十三夜月影映える桂離宮
長野から奄美めがけて鷹渡る
サシバ落つ跳んだかえるを捕らえけり
緊縮財政のサッチャー白秋
積極財政の高市金秋
■ギュッと!四国 家藤正人の俳句道場
兼題「新蕎麦」(秋の季語)
傍題:走り蕎麦 秋蕎麦 初蕎麦
ざるそばと天ぷら食べて秋景色 すーちゃん
佳作 新蕎麦の板のメニューの新しき 桜
秀作 天ぷらの照りほの甘き走り蕎麦 珊瑚霧
畑径新蕎麦の丈揃いたる スミ子
秀作 祖谷は新蕎麦初孫はお食い初め 竜退治の騎士
瞬足の新蕎麦五秒抜けし鼻 三郡椰乃
新蕎麦を初老の紳士舌鼓 如月ゆう
佳作 新蕎麦をつるりごくりと青二歳 徹人二人
新蕎麦や隣で香る一番茶 漣梨和
新蕎麦をすする病父の鼻毛かな ルル瑠びぃ
秀作 新蕎麦いいな未熟でも褒められて たかみたかみ
佳作 新蕎麦や八岐大蛇(やまたのおろち)酔ひし酒 藤白真語
・秀作への道 取り合わせ
佳作 新蕎麦や乗りかえ駅の旗ゆらぐ 紫炎
俳句作りの基本とも言える“取り合わせ”。
“季語”と“季語以外の情報”を取り合わせることで、表現の幅が広がる。
・特選
新蕎麦や春のやうなるそば湯まで オキザリス
選句のポイント 香りの余韻を感じさせる
・次回の兼題「鴨(かも)」冬の季語
■夏井いつきのおウチde俳句
一分季語ウンチク「夜庭(よにわ)」
夜の庭が季語って何ですか❓ってなりますよね
「夜庭」とは農家の土間のことだそうです。
そこで行われる農作業の一種ということなんです
その土間に筵(むしろ)を敷いて石臼なんかも用意して
獲ってきた米の籾摺りをするのがこの季語になってきます
農業関係の季語 しかも昔ながらの農作業とくると
中々現代ではもう見かけない季語と
なりつつあるのかもしれません
かなり農作業は機械の発達によって省略される工程
楽をできる工程なんかも増えてきました
この「夜庭」も絶滅寸前季語と言えるのかもしれません
実は以前 いつきさんがこういう本で
この「夜庭」についても書いていたことがありました
興味のある方は手に取ってみてください
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