旧友と話は尽きぬ秋晴れる
悩みつつこさえた料理秋の宵
分かち合う美味しい時間秋夕べ
旧人に寄り添う時間秋の月
秋の夜や至るところで延長戦
■夏井いつきのおウチde俳句
一分季語ウンチク「
空蟬(うつせみ)」
夏も終わり頃になりますと
沢山の蝉の抜け殻を目にすることが多いですね
この蝉の抜け殻のことを「空蝉」といいます
沢山これは句に読まれておりまして その抜け出た後の様子を
写生したような一句であったりとか その抜け出た後の空しさ
みたいなものを句にする場合も多いですね
こういう俳句の上でも身近な物としても よく見る「空蝉」なのですが
よく考えるとあれは成分は一体何なのか 調べてみるとあれは
キチン質 という蛋白質が中心になって構成されているもののようです
しかも漢方の世界ではあの蝉の抜け殻を使った蝉退(せんたい)という
生薬なんかもあるそうで かといって何でも飲めるわけじゃないですから
皆さん勝手に飲んではいけませんよ
■あの人に会いたい 森重昭
森重昭 2026(令和8)年 88歳没
アメリカ政府は「被爆死した米兵は一人もおりません」と言うわけ
でも僕とすると いたに違いない だって目撃者がたくさんいるじゃないか
よし 俺が探してやろう
2016年(平成28)年 オバマ大統領と抱擁を交わし注目を集めました
長い手を僕の背中に回してくださってうれしかった
すごい光がピカッーっときまして つぎの瞬間 3人のうち僕だけが
この川に真っ逆さまに落ちました
国民学校に避難すると ぼろ雑巾のような人間が山のように積まれまして
校庭の半分ぐらいが死体が積み重なっておりました
毎日毎日来る日も来る日も亡くなった方をだびに付している
僕は原爆の被爆者です 自分も体験しているから もうあれ以上のことは
何も知る必要もなかったし 知るまいと思っていた
転機となったのは38歳の時 会社の健診が今まで随分あったが全部引っかかる
肝臓をはじめとして心臓も腎臓も 忘れもしません 血液が随分異常が
最初からずっと出ていた
原爆と向き合う決心をします
「広島原爆選災誌」には この国民学校で
800体の遺体が焼かれたと知るされていました。
随分数字が自分の記憶と違うので もう少し詳しく数字を知ろうと思った
会社勤めの傍ら被爆した人たちに話を聞いて回りました
先程遺体を焼いたというのは この辺りですか?この辺り?
何か所くらいありました?4か所が5か所?ええ
調査は1000人以上20年近くに及びました
遂にある事実を明らかにしたのです
まさに この2つを合わせたら2300になる それだけ大変な数の人を焼いた
捕虜として収容されていた米兵も原爆の犠牲になったのではないか?
しかし自国の兵士に被爆者はいない 当時のアメリカ政府の見解でした
B-29乗組員ら12人の捕虜が憲兵隊司令部などで
被爆死していたことを調べ上げました
アメリカ兵が収容されて原爆で亡くなったのを誰も遺族は知らないままに
何十年も過ぎていた それを僕は知って 何とかして探し出して
遺族にだけは知らせよう
家内は突然電話代が5万も6万も7万もくる そうしたら妻は機嫌が悪くて
「もうやめてください」と言っていたぐらい 僕は暫く黙っていて
またやり出した
被爆死したアメリカ兵の遺族 スーザン・アーチンスキーさん
森さんは自ら被爆者でありながら 私たち遺族のことまで考えてくれた
ことばで言い表せないほど感謝している
名前と遺影を国立広島原爆死没者追悼平和祈念館に申請し登録されました
被爆死したありとあらゆる人の追悼をし 日本人は広島の人は
平和を如何に熱望しているかを知っていただきたい
2016(平成28)年 当時のオバマ大統領が現職アメリカ大統領として
広島を訪れました その献花式に森さん 佳代子さんは
他の被爆者とともに招かれました
オバマ大統領の言葉
「亡くなった10万人を超える日本人男性女性 そして子どもたち
数千人の朝鮮半島出身者 12人のアメリカ人捕虜たち 広島の原爆で
亡くなったアメリカ人の遺族を探し出した男性がいました。
その遺族の喪失感は自分と同じであるとその男性は思ったからです」
それは僕のことじゃないかと そう思ったら もう
なんとも胸がいっぱいになった 自分は長い間 長い間苦労したけれども
やってよかったな 僕がやったことはね アメリカ政府も認めてくれて
だから僕はうれしかった
森さんの地道な活動が世界に知られることになった瞬間でした
その後も2018年ニューヨーク国連本部で演説
2019年 ローマ教皇とも面会を果たすなど
平和を訴える活動を続けました
自らも被爆しながらアメリカ兵の被爆死を明らかにした森重昭さん
戦争の愚かさを訴えた生涯でした
日本人だけじゃない 戦争の犠牲者は 日本人もアメリカ人も同じだった
遺族の悲しみと言うのも同じだった だから 二度と核を使われないような
世の中に少しでも貢献したい
0 件のコメント:
コメントを投稿