訳/新潮社

アンとダイアナとの友情

腹心の友よー仲のいいお友達のことよ。心の奥底をうちあけられる、

ほんとうの仲間よ。いままでずっと、

そういう友達にめぐり会うことを夢見てきたの。」

 

腹心とは「腹や胸」「深く信頼する人」

自分の腹や胸と同じほど頼もしい友人

 

大切な友だちは掘り下げたことのないところまで一緒に行く人

言語化のプロのプロ 朝井リョウ氏とか西加奈子女史とか

 

川端康成と大宅壮一

大学で出会い 世に出るまでを苦楽を共にした二人

50年来の友情 

大宅壮一

「彼となら、何時間でも話しておれるし、またちっとも口をきかずに

一日暮すこともできる。とにかく不思議な存在である。」

川端康成

「彼はいつかでも私の泣きつきどころの一つ、

無茶な願いの持ち込みどころであるだろう。」

―川端康成(雑誌「新潮」19291)

 

大切な友だちは甘えていい存在 八木

泣きつきどころ よほどのことがないかぎり言語化しない弱さ

その言葉を体の中から取り出したエネルギの凄さ 村田 

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