2024年8月2日金曜日

秘密基地で一句

鬼百合の花粉しっかりつきしシャツ
女郎花(おみなえし)ウッドデッキに寄り添わん
藪萱草(やぶかんぞう)武相荘の遊歩道
山百合の香りを聞いて出口かな
藪茗荷白洲(次郎)と正子今もなお

■プレバト纏め 2024年8月1日
秘密基地で一句 第6弾名人・特待生限定「凡人ワード」

特別永世名人締めのお手本 梅沢富美男
少年の空蝉残る秘密基地
(季語は空蝉=蝉の抜け殻 「秘密基地」と「少年」はベタ
 細やかな工夫を盛る 空蝉に性格付けをしている
 かつての少年たちが遊んでいた場所 時間経過が入り込む
 蝉の抜け殻は大人になったイメージを象徴しているのではないか
 少年たちが成長してから蝉になっていった 今はここにいない
 あるのは空蝉だけがある 印象的な光景を描こうとした
 今回の永世名人お二人は上手くオリジナリティーを乗っけた
 実力を褒めないといけない)

俳句史に残る句集作り 永世名人 藤本敏史
弟に秘密の秘密基地真夏
(季語の包容力 秘密基地=子供の遊び 
 みんなが考える類想を土台にしてささやかな実感
 季語真夏の選択は悪くない 真が必要 真夏の暑さ 夏の青い空
 夏草の匂い がしてくる それらが「真夏」に詰まっている)

秘密基地夏夕暮れに母の声   水野真紀
添削(語順が違う 既視感がある 「に」の助詞の使い方
   説明的な使い方 別の助詞に変える「の」 声の遠近感
   お母さんの声から離れていて自分は秘密基地 遠くから聞こえてくる)
母の声夏夕暮れ秘密基地

冷蔵庫の奥プリンの秘密基地   犬山紙子
添削(夏の季語 冷蔵庫 冷たいものが夏に好まれることから
   「秘密基地」を比喩に使った是非 大袈裟に例えるユーモア
   確信犯的に隠したのか 忘れていたのか 秘密基地の味わいが変わる
   「に」を入れることで場所を指さす 奥行きが出てくる)
冷蔵庫の奥プリンの秘密基地

風薫る放課後今日も秘密基地へ   皆藤愛子
添削(発想がありきたり!なぜ行けないのか❓)
風薫るルミちゃんと行く秘密基地 
風薫る今日は行けない秘密基地

まるで秘密基地博士の夏館   森口瑤子
添削(8音と9音破調の一句 季語は夏館 涼しげに設えた館
   いろんなものがごちゃごちゃとはイメージが違う
   夏館のイメージが違っていた 夏にすると意味が変わる
   「まるで」が諸悪の根源だった)
青蔦の館博士の秘密基地

ケーナの音麦の風吹く秘密基地   中田喜子
(麦の風 夏の季語 麦が熟れた黄金色の畑に吹く
 この句を詠んでいるとペルーの大地が見えてくる
 「吹く」は捨て石のような働き あった方がケーナの音が
 風に乗って一緒に吹いてくる そういう感覚を伝えてくれる
 あっても損はしない)

次回のお題「かき氷」

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