2024年10月7日月曜日

兼題「夜食」&題「触れる」

演説の流行すたりや秋の声
夜明け前ようやく秋がやってきた
秋の風いきなり譜面飛ばしをり
花水木赤く色づけられし秋
期限なき隠忍自重星月夜

■NHK俳句 兼題「夜食」
選者 堀田季何 レギュラー 庄司浩平 司会 柴田英嗣
年間テーマは「俳句の凝りをほぐします」

今回テーマは「類想から抜け出す」
類想から考えて半ボン・脱ボンできる方法を伝授!
漠然としている
景色が見えない パッとしない そのまんま 映像が浮かんでこない

八月の平和祈れり恋人と
ナイターの試合白熱汗握る

梅雨じめりいつも躰の重きこと
(堀田)ある俳人の句を「改悪」した
梅雨じめり二の腕いよよ重きこと   宇多喜代子
(いよよ=いよいよ)具体的=漠然を逃れる
類想の句をまず作ってみてそこをちょっと変えてみる

類想句から脱ボンする実験!
具体的に掘り下げる!
秋の季語 松茸 酢橘

① 松茸や一番小さいものを買う
② 松茸や薄く切って皆で分け
③ 松茸や昔実家の裏山に
④ 松茸や香り楽しみ歩み去る

具体的にして脱ボンする!
②松茸や薄く切って皆で分け
松茸やひとつを薄く皆で分け   柴田英嗣
①松茸や一番小さいものを買う
松茸やしめじの様なものを買う   柴田英嗣

④松茸や香り楽しみ歩み去る
松茸や山の香りをスーパーで   庄司浩平
②松茸や薄く切って皆で分け
松茸や友と手で割き持ち帰り   庄司浩平

ツボポイント②
「視点を少し変える」

島中の熊蝉(くまぜみ)鳴けり朝(あした)より
すべて熊蝉領や朝より   小澤實
島が全部「熊蝉の領土のようと(視点を変えた)

一斉に片手の上がる踊かな
のんびりと片手の上がる踊かな   西村麒麟

類想から抜け出すポイント
① よく見て具体的にする
② よく見て視点を少し変えてみる

・特選六句発表 兼題「夜食」
夜食にす宇宙ステーション過ぐる頃   冨田裕明
AIの粋な提案夜食抜く   細見俊雄
それぞれの机は孤島夜食とる   北村浩子
学徒動員工場夜食高粱飯(こうりゃんめし)   松長朔風(さくふう)
(高粱飯 戦前戦中日本や満州でもよく食べられていた
物が少ない時代の背景が見えてくる)
スパゲッティコードうにやうにや夜食とる   大黒富々
信長にメガネ描き入れ夜食待つ   山口良子

・柴田の歩み よく見る
庄司の歩み 夜食パクパク俳筋力ゲット

■NHK短歌 題「触れる」
選者 川野里子 レギュラー 内藤秀一郎 深尾あむ 司会 ヒコロヒー
年間テーマ「❝私❞に出会おう~2年目の飛躍~」
今回のテーマは「雪月花のパワー」

「この世をば 我が世とぞ思ふ 望月の 欠けたる ことも なしと思へば」
満月のように我が世自分も一族も欠けたところがない
千年ほど前に藤原道長は作ったもの
月 雪 花 昔から詠われてきた題材が今も最先端で使われている

雪月花は万葉の時代 それから平安時代ずっと通して 
長い時間 歌の言葉として磨かれてきた

月光を挽くのこぎりの刃はむかし図工の部屋の冬の窓辺に
鈴木加成太(かなた)「うすがみの銀河」

体温計くわえて窓に額つけ「ゆひら」とさわぐのことかよ
穂村弘「シンジケート」

「はなびら」と点字をなぞる ああ、これはの可能性が大きい
笹井宏之「ひとさらい」
ピンポイントの景色だけではなく過去にたくさん
歌われてきた桜の歌や桜満開の景色に繋がっていく
非常に小さな風景が大きな時間を超えた風景につながる
色んな想像力を呼び込むことができる 現代短歌の中に
流れ込んでとても大きな飛躍力を生む言葉になっている

・入選六首 題「触れる」
百均のプラスチックの聴診器こんな場所にも心臓がある
横縞
鍾乳石に両手で触れる夏休みたった五万年前の冷たさ
弘中典子
触れないでぼくの過去には触れないで静止画みたいに教室を出る
荒川優斗(まさと)
春風がぬるいふれあい公園で一方的にうさぎを撫でる
高原すいか
一席 夕方の顎に触れれば生きていた証の髭がざらざらとして
八号坂唯一(はちごうざかただひと)
まだ父の温かいとこあるはずと看護師(ナース)は探し吾に触れさす
間(あいだ)由美

・みつけたキラリポイント
秀一郎「たった」 あむ「静止画みたいに」

・秀一郎あむの飛躍のカギ
君と見た雪の結晶手に残る冷たさだけがまだ温かい
深尾あむ 添削
君と見た雪の結晶の白い森冷たさだけがまだ温かい
君と見た雪の結晶ぎざぎざの冷たさだけがまだ温かい
君と見た雪の結晶はシンデレラ城冷たさだけがまだ温かい

