日本でのサトテル人気規格外
サトテルや心理読み切り逆転へ
振り切った観客席へ飛び込まん
サトテルや期待に応え本塁へ
ヒッティングマーチと共にサトテルが
(個人的にサトテルを夏の季語としました)
■NHK俳句 兼題「墓参」
選者:堀田季何 レギュラー:庄司浩平 司会:柴田英嗣
年間テーマ「もっと俳句のコリをほぐします」
・歳時記と実感が合わない
桜:春の季語 北海道での満開は初夏
その土地の目の前にあるものは歳時記より優先して読むべき
現地のTPOが大事
桜 ①櫻咲くのかこの道にこの修羅に 五十嵐秀彦
深掘り!その土地ならではの季節の言葉をどう生かす?
うりずん ②うりずんや波ともならず海ゆれて 正木ゆう子
うりずん:沖縄特有の季節 2月下旬頃から沖縄の梅雨入り頃まで
おれずみ:沖縄の季節風、加藤清正の家紋、または折り込み済みの略
地貌(ちぼう)季語:一般的な歳時記には載っていない、日本各地の暮らしや
風土に根差した固有の季節感や方言を表す言葉のこと。
俳人の宮坂静生氏が提唱し、集めている。
代表的なものに「木の根明く」「逆さ寒」「のれそれ」などがある。
笹起きる ③笹起きる誰も知らない墓二つ 中山ヒロ子
笹起きる:春の季語 積もった雪の重みが消えて、笹が起き上がる様子を指す。
木の根明(あ)く ④木の根明く胎児はなにを見てをるや 宮坂静生(しずお)
木の根明く:雪国の春の訪れを告げる仲春(2月〜3月頃)の季語。
木の根のまわりの雪がいちはやく解け、円状に土があらわになる現象を指す。
ツボポイント 実感が最優先
・実践
映像を見てそれぞれの地貌季語が表す季節と情景を考えよう!
しばれる 冬の季語
Aしばれると皆言ひ交す夜空かな 櫂未知子
常念坊 春の季語 長野県の常念岳の山肌に現れる「雪形」を表す季語
B霜くすべ常念岳のみそなはす 小澤實
(霜くすべ:春の季語 みそはなす:ご覧になる)
気嵐 冬の季語 晩秋から冬にかけて、海や川などの水面から
湯気のように霧が立ち上る幻想的な自然現象を指す
C昇る旭を待つ気嵐の船灯り 深谷雄大
まとめ その土地ならではの情景を積極的に読もう
・特選六句発表 今週の兼題「墓参」
私 墓参幽かに残る𱁬(たいと)の名 三河三可
(「たいと(𱁬)」という漢字は非常に特殊なため、一般的なスマートフォンや
パソコンの画面では文字化けして表示できない 総画84画 現在幻となっている漢字)
墓参教え子ふたりキーツ読む 池野宗子(みねこ)
(ジョン・キーツ(John Keats)は、1795年生まれのイギリスの詩人)
それぞれの高さに傘や墓参 葉村直
火のやうに花濡れてゐる墓参 元野おぺら
ラジオ消そうよ墓洗う時ぐらい 加藤幸龍
私 墓洗うかゆいところはないですか 竹林貞子
・柴田 庄司の歩み
夏に桜を詠む 柴田
常念坊を見てみたい 庄司
■NHK短歌 テーマ「アイスクリーム」
選者:横山未来子 レギュラー:菊池銀河・横田真子 司会:ヒコロヒー
年間テーマ「三十一音、次の扉へ」
・今回のテーマは「リズムで遊ぼう」
定型を基本にしながらリズムに変化をつけたり崩したりする技法
ふりかへり またふりかへり ひとすぢの かなしみのなかへ おりてゆく夜
永井陽子「樟の木びうた」
リフレイン:リズムを整えたり印象的にする効果がある
リフレインによって口ずさみたくなるような心地良い美しい韻律も出ている
新品のレジャーシートをひろげれば意外とちいさくて笑いあう
伊波真人「ブルーアワー」
意外とちいさ くて笑いあう 7音 7音
句またがり:1つの言葉が2つの句の間をまたいでいること
9音 5音とすることで強調される
句またがりは根底に定型のリズムがあるからこそいきる技法
日向なる髪あたたかし遠ければ方位つかめぬ鳥のこゑする
横山未来子「花の線画」
句切れ:一首の中にある文としての意味の切れ目のこと
句切れのある場所によって 初句切れ 二句切れ 三句切れ 四句切れがある
句切れの位置や句切れのあるなしによって
同じ三十一音でもリズムの変化を生み出すことができる
この句では二句目までは日向で髪に陽が当たり暖かいという触角の表現
三句目以降は方角がよく分からないが鳥が鳴いているという聴覚の表現
句切れはリズムの変化だけでなく場面を展開する事にも使える
・入選六首 テーマ「アイスクリーム」
一席 私 毛づくろいする猫のごと日だまりのベンチでなめるアイスクリーム
小仲翠太
アイスには賞味期限は無いらしい 君が残していったしろくま
今井遼
天井の節を見つめて食べ終わるアイスの棒をまだ噛んだまま
今井久里
反抗期の娘が食べているらしい深夜に消える庫内のアイス
弓立悦
デザートのバニラアイスは子どもだけ若かった夏の父、夏の母
久藤さえ
私 まだかたいアイスクリームをゆっくりと母の話で解かしてる夜
Yohei
・歌人への道
列車風(ふう)前髪揺らして遠ざかる君のうなじはバニラの香り
菊池銀河 添削
列車風(ふう)に髪吹かれつつ遠ざかる君のうなじはバニラの香り
冷凍庫開けて見つけたチョコアイス薄く削ってソッと戻した
横田真子 添削
冷蔵庫の隅に見つけたチョコアイス薄く削ってソッと戻した
(動詞が4つあるので行動の説明のように感じられる)
名句鑑賞
向日葵は金の油を身にあびてゆらりと高し日のちひささよ
前田夕暮(ゆうぐれ)「生くる日に」
・いちご摘み
見えざりし利手(ききて)が地球回しおり梅雨の国に指湿りつつ
廣野翔一(好きな歌人 佐藤弓生)
⇩
チェンジアップをおしえてくれる手のひらにつつまれている小さな地球
貝澤駿一(好きな歌人 石川啄木)
歌集「ダニーボーイ」第70回現代歌人協会賞 受賞
〈化学死んだ〉〈数学死んだ〉生きてくれればいいが死にすぎだろう
「ダニーボーイ」木阿弥書店より
小さい時から僕は野球をやっていて短歌よりも長くやっているんですけれども
チェンジアップという変化球は力を抜いて投げることが重要な変化球で
子どものこわばった心境とかストレートしか投げられない
素直で頑固な子どもの心をほぐしていくような そういう優しい手のひらがあり
その手のひらの中に野球ボールを地球に例えておさまっている
小さな世界も今思うと愛おしかったななんてことを覚えています
摘んだのは「地球」子どもたちへのまなざし
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