2024年8月30日金曜日

たまごで一句 天才小中学生VS名人・特待生

無意識の隠れし意識秋の潮
個性派を目指し続けて秋高し
鈴持ちて月と旅する遍路道
秋の声繰り返される生と死よ
ほしづくよ祝福受けて生まれきて

■プレバト纏め 2024年8月29日
夏井選抜!天才小中学生VS名人・特待生 夏の他流試合スペシャル
たまごで一句
審査員 西村和子 高野ムツオ 井上康明
特別永世名人 梅沢富美男 永世名人 千原ジュニア 永世名人 横尾渉 
名人 中田喜子 特待生 内藤剛志 

第一試合
きょうりゅうのしそんのたまごまくわうり   ふみか
甜瓜(まくわうり)(夏の季語)メロンの変種
露葎(つゆむぐら)槌の子(つちのこ)誘(そび)く卵三つ   千原ジュニア
露葎(あきのきご)露の水滴が付いた草
誘く(そびく)意味:さそいをかける・だましてさそう
現代用語では「おびきだす」
添削 露葎(つゆむぐら)槌の子(つちのこ)誘(おび)きだす

第二試合
曾祖父の出征朱夏の卵焼き   さな
朱夏には本人のこだわりがある 積極的に受け止める人はプラス
赤と卵焼きの黄色の対比が逆にわかりやすい 意図が出過ぎる
これは評価が分かれる
ゆで玉子ていねいに剥く台風夜(よ)   内藤剛志
台風が秋の季語
台風夜ではなく「台風来」「台風裡(り)(台風の中)」の方がよい
野分は秋の季語 秋の野を吹き分ける強い風の意味 
「野分の夜」とした方がよい すると五七五に入る
添削 台風ていねいに剥く玉子

第三試合
休暇果つ焼豚玉子飯甘し  かりん
休暇果つは秋の季語 夏季休暇がおわり新学期が始まること
焼豚玉子飯というのは焼豚に目玉焼きをのせた愛媛県今治市の郷土料理
秋効のビストロ放し飼いの軍鶏(しゃも)   横尾渉
秋効とは秋の郊外の野原
味覚の期待感を詠んでいる

第四試合
立秋のたまご水平線の色   かいと
小さな生まれたての典型を示しながら水平線のうっすらとした色を取り合わせた
対比のスケールの大きさには敵わなかった
青と書かないで青を感じさせている
ほの青き地鶏の卵秋の宿   梅沢富美男

第五試合
なぜぼくは食べられないの星祭   すばる
星祭(秋の季語)七夕のこと
織姫と牛飼いが1年に1度だけ願いが叶う日
僕は食べることができないものがある
切ない気持ちを季語にかけて表現した
星祭だから願いをかなえて欲しい
子どもたちの呟きを星祭季語が置かれている
優しくて深くて広い良い句
黄身ふるる熱きふわとろ今朝の秋   中田喜子
順番がもったいなかった ふるるとふわとろはくっつけるべき

まさか、俳句甲子園に出てくる
私の一番苦手な口の達者な子どもたちの出演でした。
幼い頃より人の気持ちが慮れる人間になって欲しいと…。
切に願っています。

次回のお題はケータリング

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