ドクンという心の音が怖い時夜空の月がほほ笑んでいる
内藤秀一郎 添削
ドクンという心の音が怖い時うるさい月がほほ笑んでいる
ドクンという心の音が怖い時うさぎの月がほほ笑んでいる
ドクンという心の音が怖い時やさしい月がほほ笑んでいる
慣用的ないつもくっついてるような言葉ではなく
ちょっとだけ外した言葉を工夫してみると
色んなイメージが広がる
ドクンという心の音が怖い時大きい月がほほ笑んでいる
雪月花はとっても跳ねた表現 飛躍のある表現
アクロバティックな表現を支えてくれる
でも雪月花に頼ってはいけない
戦う気持ちで用いると支えてくれる

・言葉のバトン
〈アリア〉というハンドルネームの友だちは
ベテランち こと 青松輝(あきら)(歌人)

うしろ髪を照れてさわったのは僕で、終わってからが思春期だから。
青松輝「4」ナナロク社
短歌は漫画とか小説と比べて読者の側に力があるというか
読者がどう思うかの裁量が大きいからフラットな関係性で
読者と作者がいるのが好きで
普段の自分だったらこういう上句で考えるよなみたいなのを
自分で設定する短歌が最近結構好きで

2024年10月6日日曜日

10min.ボックス現代文 俳句&ザ・プロファイラー「源氏物語」

ソラを詠む
ソラの秋コエグロ背負い急斜面
秋のソラ畑へコエグロ敷き詰めん
秋の朝雲海に立ち背伸びせり
赤蜻蛉自給自足のソラを生く
雲海に浮かぶ山々空高し

■10min.ボックス現代文 俳句(2006年制作)
柿食えば金が生るなり法隆寺   正岡子規
いくたびも雪の深さを尋ねけり   正岡子規

近代俳句の父 正岡子規
芸術の域にまで高めたのが松尾芭蕉
古池や蛙飛びこむ水のおと   松尾芭蕉

明治に入り発句を俳句としたのが正岡子規
卯の花の散るまで鳴くか子規(ほととぎす)   正岡子規
「俳句分類集」を作成 使いまわしの語句が多いことが分かる
写生(西洋の絵画でもち入れられていた手法)をとり入れる
新しい俳句を目指した

赤蜻蛉筑波に雲もなかりけり   
若鮎の二手になりて上りけり

「ホトトギス」(東京版)第1号
ここから多くの作家が育った 夏目漱石もその一人

菫ほどな小さき人に生まれたし   夏目漱石
糸瓜咲て痰のつまりし仏かな   正岡子規

東京都台東区根岸 子規庵
2万を超す俳句を残して34歳の若さでこの世を去りました

子規からつながる人々
高浜虚子 「ホトトギス」を引き継ぐ
季語と定型という決まりを固く守り 花鳥風月を題材に取り上げた
伝統を守る決意を詠んだ句
春風や闘志いだきて丘に立つ   高浜虚子

川東碧梧桐 新聞の俳句欄を引き継いだ
新しい俳句の表現を求めた碧梧桐は次第に季語と定型から離れて行った
紅い椿白い椿と落ちにけり   川東碧梧桐

ホトトギスの投句欄から見出された女流作家
谺(こだま)して山時鳥(ほととぎす)ほしいまま   杉田久女

彷徨うように旅を続け定型の枠を超えて生み出した句
分け入ってても分け入っても青い山   種田山頭火

17音の世界は時に限りない広がりを私たちに与えてくれます

■ザ・プロファイラー 書き尽くせぬ思い「源氏物語」作者 紫式部
おぼつかな それかあらぬか あけぐれの そらおぼれする 朝顔の花
紫式部集

ここにかく 日野の杉むら 埋む雪 小塩の松に 今日やまがへる
紫式部集

春になれば 氷が解けるように やがてあなたの心も 打ち解けるものだと 知らせたい
藤原宣孝 紫式部集

春なれど 白嶺のみゆき いやつもり 解くべきほどの いつとなきかな
紫式部集

おほかたの 秋のあはれを 思ひやれ 月に心は あくがれるとも
紫式部集

寂しい物思いの中 当てのない行く末を考えては 将来への心細い思いを 強めるばかり
そこで取りとめのない ものではあるけど はかなき物語を書いて 試行錯誤しては
慰み事に寂しさを紛らわせていた
紫式部日記

第一帖「桐壺」
いづれの御時にか 女御 更科 あまたさぶらひ 給ひける中に
いとやむごとなき際にはあらぬが すぐれて 時めき給ふありけり

同僚女房に言いたいこともあるけれど「何も言うまい」と思う
わかってくれない人に 何を言ってもむだ
また何かと文句を言って「われこそは」と得意になっている人の前では
煩わしくて口をきくのも おっくうになる
紫式部日記

紫式部⇨清少納言
あそこまで利口ぶって 漢字を書き散らしていますけれど
その学力の程度も よく見ればまだまだ足りない点ばかりです
紫式部日記

浮気者=すきものと 名にし立てれば 見る人の をらで過ぐるは あらじとぞ思ふ

人にまだ をられるものを 誰かこの すきものぞとは 口ならしけむ
紫式部日記 光源氏=道長説も出るほどだった

藤壺
第二帖「箒木」
空蝉
第四帖「夕顔」
女の枕近くに夢で見たのと瓜二つの顔をした女が現れてすっと消えた
昔話にはこんな話も書いてあるが
実際に目の当たりにすると源氏はともかくおそろしくなった
第五帖「若紫」

