2024年8月17日土曜日

世界平和記念聖堂 村野藤吾&「箱眼鏡」&川上貞

松本俊介氏と莞氏へ
生き抜いた音なき世界油照り
空蝉や音なき世界何と抗う
淋しさを背景に込めゆやけ雲
夏深し無音の愛を莞(かん)くんへ
雲の峰愛の連鎖の生まれけり

■新美の巨人たち【Artで願う平和の旅①広島「世界平和記念聖堂」
▼広島が世界に誇れる建築「世界平和記念聖堂」は、
被ばくした神父や信者たちの平和への願いをくんだ
建築家・村野藤吾が完成まで6年をかけたカトリック教会
▼戦後初の設計コンペを経て伝統的な教会建築と
日本的な意匠を融合させた独特な建築となった。
▼更にこの聖堂の建設を知った世界中の人々から、
マリア像のモザイク画やステンドグラスなど
いくつものものが無償で送られてきた
▼人々の温もりが生んだまさに奇跡の教会
参照:https://www.tv-tokyo.co.jp/broad_tvtokyo/program/detail/202408/14857_202408102200.html

最初の設計審査では二等丹下健三 三等前川國男 一等該当者なし
ラサール神父を始め教会側が難色を示したのです。
理由は現代的で記念的性格はあるが
宗教的と日本的という点が非常に弱い

ここで意外な点が…。教会側から村野藤吾氏へ依頼が…。
「あなたなら信頼できるから任せたい」と…。
村野藤吾氏の一任されることとなった

紆余曲折の末…。
フーゴ・ラサール(和名 愛宮真備)神父の言葉
どうやら建ちました よくもまあ建ったものです

村野藤吾氏の言葉
誠に期待通りの結果が得られないで申し訳ありませんが
これから十年後になったら何とか見られるようになるでしょう

村野藤吾(世界平和記念聖堂 設計者)
建物は竣工した時に設計が終わるのではなくて
本当に設計が終わるとは5年10年のちにそこに使う人たちの
愛情が加わって初めてものを言う レンガも鉄筋も
コンクリートも人と対等にものを言える その時がはじめて
「建築」になると私は信じております

■夏井いつきのおウチde俳句
一分季語ウンチク「箱眼鏡」

「あ~懐かしいわ~」と思う方もいらっしゃるかもしれませんね
夏の子供達の遊びの一つとして歳時記には載っております
昔はガラスが貴重だったのですけれども
大体30㎝程度高さ40㎝位でしょうかね
その箱の底の部分にガラスを張って
水の中にそれで顔をつけてやると
水の中が見えるというものだったんですよね
その「箱眼鏡」を使って魚を獲ったりということも
子供の遊びとして歳時記には載っております
現代では随分物も豊かになりまして 
ガラスに限らずサランラップなんかを容器の底にとめて
「箱眼鏡」代わりにして遊ぶなんていうこともできますね
子供心にかえってちょっと遊んでみたくなるような季語でございます

■先人たちの底力 知恵泉 次々に新しい扉を開く極意 川上貞
貞奴は桃介に金をねだってその貰った金で生活を立てていたのではない
貞奴は自分で金の利殖を計っていわば自前の生活を主としていた
「経営の鬼才 福沢桃介」より

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