2023年9月3日日曜日

夏井いつきのよみ旅!In小樽 前・後編&名言

柿(こけら)葺き凛と佇む秋の宿
湯の中の白き肌揺れ風爽か
秋の草浴女揺蕩う湯宿かな
星月夜組子障子の奥ゆかし
秋麗心尽くしの細やかさ

■夏井いつきのよみ旅!In小樽 前編

うだで混む人波の街初夏待てず   鈴木悌三
(うだで=いっぱい 方言)

夏鏡跡形も無きクラス会   明(みょう)直行

風鈴もトンネルに舞ふ「がらす市」   木村由紀子
(小樽がらす市 ガラス作家が集い展示販売や体験教室を行う
ガラスをキャンバス代わりにして絵を描いたもの)

機関助士
炎熱の汽罐(きかん)彼方青葉揺れ   佐藤圭樹(よしき)
(汽罐とはボイラーのこと)

青嵐吼えろアイアンホース号   夏井いつき

りんご花弦の調べに揺れ踊り   牧野時夫
(りんご花 春の季語)
クワで土を耕し 音楽で心を耕す

百歳に導(しるべ)たゆとう夏運河   藤森五月

■夏井いつきのよみ旅!In小樽 後編
夏休みチキンライスに星条旗   山下優子

南風やペトリコールの散歩道   森優月
(南風 夏の季語 
 ペトリコールとはギリシャ語で雨の降りはじめの匂いという意味)

楽しんだ方がいいよ選べない人もいるんだから ROLAND

踊りイカやんややんやと和を遊ぶ   中村全博(まさひろ)
(イカ 夏の季語 やんややんやは人を褒めたたえる時の言葉
 嫌なことでも受けとめる 伝統芸能でのかけ声)

夏祭潮風香る白ワイン   長直樹 真子

しはわせな旅路よ夏の白ワイン   夏井いつき

夏畑に害獣の跡闘いのゴング   永井文子

蝦夷丹生(エゾニュウ)白き花にも渡る風   永井光(みつ)

俳句ひとくちMEMO
蝦夷丹生せり科多年草 北海道に多く自生7~8月に開花 夏の季語

夏まつり人混み嬉しマイク置く   蓑谷(みのや)和臣

■名言
ディズレーリ  曰く
「執念深い男は運命を信じ、
 気まぐれな男は機会を信じる。」

ビクトル・ユゴー 曰く
「幸福だけの幸福は
 パンばかりの食卓みたいだ。
 食えはするがごちそうにはならない。
 無駄なもの、無用なもの、
 余計なもの、多すぎるもの、
 何の役にも立たないもの
 それが私は好きだ。」

ゲーテ 曰く
「重大なのは生きることであって、
 生きた結果ではない。」

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