ひらがなの物語は文学として幼稚
物語こそ心が書けると気づいた紫式部
紫式部の心を光源氏に語らせている

誰でも身の上として多少誇張などはあるにしても
この世を生きる人々の見ているだけでは満足できず
後の世にも言い伝えたいと心にしまっておけず
語ったものが物語の始まりなのです
言いおき始めたるなり
第二十五帖「蛍」

この作者は日本の歴史書をよく読み込みまことに学識があるようだ
まことに才あるべし
紫式部日記

この世をば 我が世とぞ思ふ 望月の 欠けたることも 無しと思へば
小右記

歳もまた出家しても よい年頃になってきました
罪深い私のような人間が必ずしも出家の志がかなうわけではないでしょう
紫式部日記
浮舟

紫式部の娘 賢子(けんし)もまた才能あふれる女子であった
後冷泉天皇の乳母(めのと)として宮中にあがった

後冷泉天皇の時代は文化的な時代だった
それは紫式部の娘 賢子の教育のおかげである

2024年10月5日土曜日

太田道灌&俳句甲子園2024&棟方志功

利上げなし金絶好調秋うらら
秋の君たまに表出決めてきた
パソコンや機嫌直せよ野分(のわき)立つ
散る柳痛みに耐えて生く老後
タンクトップにできた水玉渡り鳥

■偉人・敗北からの教訓 
第61回「太田道灌・文武両道の名将の最期」

思いもよらぬ形で命を絶たれた太田道灌(どうかん)の敗北

敗北の伏線~太田道灌の活躍が落した影~
不驕者又不久(驕りがある者は没落するだろう)

我が庵は松原つづき海近く富士の高嶺を軒先にぞ見る
太田道灌

太田道灌 敗北の伏線
自身が力を増すことが上司の力を減らす事になると気づけなかった

太田道灌 敗北の瞬間
過剰な自己アピールは危険
相手の面目を配慮することが重要

七重八重花は咲けども山吹の実のひとつだに無きぞ悲しき
太田道灌

太田道灌の敗北から学ぶ教訓
賢者は理屈で動き 愚者は感情で動く

■心に届け!17音~俳句甲子園2024~
アイスキャンディー栄養ないし好き

興南高等学校
稲妻に淵の蒼さの深まれる   速水彩華
稲妻すとんファミレスの友だち抜きください   知念ひなた
ZigeunerWeisenぼくら鶏頭だった罰   知念ひなた
だめになる切ればメロンにすこし夜   知念ひなた

洗足学園中学高等学校 森有沙 
カットメロン角透けかけてをりにけり   森有沙
翡翠や樹々は古墳を溢れ出て   明石菜央

審査基準 俳句のできとディベート力 自分らしさ

「俳句甲子園2024」を見て一句
炎昼や再出発は髪切ろう
小顔への強きあこがれ夏の蝶
蒸暑しあるがまま読めつくるなよ
落ち着けよゆっくり喋れ日の盛
最後までぶりっこ通す草いきれ

■プレミアムカフェ 巨匠たちの肖像 棟方志功―無我の手―(2009年)

板画は描く仕事ではない。(中略)如何なる場合にも板画は肉筆画に
接近すべき性質のものではなく、肉筆とは全く別なものに立脚し、
全く別個の方向から出発して画になっているのだと云うことを、
知らなくてはならないと思います。
従って、「肉筆らしさ」「肉筆画に近寄る仕事」、そういうことは
板画の道では一種の邪道なのです。
「板散華」より

鍾渓頌(しょうけいしょう)昭和20年

サンパウロ・ビエンナーレ国際美術展
「版画部門最高賞」受賞
受賞後のインタビュー
僕一人 個人の喜びじゃないと思います
日本の国から出た大きな喜びじゃないかと思います
魂自体が 丸となって 線となり 幅となり 
面となるところに 本当の新しいものがー
生まれてくる 湧いてくる 溢れてくる
それが本当の新しい命なんですよ

2024年10月4日金曜日

金秋戦 自分で撮った写真で一句

(手話言語の国際デー)
集まりて薄暗き街秋の声
家族連れナイトマルシェへ宵の秋
秋の宵青く浮かんだ廃校舎
秋の星鳳翔太鼓鳴り響く
美郷から世界へ向けて長き夜

■プレバト纏め 2024年10月3日
俳句タイトル戦「金秋戦」 自分で撮った写真で一句
スマホの中の写真を自分で選択

1位 的場浩司 島根県隠岐諸島で一句
三日月や真朱(まそほ)の隠岐に藍の波
(三日月 秋の季語 真朱 混じりけの無い朱色を意味する古い表現
 三日月を詠嘆 ややくすんだ朱色 藍も伝統的な色
 美意識が言葉に入っていて言葉だけでスケッチができている
 一言一句置くべき位置に選び抜かれた言葉が置かれている)

