2024年8月29日木曜日

100分de名著 選❝新約聖書 福音書❞(4)弱き者たちとともに

ゆっくりと地球を冷ます秋の雨
子の両手かじるイルカや秋の浜
秋の声他人に合わせるだけの人
尖閣諸島は日本の領土身に入む(しむ)
美馬を彩る千三百の花火かな

■100分de名著 選❝新約聖書 福音書❞(4)弱き者たちとともに
若松英輔 伊集院光 阿部みちこ

ルカによる福音書
「どうすれば永遠の命を得ることができますか」
隣人をあなた自身のように愛せよ
「わたしの隣人とは誰ですか」
ある人がエルサレムからエリコに下って行く途中、強盗に襲われた。
彼らはその人の衣服をはぎ取り、打ちのめし、半殺しにして去っていった。
たまたま、一人の祭司がその道を下って来たが、
その人を見ると、道の向う側を通っていった。
また、同じように、一人のレビ人がそこを通りかかったが、
その人を見ると、レビ人も道の向う側を通っていった。
ところが、旅をしていた、一人のサマリマ人がその人のそばに来て、
その人を見ると憐れに思い、近寄って、
傷口に油と葡萄酒を注ぎ、包帯をした。
翌日、サマリア人はデナリオン銀貨二枚を取り出し、
宿の主人に渡して言った、「この人を介抱してください。
費用がかさんだら、帰ってきた時に支払います」。
さて、あなたは、この三人のうち、強盗に襲われた人に対して、
隣人となったのは、誰だと思うか」。律法の専門家が、
「憐れみを施した人です」と言うと、イエスは仰せになった、
「では、行って、あなたも同じようにしなさい」。
「ルカによる福音書」10・30-37

善いサマリア人のたとえ
サマリア人
アッシリアの侵攻で北イスラエル王国が滅ぼされ
異邦人とユダヤ人との間に生まれた人々 異教の習慣も入り混じる

対決しているのは信仰心と良心
人間の考える信仰心よりも良心のほうが神の道に近い
人であればすべて隣人たりえる

イエスが選んだ弟子たち
十二使徒(イエスによってえらばれた弟子)
ペテロ(シモン)、アンデレ、セベダイの子ヤコブ、ヨハネ、
ピリポ、バルトロマイ、トマス、マタイ、アルパヨの子ヤコブ、
タダイ、熱心党のシモン、イスカリオテのユダ
(マタイ福音書による)

イエスな愚かな者を弟子に選んでいる

最後の晩餐
さて夕方になると、イエスは十二人とともに来られた。そして、
一同が席に着いて食事をしているとき、イエスは仰せになった、
あなたがたによく言っておく。あなた方のうちの一人で、
わたしとともに食事をしている者が、わたしを裏切ろうとしている」。
弟子たちは深く心を痛め、「まさかわたしではないでしょう」と
口々に言い出した。
そこで、イエスは仰せになった、「十二人の一人で、
わたしと一緒に鉢に食べ物を浸している者が、それである。
まことに書き記されているとおりに、人の子は去っていく。
しかし、人の子を裏切るその人は不幸である。
むしろその人は、生まれなかったほうがよかったであろう」。
「マルコによる福音書」14・17-21

ペトロがイエスに言った、
「たとえ、みながつまづいても、わたしはつまづきません」。
そこで、イエスはペトロに仰せになった、「あなたによくいっておく。
そういうあなたが、今日、今夜、鶏が二度鳴く前に、
三度わたしを知らないというであろう」。
しかし、ペトロは強く言い張った、「たとえ、
あなたとともに死ななければならないとしても、
決してあなたを知らないとは言いません」。
すると、みなもまた同じように言った。
「マルコによる福音書」14・29-31

ユダはすぐにイエスに近寄り、「先生、いかがですか」と
言ってイエスに接吻した。イエスは仰せになった、
「友よ、しようとしていることに、取りかかりなさい」。
その時、人々が進み出て、イエスに手をかけて捕まえた。
「マタイによる福音書」26・49-50

ユダの裏切り
ペトロはイエスの逮捕後イエスとの関係を三度否認する
ユダだけが裏切ったのではなく弟子たち全員がイエスを裏切る

高価な香油をイエスに塗ったマリアに対してユダが憤慨する
(ヨハネによる福音書 12章)

師を裏切らなければならないとは何とつらい人生だろう
イエスは裏切られても手を離さない

イエスの受難
さて、正午になると、全地は暗くなり、それが三時まで続いた。
そして三時ぐらいになると、イエスは大声で叫ばれた、
エロイ、エロイ、レマ、サバクタニ」。
これは「わたしの神、わたしの神、どうしてわたしを
お見捨てになったのですか」という意味である。(略)
イエスは大きな叫び声をあげて、息を引き取られた。
その時、聖所の垂れ幕が上から下まで真っ二つに裂けた。
イエスの近く、その正面に立っていた百人隊長は、
イエスがこのように息を引き取られたのを見て言った、
「まことに、この方は神の子であった」。
「マルコによる福音書」15・33-39

イエスの叫び
イエスの受難の意味
みんな十字架を背負って生きている

武者小路実篤 日本の小説家 詩人 劇作家
「人類というものを信じてみたい」。
人類への信仰 リスペクト

ヨハネによる福音書15章
わたしがあなた方を愛したように、
あなた方が互いに愛し合うこと、
これが私の掟(おきて)である。(略)
わたしが命じることを行なうなら、
あなた方はわたしの友である。
もうわたしはあなた方を僕(しもべ)とは呼ばない。(略)
わたしはあなた方を友と呼ぶ。
「ヨハネによる福音書」15・12-15

ただ一つの掟
人と人の間に神はいる
赦しがキーワード 

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