2026年8月7日金曜日

加藤一二三&俳句道場&「川開」

宇治氷勝るものなし夏の海

海の家「あめゆ」と書いた張り紙が

睡眠欲に勝る欲なし昼寝

騒音と揶揄される軒の風鈴

強き陽や水着の中は砂まみれ

                                  

■あの人に会いたい 加藤一二三(棋士)

1940-2026(令和8)年 86歳没

異例の早さで「A級」に昇級

将棋というものはかなり成熟してきますと 

芸術品と思われるぐらいの感動を呼ぶような将棋が指せるんです 

将棋というものは面白くて楽しくて深いです

将棋の勉強はこれからも続けていきます

 

あなたは私が棒銀でやってくるのが分かっているだろう?

でもね あなたは随分 研究していると思うんだけど

あなたが研究しているところを僕は正面突破を図るのが好きなんだ

といって 棒銀でいくんですよ それで勝ったら愉快ですもん

 

長考しているうちに分かりやすく言うと エンジンが全開するのを

待っているという時間もあります 気合いがより一層入ってきて

それまで思ってもみなかったアイデアも浮かんでくる

 

小学校4年のときに将棋の文章を読んで 「将棋というものは

いい手ばかりを指していれば勝てる」というのを悟り 4年生で

「プロになれる」という自信を得ました 

1954(昭和29)年 147か月でプロデビュー

183か月で八段に昇段 四段五段六段七弾八段と

ノンストップで私が昇ったんですけど これからもほとんど抜く人は

いないという感じで 藤井聡太さんもノンストップではなくて

いっぺん止まったんですよね

 

20歳のとき 名人戦に初挑戦 大山康晴名人

1961年には大山名人を破り優勝

大山先生とは この後125局熱戦を繰り広げました

私にとっては最大の先輩後輩のライバルで 大山先生も私のことを

随分褒めてくれていました 私は行き詰まった 

私の将棋人生は行き詰まったという自覚しましてね 

このままではもう先がない 自分が将棋を指すときにどういう気持ちで

次の一局をパシッとですね 自信を持って指していいかというのが

あいまいもこで分からなくなっていたんですよ 

 

30歳のとき 洗礼を受ける

吹っ切れたということは大きいですね 自分が今まで培ってきた

将棋の能力を使って 真剣に(手を)読んで心身を整えて 一生懸命

将棋を考えてこれだというものを指せばいい これが神様が

望んでいらっしゃることだと悟ったんですよ

 

中原誠名人

起死回生の一手で「名人」獲得

名人になったからといって 特に生き方とか将棋の戦い方を

ガラっと変えるということはしないで 自分のマイペースを守って

さらに名人として 少し高い境地を望みたい

 

対局集 2505(歴代1)

勝数 1324(歴代4)

負数 1180(歴代1)(20265月現在)

 

頑張って負けたんですから 自分としては負けたこと自体が

恥ずかしいと思ったことは1回もありません 負けた将棋は

若い頃から3日間とか1週間かけて 繰り返し研究しています

どこで負けたか分からないと嫌ですから

 

A級の最高のところから 5回落ちて 5回とも戻ったんですよ

普通はA級から3回落ちたら みな棋士は引退しますよ

これは絶対に私の誇りとする大記録です

 

2016(平成28)年 藤井聡太四段のデビュー戦で対局

77歳で史上最年長の現役棋士 最年長勝利も記録

 

精魂込めて 魂を燃やして 精進した結果 50年 100

色あせない名局を指せたということが 私にとっては

大きな誇り 喜びであると思っています

心安んじ引退していくことができて 大変ありがたいと思っております

 

将棋を指すときは必ず 明るい気持ちで指すことを心がけていました

人生って勝つことが全てという考え方はかなり未熟 人生というのは

自分にとって 思わぬ展開となったとしても この世の中

幸せを目指して 頑張っていこうというのが いいと思う

 

■ギュッと!四国 家藤正人の俳句道場

兼題「蝉」夏の季語

傍題 蝉時雨 蝉捕りなど

 

ギュッと!特選

蝉のこゑ彦さんの木に集まり来   中島紺

選句のポイント 「集まる」という視点

 

・放送で紹介された句

佳作 巨大樹や大音量の蝉しぐれ   佐野海雪虹の六花

蝉の声変わりて時季変わるを知る   BonBelle

秀作 電圧の足りない蝉が混じっている   イサク

佳作 蝉の声どの要求も聞きとない   シュロバッタ

佳作 蝉の羽薄緑なり幹を這う   青峰与賀

蝉柄の帯留め芸者いた桟敷   みやこ

佳作 鳴かいちゃり八日目の蝉かもしれん   桜丸

秀作 夕風や横たふ蝉の翅碧(はねあお)し   渥美こぶこ

佳作 蝉時雨小宇宙なる吾子の靴   日月亘

 

・秀作への道 俳句の基本を知ろう「季語を学ぼう」

騒がしい 蝉の鳴き声 夏本番   プーさん

クマゼミを かきわけかきわけ 走る汗   河村英徳

地の蝉を そっと見送る 夕涼み   外見は子規

①どの句も五七五の間が空いた形になっている

②どの句も複数の季語が入っている

プーさんさんは「蝉」+「夏」。河村英徳さんは「蝉」+「汗」。

外見は子規さんは「蝉」+「夕涼み」。いずれも「季重なり」

 

募集中 新米 秋の季語 締め切り 816

次の兼題 太刀魚 秋の季語 募集期間817()920()

 

■夏井いつきのおウチde俳句

一分季語ウンチク「川開(かわびらき)

皆さんはこの季語を聞いた時に 何を思い浮かべるでしょうか

僕が最初思ったのは「海開」

この日から海で遊んでいいですよっていう季語の川版なのかと

思っていたのですが 実は違っていました

この「川開」というのは川での納涼の時期 涼みが開始される

時期のことを「川開」と言うそうです

特にその中でも両国の「川開」というものが有名で

両国川の両岸で涼みをする そしてその中で花火を上げると

いうことが有名になっており この「川開」という季語の一部には

その花火という情報も踏まえたそういう季語として扱っている

歳時記が多いようです 実際にこの言葉が歴史の中で初めて

確認されたのが1700年代後半から1800年代最初の辺りに

作られた本の中で両国橋でのほとりでの「川開」というものが

当時の書物に書かれているそうです

中々歴史の古い季語ですねぇ

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