2位 千賀建永 宮古島の星空で一句
灯台の周期星月夜の無辺
(星月夜 秋の季語 対句表現 灯台は一定のリズムで光を放つ
 星月夜は宇宙とつながる広大な自然 対比もいい 
 損をしたのは「無辺」消極的表現だった)
灯台の周期星月夜の深閑

3位 村上健志 ベビーサークルで一句
長き夜や絵本の丸き角を拭く
(長き夜 秋の季語 家庭の風景だと読める 
 長き夜と絵本の取り合わせが「あるある」
 拭いているは工夫が見える 類想感で順位を落とした)

4位 藤本敏史 八百屋さんで一句
銀杏の実剥き終へ自由になる十指
添削(「に」を消した方が臨場感が高くなる)
銀杏剥き終へ自由なる十指

5位 横尾渉 スカジャンで一句
外苑はさやか孤食のカチョエペペ
添削(さやか 秋の季語 爽やかな秋の心地良さ
   カチョエペペ チーズと胡椒だけのシンプルなパスタ
   カチョエペペとさやかの響あいはおもしろい
   評価の分かれ目は孤食 評価をあげたければ一人とする)
外苑はさやか一人のカチョエペペ

6位 立川志らく 夕焼けで一句
師が逝きひぐらし号泣しております
添削(ひぐらし 秋の季語 静かにカナカナと鳴く
   鳴き方に対して号泣は強引 季語との相性を近づける)
しずかなる号泣ひぐらし逝き

7位 森迫永依 インドネシア・カリマンタン島で一句
待宵のジャングル細切れのラジオ
添削(待宵まつよい 秋の季語 ジャングルと細切れの因果関係
   細切れを「瀕死なる」「盗品の」にすれば3位だった)
待宵のジャングル瀕死なるラジオ
待宵のジャングル盗品のラジオ

8位 千原ジュニア 稲穂と合掌造りで一句
稲穂波合掌屋根を上りけり
添削(稲穂波 秋の季語 書き方で損 季語を主役に立てる)
合掌屋根を登らむ稲穂波

9位 梅沢富美男 劇場で一句
芝居小屋奈落の闇を虫時雨
添削(虫時雨 秋の季語 奈落に闇はいらない 終わっている事を抑える
   土間の闇から虫の声が聞こえてくるのがわかるようにする)
芝居果てし奈落の土間やの闇

10位 森口瑤子 行き止まりで一句
方向音痴ぐるぐるぐるぐる秋思
添削(秋思 秋の季語 秋に感じるもの寂しい感じ
   意図がわかりすぎる一句 
   行く方ゆくかた 進んでいく方向 心を晴れやかにする方法
   進んでいく方向を失いつつ心を晴らす方法を失っている
   少し詩の方向に舵取りができる)
行く方を失いぐるぐるぐるぐる秋思

2024年10月3日木曜日

こころの時代 心とは何か 脳科学が解き明かすブッダの世界観

花丸のたまごを載せた秋の朝
小さきまま色の変わった苦瓜が
柿紅葉ジョルジュ・ルオーのマドレーヌ
月の暈神々しさと静けさと
日毎増す忘却力と星月夜

■こころの時代 心とは何か 脳科学が解き明かすブッダの世界観
脳外科医 浅野孝雄氏 僧侶・仏教学者 佐久間秀範氏

・諸行無常
すべてのつくられたものは無常である
万物は常に変転してやむことがない
・諸法無我
すべてのものは実体として存在しているものはない
すべての形成されたものは変形する

諸行無常について
生成 変化 消滅 こういうサイクルがどこまでも続いていく
日本でも仏教を捉えるときに「プロセスの存在論」という捉え方をしている
「方丈記」
ゆく河の流れは絶えずしてしかももとの水にあらず
よどみに浮かぶうたかたはかつ消えかつ結びて
久しくとどまりたるためしない
ブッダはなぜ「諸行無常」を押し出したか
世の中には落ち着くことはない 物事はすべて変化する
一定・同一性を保つものがないこと自体が人間にとって「苦」の原因になる
ブッダが「苦」と言ったのはそのこと
「プロセスの存在論」はハッピーにするものではなく苦しめる
「実体の存在論」にどうしても心がひかれるところを考えると
我々は言葉を自由に使うようになって便利だったので
言葉で表現しようとすることを覚えた ものを表現するときに
プロセス流れのままに捉えることが難しい 認識するには
流れているものを止めて概念化して言葉にしてたのではないか
一度「実体の存在論」に持っていかないと認識・物を判断が難しい
それでそちらに流れていった可能性もある
一定のもの変わらないものを人間は必要としている
現実生活の必要 自分の心の安定のために実体 
恒久不変な何かを人間は必要としている 求めてしまう
求めているものが存在すればいいのだが 現実にかつて存在したことはない
今も存在していない 姿を現してくれたこともない
「プロセスの存在論」を現実として受けとめて そこから人間とは何か
人間はどのような生きる希望 意味 価値を見出すことができるのか
考えましょうというのがお釈迦さまの基本的なスタンスだった

