秋高し空(から)の水筒転がらん
人生の邪魔をしないで秋の空
扇置く最期明るく振る舞いて
悪気なく傷つけに来し秋の夕
同意見持てる訳なく秋の月
■100分de名著 ブルトン❝シュルレアリスム宣言❞①20世紀の芸術革命
伊東順二 松尾スズキ 伊集院光 阿部みちこ
1924年発表 「シュルレアリスム宣言 溶ける魚」
アンドレ・ブルトン(1896-1966)
シュルレアリスムとはフランス語で超現実主義のこと 現実の先
常識から逸脱した開放的 自由 といったイメージの芸術運動
Surは「~の上に」とか「~を超えて」を表す接籐語
レアリスムは西洋美術の根幹をなしている 見たままに描く
見えないものも現実じゃないか
見えなくても感じるだけの現実もあるんじゃないか
「シュルレアリスム宣言」まで
1896年 アンドレ・ブルトン誕生
1914年 パリ大学医学部入学/第一次世界大戦勃発(~‘18)
1915年 19歳で戦地に動員 フロイトの「精神分析理論」に出会う
1919年 雑誌「リテラチュール」創刊/自動記述の実験開始
1920年 芸術運動ダダに参加
1924年 28歳で「シュルレアリスム宣言」を発表
20世紀初頭 いろんなテクノロジーが発達した時代
人間は前進しているんだという 希望に満ちた時代
戦争によって全て灰色になった
行き詰まりの近代主義 合理主義の時代
「ブルトン、シュルレアリスムを語る」稲田三吉 佐山一 訳
一九一四年の戦争によって 自身のあらゆる熱望が奪い去られ、
血と愚行と泥とに満ちた下水だめへと
投げこまれたばかりのある種の若者たち
―私もその一人ですがーの気分のおおよその見当がつきましょう。
あれほど恐ろしい災禍から 何ひとつ学ばなかった世界と、
妥協できる余地はなかったからです。
「シュルレアリスム宣言」巌谷國士 訳
自由という ただ一つの言葉だけが、
いまも私をふるいたたせる すべてである。
想像力こそが、ありうることを私に教え、またそれさえあれば、
おそろしい禁令をすこしでも とりのぞくのにじゅうぶんだ。
自由 想像力
キーワード①:第一次世界大戦
ほとんどが20代前半の若者たち
社会的には無力 権力権威すべてないという状態の中から
20世紀はこのシュルレアリスムで変わった
武器も持たず社会を変えられた 彼らはそれを目的としていた 伊東
シュールを目指すぞ!ということではない 伊集院
問いかけの運動 ファンタジーとか作り出した虚構は 目指す所ではない 伊東
キーワード②:芸術運動はダダ
ダダ dada
1916年スイス・チューリヒにて詩人トリスタン・ツァラが始めた芸術運動
趣旨:「すべてを否定し破壊する」「ダダは何も意味しない」
亡命者は戦争の影響を一番受けた人たち
今ここが大事なんだから過去はすべて破壊する
名画「モナ・リザ」の絵はがき 髭を描き加えて芸術作品にした
マルセル・デュシャン(1887~1968)
20世紀美術に大きな影響を与えたフランス人芸術家
デュシャンの行為が芸術になった
現実 権威だと思っていたものこそ虚構だと気づかせる
社会の精神性を守る
キーワード③:フロイトの精神分析理論
1916年 ブルトン戦地にて フロイトの「精神分析理論」に出会う
無意識 夢
人間の心の中に通常は感じない 闇に包まれた可能性がある
ブルトンたちは闇の部分に見えない可能性を感じた
そのヒントは夢にある
松尾さんに質問
夢から生まれた作品はありますか?
「気づかいルーシー」文・絵/松尾スズキ
「窓でふたつに切られた男がいる」
体の軸と直角にまじわる窓によって
なかほどの高さのところを
筒切りにされて歩くひとりの男の、
ぼんやりした視覚表現があらわれたからである。
私は夢と現実という、外見は いかにもあいいれない二つの状態が、
一種の絶対的現実、いってよければ 一種の超現実のなかへと、
いつか将来、解消されてゆくことを信じている。
それの征服こそは私の目指すところだ。
キーワード④:自動記述
自動記述:Automatisme 1919年 ブルトン自動記述の実験開始
何にも考えない 考えないようにして
出てきた言葉を書き留めるのが自動記述
友人スーポーが自動記述で書いた
解剖工場と安価住宅が最高層の都会を破壊するだろう
全く関係ない言葉を結ぶ 作品に見えてしまうのはどこかに
共通した基準・自我が存在するから
修正することは本意じゃない すること自体が本意
元ザ・ブルーハーツの甲本ひろとさん曰く「詩に意味はない」
「ガス人間」(作詞作曲 甲本ヒロト)
ペリカンの群れが獲物にかけた資金をかすめガス人間は行く
いまこそきっぱりと、私はこの言葉を定義しておく。
シュルレアリスム。男性名詞
心の純粋な自動現象であり、それにもとづいて口述、記述、
その他あらゆる方法を用いつつ、思考の実際上の働きを
表現しようとくわだてる。
理性によって行使される、どんな統制もなく、美学上ないし
道徳上のどんな気づかいからもはなれた思考の書きとり。
百科事典。(哲)。
シュルレアリスムは、それまでおろそかにされてきた ある種の
連想形式のすぐれた現実性や、夢の全能や、思考の無視無欲な
活動などへの信頼に基礎をおく。
他のあらゆる心の目メカニズムを決定的に破産させ、
人生の主要な諸問題の解決においてそれらにとってかわることをめざす。
私たちには才能などない。フィリップ・スーポーにきいてみたまえー
「解剖工場と安価住宅が最高層の都会を破壊するだろう。」
ジョゼフ・デルテイユにきいてみたまえー
「ああ!私は鳥たちの徳行を信じている。私を死ぬほど
笑わせるためには、羽毛が一本あればじゅうぶんだ。」
ルイ・アラゴンにきいてみたまえー
「パーティーのとぎれ目に、火をつけたパンチ酒の鉢のまわりに
楽士たちがあつまっていたとき、私は樹木にむかって、
いまも赤いリボンをもっているのかとたずねた。」
シュルレアリスム万歳。
破壊を自由に読み替えるとわかりやすいと思いますね。
社会の形成自体は否定しない もっと大きな社会をみないといけない
分野にとらわれることなく いろんな人材を巻きこんでいく
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