2025年10月31日金曜日

ついやっちゃうことで一句

紅葉焚く寄り添うだけの暮らしかな

飲むごとに熟成進む新酒かな

秋鮭を狙うアザラシふっくらと

秋寒し「あなたのために」クソバイス

そぞろ寒マウント取ってクソバイス

 

■プレバト纏め 20251030

「ついやっちゃうこと」で一句

  

特別永世名人梅沢富美男の締めの一句

はららごを肴に〆のおむすびに

はららご:秋の季語 鮭の卵(筋子)のこと

添削(背徳感が出るような書き方ができるのではないか

   全部足したら17音という技を使う

   所望:ある物が欲しい またこうして欲しいと望むこと)

〆のおむすびにはららごを所望

 

傑作50選 永世名人 藤本敏史

しょうゆバタ染みて白飯食む終夜

(語順がいい 匂い・味を一気に追体験 染みてが映像になっている

 食べ物が出てきたときは説明する必要はない 秋夜にもう一度食べている

 テーマをダメ押し あえて使ったのではないか 

テーマを確実に誠実に俳句にした)

 

1位 Aまっそ加納

待宵(まちよい)の酸辣湯(スーラータン)や酢を二周

待宵:秋の季語 十五夜の前日の夜またはその夜の月のこと

(テーマを映像として書けている 「酢を二周」一番良いところ

 動画になっている 「の」と「や」が良かった

 スーラータンと酢 韻を踏ませようという意識を持って選んでいる)

 

2位 大友花恋

秋冷やまた買い戻すコーデュロイ

(中七でテーマバッチリOK 映像を持たない季語から始まって

 最後に物を映像として出す 布地の手触り・温かみが最後季語に戻る)

 

3位 バッテリィズ・エース

秋風がうまさ増し増し肉増し増し

添削(俳句というよりキャッチコピーもどき 

   ラーメンと書かなきゃわからない)

秋や今ラーメン旨し肉増し増し

 

4位 尾上右近

時あれど急がずにおれぬ走り蕎麦

添削(新蕎麦が出るまでには時間はあるけど急がずにはいられないほど

   走り蕎麦を待っている 時間はあるけど早食いが職業病になっている

   早食いの「は」と走り蕎麦の「は」韻を踏める)

早食いは職業病ぞ走り蕎麦

 

5位 ゆうちゃみ

秋風にカチカチ唱える爪の音

添削(日本語として再起不能 唱えるで意味が解らなくなる 諸悪の根源)

寒しギャルの自爪のカチカチ

 

番外編

秋暁やスリッパのままニュース席   清水麻椰 

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