カオスとは周期で表現されているのは秩序 
非周期で表現されているのは無秩序
混然一体となているが非常にきれいな構造を持っている
そういうものをカオスと呼んでいる

十二支縁起 無明
そのときブッダなる世尊は菩提樹のもとにおられた。
縁起の理法を順の順序に従ってよく考えられた。
すなわち、無明によって生活作用があり、生活作用によって
識別作用があり、識別作用によって名称と形態とがあり、
名称と形態とによって六つの感受機能があり、六つの感受形態によって
対象との接触があり、対象との接触によって感受作用があり、
感受作用によって妄執(もうしゅう)があり、妄執によって執着があり、
執着にとって生存があり、生存によって出生があり、出生によって
老いと死、憂い、悲しみ、苦しみ、愁い、悩みが生じる
このようにしてこの苦しみのわだかまりがすべて生起する。
「律蔵」より 中村元訳

無明 行 識 名色 六処 触 受 愛 取 有 生 死
線ではなく円として捉えた
無明   行      識             
混沌   本能的な欲求 気づき
カオス  (志向性)   (大域的アトラクターの成立)

名色 六処 触 受 愛 取 有 生 死

「無明」はどう解釈するか
脳科学的な見地から見る限りにおいては混沌 カオス 天地の始まり
混沌の中から「行」志向性が働いて形を持った心的なプロセス「識」ができる
「気づき」という形になって気づきの対象がナーマ・ルーパ「名色」に分かれる
それから「六処」感覚器官が働いて「触」この「触」があって 
これはフリーマンの知覚理論とも一致している
「触」によって知覚が発生したあとに「受」という知覚の発生に対する
情動的な反応 快苦で人間は良い悪いを判断 
「愛」は憎と対になっている ともかく自分のものにしたい
あるいは逆に離れたい 愛憎という情動の一番強い形が出てくる
人間の情動反応が習慣となってそのレベルで生活している
動物の状態 その状態が「取」執着の状態 「取」までの状態は
すべての有情に共通する心のプロセス ブッダは仰ったと私は考える
そこからが問題 「有」というのは動物的に存在する我々が
「有」というあり方を観察すると いろんな抽象的な考え
たとえば愛 国 欲望 煩悩 これみんな抽象的な考え方
抽象概念というものが生じてくる ブッダは人間が
動物と違う人間であるのは「有」において瞑想を経て
抽象的な概念 表象を生み出すように至ったそのことを彼は強調
ブッダが瞑想修業の最初に悟ったことだろう
死は大域的 アトラクターの崩壊 それにより無明に戻り
新たなるサイクルに入っていく

「大域的アトラクター」というのは常にその下で混沌が渦巻いている
条件が変われば当然変わって全部1回崩壊
その現象を瞑想においてブッダは捉えていた それが刹那滅(せつなめつ)
その頃はまだ刹那滅 クシャナ クサニカ その言葉はまだなかった
ブッダは「生死(しょうじ)」という言葉で表した
「生」生まれるという意味 ものごとが生じること 2つの意味がある
「死」も同じ 人間が死ぬことだけではなく 
ものごとが消失すること 滅すること 生じたものは滅する
それが「プロセスの存在論」ブッダは「生死」ということで
人間が「有」から「生死」を経て 六道輪廻(ろくどうりんね)
天海の世界に行くのではなく 生が継続 循環的に継続する
「苦」というのは生きているうちに生じて滅するものであると
ブッダは考えられた 「生死」というのは思考の回転
ブッダは循環的回転を「生死」「無明」いったん
頭の中で空白になるというプロセスで表現された
「無明」の中からまた新たな五蘊(ごうん)が生起してくる
これが循環 
人間の心の働きとは十二支の連関をもって回り続けている
十二支縁起として言われたんじゃないか
円環的に捉える 「生死」生住異滅 生じたものは滅する
さらに「無明」に結びついて人間が次第に意識のレベルが
進んでいくと仰っているように聞こえる
瑜(ゆ)伽行派の文献の中で興味深いものがあって
仏教では瞑想という修行法 
インドで古くからあるものを引き継いでいる
ヴィパッサナー(ヴィパッシュヤナー) サマタ(シャマタ)
サマタとヴィパッサナーを繰り返すことによって
レベルが次第に上がっていく
転依思想 我々の基本的な基盤になるのが
修行法を使うことによってレベルが上がっていく
抽象概念「愛」意識が散乱してどこへ行くかわからない場合に
心を一点に集中させていく 何もない状態でものを観察するのは
難しいので瞑想の対象を置いて意識を集中させて訓練
熟練してよくできるようになってきたら対象を外しても
向き合うことができる これがサマタのやり方
意識を広げていったり集中させていったり巧みにできるようになる
ここでカオスが入ることが極めて重要 カオスが入らないと
人間はそれまで学んだこと言葉も含めて習慣として行動で
身に着いたことを繰り返すだけ 「無明」があって頭の中に
あった先見 偏見 既成概念が一時消えて 無明の状態
混沌の状態 自分が意志を持っていればある方向に対して
意志を持っていればこれを発心という その方向に従って
新たな考えが生まれてくる 循環関係の中で唯識では種子 善の種子
十二縁起を通して刹那滅を経ながら積み重ねていくうちに
考え自体も洗練されてより良い考えになっていく
そこに修業の意味がある 

