2025年10月21日火曜日

17音~俳句甲子園~

秋の暮うだつの街よ三味の音よ

海よりも蒼き憂鬱(ジャマイカ)地虫鳴く

誇りとすゴミなき日本秋出水

茹でこぼし秋茄子焼いて酢橘のせ

(2025)安価で太き脂ののった秋刀魚かな

 

■きみと磨く、17音~俳句甲子園2025

兼題「心太」

ジョーカーを持ってゐる顔心太

兼題「青田風」

つちのこを探す村人青田風

保護猫と荷台に揺られ青田風

塩飴に塩がぽつぽつ青田中

兼題「天牛」

手の中の天牛嫌と鳴きにけり

 

全国大会のお題

青田 心太 天牛(かみきり) 葉桜 新涼 鶺鴒(せきれい) 蔦 百

 

写生句

 

尚学館(宮崎)

ふゆのほしやまのむこうにおちている 帯谷到子(5歳の時の読んだ句)

天牛の歩き尽くして飛びにけり   帯谷到子

森山文結

ひと息に青田広がりゆく離陸   帯谷到子

 

審査基準 俳句の出来とディベート力

 

名古屋高校

田籠瑛(たごもりあきら) 福田匠翔(たくと)

推敲 よりよい表現がないか考える

 

青田風渡りて戦後八十年

湖か池かを見つつ心太   福田匠翔

推敲 みづうみに島ぽつかりと心太   福田匠翔

 

心太突けばひとすぢ引つ掛かり   田籠瑛

 

延岡学園尚学館高等部

 

兼題「青田」

鷺あゆむ青田の水の暗く澄み   興南A

気球より手を振りかへす青田かな   山本理貴 名古屋A

 

兼題「心太」

みづうみに島ぽつかりと心太   福田匠翔 名古屋A

ところてん数独はまづ薄く書き 東野礼豊(らいと) 名古屋B

 

心太突けばひとすぢ引つ掛かり   田籠瑛

 

8年ぶりに出場した聖マリア女学院高校(岐阜)

青田風オルガン工房より生まれ 水田凛 聖マリア女学院高校

熊﨑真希

6年連続出場の高崎高校(群馬)

木村陽翔

 

リヤカーに豆柴朝の青田道 愛媛大学付属高校

旅人が青田になつてゐる途中 高崎女子高等学校

 

ひと息に青田広がりゆく離陸   帯谷到子 尚学館

VS愛光

 

高崎女子VS尚学館

手の中の天牛嫌と鳴きにけり 尚学館

角に触れ天牛の死を察したる 福島彩乃 尚学館

日没の公衆電話に天牛 秋松咲千子 高崎女子

 

天牛や工事現場に土盛らる 高崎女子

天牛の歩き尽くして飛びにけり 帯谷到子 尚学館

 

決勝は横浜翠嵐(神奈川)と洛南(京都)の対決に

百年の居留守を覆ふ葎かな 横浜翠嵐(神奈川)

長押這う百足の跡は泣くやうに 洛南(京都)

 

横浜翠嵐(神奈川)が初優勝

団体奨励賞 延岡学園尚学館高等部

 

私感

やはり好きになれません。

私とは世界線が全く違った人たちのようです。

ある意味、あれだけ他人の気持ちを気にせず

喜怒哀楽が出せるのは幸せな人たちなのかも…。 

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