津田一郎教授 
神は方程式を決めたかもしれないが
その中で起こっていることは我々にとってすごく自由度がある
それが人間の自由意志 決定論に従っているけど
自由意志が必ずある 裏打ちしてくれるのが カオス現象
あるいは カオスのアトラクター
カオスというものが存在することを
人類が理解したことで我々は救われている
決定されているかもしれないが実は決定されていない世界で
我々は生きることができる

佐久間秀範教授
仏教がなぜ今日まで伝わっているか
思い悩み苦しんでいる自分 そういう方がいるとしたら
どうしたら心が安らかになり 安寧になるか
そこを目指すのが一番基本にある
ブッダが説いた 自分の悩み 苦しみはどうして起こるのか
一番基本的なものの見方 ものごとをあるがままに見る
自分の固定観念にとらわれるのではなく あるがままに
変化するものはそのまま捉えていく 難しいことだが努めていく
心安らかな状態はどうしたら生まれるのか
行き着けないと感じる時は祈りを捧げる
祈りは難しい行動ではあるがそういう姿が大事

浅野孝雄教授
ブッダはありのまま「如実知見」と言われた 何がありのままなのか❓
自分の頭で考えなさいということ 自らによれ 法によれ 自らを島として
自らに頼れ 法を島として 法を頼って 他のものを頼ってはいけない
独立自尊 誇りを持って ひとりひとりが 自分自身の生き方を
考えながら生きていきなさい ブッダは言われるんだなと
私は解釈している

佐久間秀範教授
良い悪い あるがままといっても 言葉を受け取った人が
自分の勝手な解釈で行えばブッダの意図とは違ってくる
ものごとをあるがままに見なさい そして
他の人の意見に惑わされるのではなく 自分をよりどころとして
あるがまま ダルマ 真理 「法」それによって歩んでいきなさい
と言われた 「涅槃行」ブッダが残された言葉が一番最後に出てくる

さあ 最後の教えを示しましょう 我が弟子たちよ
世の中のものは全て変わりゆく あなたたちは怠ることなく
正しく生きていくことに努め 励みなさい
これが私の最後の教えです

「プロセスの存在論」をよくわかるように自分の中に
薫(た)き込めて認識して 変わるのだから諦めてしまえではなく
正しく生きることに どの瞬間も務めなさいと残されていると思う

2024年10月2日水曜日

あの本、読みました?第2弾!名著に名酒あり

秋扇開店前の駐車場
汗だくだくで待つオープンや秋の服
秋彼岸ぽたぽた落ちる汗拭う
品揃え悪しきスーパー秋湿り
You-Tube栗の鬼皮剥けませぬ

■あの本、読みました?
第2弾!名著に名酒あり~加藤シゲアキ&森見登美彦&夏川草介
「なれのはて」加藤シゲアキ著 講談社
「スピノザの診察室」夏川草介著 水鈴社
「夜は短し歩けよ乙女」森見登美彦著 角川文庫
作品に登場するお酒に注目して読めば違った面白さが見えてくる

・「スピノザの診察室」登場人物に隠されたお酒との深い関係とは?
夏川草介

指定された店は、軒先に鉄製のランタンを下げた
瀟洒(しょうしゃ)な洋酒店であった。
(中略)
「なるほど」と無難な相づちを打つ葛城の横で、
花垣は赤ワインの注がれたグラスを手に取った。
軽やかにテイスティングして、
ウェイターに向かってうなずいてみせる。
一連の流れるような動作を、
龍之介は緊張で身を固くしたままじっと見つめている。

雄町先生が飲まない理由は❓
お酒のシーンを描く理由

涼しげなカクテルが届いた。「淳ちゃんが飲んでいるズブロッカを、
リンゴジュースで割ったシャルロッカ」そう行ったカレンは、
グラスの横に小皿を一つ並べた。
皿の上には黒光りする直方体が二つ載っている。
「こっちはサービス、この前お客さんがお土産にくれた『夜の梅』」
「とらやじゃないですか」思わず哲郎は声を出していた。
とらやの羊羹は、哲郎が東京にいた頃からの大好物のひとつだ。
言わずと知れた和菓子の名店だが、もともと京都創業の老舗である。
「ウォッカと和菓子って結構マッチするんよ。
淳ちゃんがお友だちを連れてくるなんて珍しいから特別ね」
(中略)
「私は狂気の果てを見て、そこから逃げ出してきた人間です。
それなのに逃げ出した先では、あなたのような医師が、
淡々と死と向き合っている。狂気も死も、人間いう存在が
成立するぎりぎりの外縁に漂う宇宙ですよ。迂闊に近づけば、
戻って来れなくなる。いや、戻って来る意味さえ見失います。
勇気はいくらあっても足りません。」
アルコールの影響もあるだろう。いつになく滔々と語りながらも
秋鹿のビーム砲は、ますます精度を増していく。

医者の苦悩を表現するお酒
シャルロッカを登場させた理由
ポーランドのウォッカをリンゴジュースで割ったカクテル
登場人物の名前はお酒からつけた

・小林順 大曽根幸太 木村衣有子
大曽根幸太
「なれのはて」「夜は短し歩けよ乙女」
担当編集者が語るお酒とその狙いとは?

酒蔵に行く前に、見せたいところがあると京佑は言った。
山道を行くと、どことなく見覚えがあるような気がした。
(中略)
「ただいま」守谷がそう言うと、父はぶっきらぼうに
「手伝え」と手招きをした。父が収穫していた針葉樹には
ブルーベリーよりも小さい青黒い実がいくつもなっていて、
彼はそれをこそぐようにして籠に集めていた。
「これ、なに?」応えようとした父や京佑よりも早く夏米が
「知らないの?」と小馬鹿にする。「ジュニパーベリーだよ」
守谷は「へぇ。ということは、この樹がセイヨウネズか」
と声を漏らし、改めて樹を見る。
「もしかしてこれでジンを?」京佑が嬉しそうに頷く。

クラフトジンを登場させた意味

「ジンはなんでもありだ。せっかく器の広い酒なのに、
こっちで収まりよくしてどうする。全部この地の
ボタニカルで作ったジンを
まずは作って、まずかったらそこから考えればいい」
(中略)
「全部自分でやると、失敗しても誰かのせいにしないでしょう。
それがいいんだよ。
自分で責任をとるというのは、実はすごく楽なことなんだ。」

「謝ることはない」父はそう言って、
自分の猪口にとっくりから日本酒を注いだ。
「誰も知らないところで闘うのは簡単じゃない。
おまえは自ら苦労を貰いにいった」
溢れそうになる酒に父が口をつける。守谷も少し日本酒をもらう。
「親父もそうだろ。この酒蔵、ひとりで建て直したんだ」
そう言うと、父は笑った。
「まあな。だからわかる。自分から苦労したくなる性分も」

実家の日本酒に込められた意味

・小林順
「夜は短し歩けよ乙女」森見登美彦著
電気ブラン
東京の神谷バーで明治15年に考案されたカクテル
様々なお酒が使われているが製法は秘伝となっている

「そもそも電気ブランというのは、大正時代に東京浅草の
老舗酒場で出していた歴史あるカクテルでね、
新京極のあたりにも飲ませる店はある」
「偽電気ブランというのは、電気ブランとは違うのですか」
「電気ブランの製法は門外不出だったが、
京都中央電話局の職員がその味を再現しようと企てた。」
試行錯誤の末、袋小路のどん詰まりで奇蹟のように
発明されたのが、偽電気ブランだ。偶然できたものだから、
味も香りも電気ブランとは全然違うんだよ」
「電気を使って作るのでしょうか」
「そうかもしれんね。電気ブランというぐらいだからねぇ」

森見登美彦が考案した「電気ブラン」

「有頂天家族」森見登美彦著 幻冬舎
京都を舞台に狸の家族が人間や天狗と繰り広げる
奇想天外な青春感動ファンタジー

一杯。一杯。一杯。
(中略)
偽電気ブランドをお腹に入れながら、私は無性に
楽しくてなりませんでした。美味しうございました。
幾らでも飲めるのです。そして、わたしはこの勝負が
永遠に終わらなければ良いのにと願ったのですが、
気づくと目の前の李白さんが動きを止めておられました。
テーブルの上に置かれたコップには、
皺だらけの手のひらがかぶさっていました。
「儂(わし)はもう飲むことができない」李白さんはそう仰いました。

偽電気ブランだから生まれたネ名シーン

Bar MoonWalk
森見登美彦が京都大学在学中に通っていた
「月面歩行」のモデルとなった京都にあるBar

甘くもなく辛くもありません。想像したような、
舌の上に稲妻が走るようなものでもありません。
それはただ芳醇な香りをもった無味の飲み物と言うべきものです。
口に含むたびに花が咲き、それは何ら余計な味を残さずに
お腹の中へ滑ってゆき、小さな温かみに変わります。
それがじつに可愛らしく、まるでお腹の中が花畑に
なっていくようなのです。
飲んでいるうちにお腹の底から幸せになってくるのです。

・木村衣有子
「BOOKSのんべえ お酒で味わう日本文学32選」
木村衣有子著 文藝春秋

「アンソーシャル ディスタンス」金原ひとみ著 新潮文庫
ストロングゼロ
私ちょっとコンビニ寄ってくから。二人にそう言い残して
先に社食を出ると、歩いて三分のコンビニに入り
ストロングのレモンを二本手に取りチョコやグミと共に買う。
コンビニを出ると人通りの少ない路地に入り、電柱に背を
凭(もた)せながらハンカチで覆ったチューハイを一気に飲みした。

「ストロングゼロ文学」とは?
ストロングゼロを使う意味

・青山美智子
お酒の小説を書いた意外なきっかけ

「ほろよい読書おかわり」~きのこルクテル~一文
青山美智子著 双葉文庫
そちらに目をやり、僕はハッとした。
シェーカーを振るいずるさんの姿が、
びっくりするほどなまめかしかったからだ。
細い指先から流れる腕のしなやかさ、半開きの瞳。
束ねた黒髪がつややかに揺れた。すべての所作に無駄がなく、
官能的で美しい。いずるさんは銀色のシェーカーから
三角のグラスに向かって、とろりと白い液体を流し込んだ。
「フローズン・ダイキリです。」
(中略)
「飲んでいけば」フローズン・ダイキリを指さしている。
僕は戸惑った。下戸なんです。とは言いづらい。
「…あ、いえ。ありがとうございます。
でも仕事中は飲むなと編集部から言われていまして」
「なんだ、酒癖でも悪いのか」「そんなところです。好きすぎて」

飲めない人のリアルな気持ちを描いた

「シャーリー・テンプルってどういう意味なんですか」
「幼くしてハリウッド・スターになった名子役の名前よ。
昔アメリカで禁酒法が撤廃されたときに、大人だけじゃなくて
子どもも親と一緒にカクテルを楽しめるようにって
名付けられたんだって」「…いい話だなぁ」
心が弱っていたからか、僕はじーんと胸を打たれて泣きそうに
なってしまった。その頃、カクテルと共に楽しいひとときを
過ごした家族がいるのだ。幼いハリウッド・スターの名前を
冠したこの赤い飲み物で、グラスに合わせて乾杯してであろう
子どもたちの笑顔を思い浮かべ、僕は本当に幸せな気持ちになった。
「いいな。カクテルに込められたストーリーが飲んだ人を
ハッピーにするんですよね。素敵な物語は、人を優しく
酔わせる力があって…。自分の話じゃないのに、
まるで自分のことみたいに」
ほろ酔いしたみたいないい気分で、僕はぼんやりとそう言った。

シャーリー・テンプル感動の由来

2024年10月1日火曜日

村木厚子の知恵&理想的本箱 EDITION愛&第9回尻文字三角パス②

夕月夜涙の涸れる時もある
背景はアガパンサスと満月と
零余子(むかご)生る犬のじゃれ来た昨日今日
(高倉)健さんがお好きでしたね野菊咲く
手を振るも振り向きもせず去る燕

■先人たちの底力 知恵泉 徳川三大を支えて大出世! 土井利勝
村木厚子(週休二日制 男女雇用均等法) 和田明日香 大石学

武家諸法度 参勤交代 鎖国 重要な政策に関わり幕藩体制の礎を築く

知恵その一 偏らないことが信頼を生む!

村木厚子の知恵
全部を見ているからどこでバランスをとるか決められる
その人の立場で考えて説得する
「全体を見てやっている」と全方向から思われないとできない
●調整するためには自分の中に軸をつくる
みんなの意見や状況を見ながら一番いいところを見つけていく
みんなを引っ張ってくる
●いい関係が長続きするには率直であることが大事
言いたいことは言い続けよう
ひとりの意見は弱いがみんなの意見を聞いたことで強い声になる
●相手にちゃんと説明できて分かってもらう力が必要

知恵その二 私情をはさまず事実に基づき判断しろ!

村木厚子の知恵
一番反対の強いところへ行って公聴会をやりなさい
逃げずに反対派に説明したことが信頼につながった
事実は強い
データや理論に基づいて決めたものが一番説得力がある
ブレる人は信用したくない ブレないために事実を把握する
●偏った意見に引っぱられない

和田明日香の知恵
信じたいところだけを信じていると必要なものが見えなくなる

村木厚子の知恵
私心がない
幕藩体制を設計している感じがかっこいいプロ

■理想的本箱 君だけのブックガイド EDITION愛
吉岡里帆 太田緑ロランス 幅允孝

さまざまな愛をめぐる珠玉の本たち

・「くまちゃん」著者 角田光代
人の気持ちは図々しい だから また 恋愛を始める

・「すべての見えない光」著者 アンソニー・ドーア 藤井光 訳
重なる奇跡 出会いの美しさ 儚さ

・「それから」著者 夏目漱石
よみがえる恋心 厳しい現実に悩む 
三千代「しようがない。覚悟を決めましょう」

・「愛するということ」著者 エーリッヒ・フロム 鈴木晶 訳
愛は技術である 愛はひたすら与えること 
孤立の克服こそが人間の命題
与える能力・技術があれば自由な幸福に近づける

・「カミングアウト・レターズ」編 RYOJI+砂川秀樹
19通の手紙のやりとり ノンフィクション
伝えたい間から踏み出せる

「あなたはお母さんを育てようとして、私のところに生まれたのかもね」
あなたは生まれつき人生にはままならないこともあるのだと
学ぶように定められていました。
それはあなたを苦しめたし生き難くしたでしょう。
でも、当たり前でない人生は豊かなんです。
悲しみの前で足を止めるのではなくどんな世の中でも
生き抜く強さを持ちなさい。優しく強かでありなさい。
涙を枯らさず笑顔でいなさい。そして長生きして
世の中が変わるのを見届けなさい。
「家族の誰の思い出のなかにも、生まれた時からの、あなたがいる。だから大丈夫」

■夏井いつき俳句チャンネル
【第9回尻二字三角パス②】次の尻文字は...?【「らい」】

来世とは死後の生なり黒揚羽   乃咲カヌレ
げはと吐く炎熱の息セーヌ川   夏井いつき
ガワだけはよろしいでんな心太   家藤正人
てんてんとこぼして春の離乳食   ローゼン千津
植林の計画頓挫鉦叩(かねたたき)   夏井いつき
タキオンと名付けて炎天の悍馬(かんば)   家藤正人
「んば」と呼ばれて嬉しかり赤とんぼ   ローゼン千津
ん、ぼんやりなんかしてない案山子の目   夏井いつき
のめやうたはん月を愛する民として   家藤正人
四天王寺に吾子を抱く春着(はるぎ)かな   ローゼン千津