柿(こけら)葺き凛と佇む秋の宿
湯の中の白き肌揺れ風爽か
秋の草浴女揺蕩う湯宿かな
星月夜組子障子の奥ゆかし
秋麗心尽くしの細やかさ
■夏井いつきのよみ旅!In小樽 前編
うだで混む人波の街初夏待てず 鈴木悌三
(うだで=いっぱい 方言)
夏鏡跡形も無きクラス会 明(みょう)直行
風鈴もトンネルに舞ふ「がらす市」 木村由紀子
(小樽がらす市 ガラス作家が集い展示販売や体験教室を行う
ガラスをキャンバス代わりにして絵を描いたもの)
機関助士
炎熱の汽罐(きかん)彼方青葉揺れ 佐藤圭樹(よしき)
(汽罐とはボイラーのこと)
青嵐吼えろアイアンホース号 夏井いつき
りんご花弦の調べに揺れ踊り 牧野時夫
(りんご花 春の季語)
クワで土を耕し 音楽で心を耕す
百歳に導(しるべ)たゆとう夏運河 藤森五月
■夏井いつきのよみ旅!In小樽 後編
夏休みチキンライスに星条旗 山下優子
南風やペトリコールの散歩道 森優月
(南風 夏の季語
ペトリコールとはギリシャ語で雨の降りはじめの匂いという意味)
楽しんだ方がいいよ選べない人もいるんだから ROLAND
踊りイカやんややんやと和を遊ぶ 中村全博(まさひろ)
(イカ 夏の季語 やんややんやは人を褒めたたえる時の言葉
嫌なことでも受けとめる 伝統芸能でのかけ声)
夏祭潮風香る白ワイン 長直樹 真子
しはわせな旅路よ夏の白ワイン 夏井いつき
夏畑に害獣の跡闘いのゴング 永井文子
蝦夷丹生(エゾニュウ)白き花にも渡る風 永井光(みつ)
俳句ひとくちMEMO
蝦夷丹生せり科多年草 北海道に多く自生7~8月に開花 夏の季語
夏まつり人混み嬉しマイク置く 蓑谷(みのや)和臣
■名言
ディズレーリ 曰く
「執念深い男は運命を信じ、
気まぐれな男は機会を信じる。」
ビクトル・ユゴー 曰く
「幸福だけの幸福は
パンばかりの食卓みたいだ。
食えはするがごちそうにはならない。
無駄なもの、無用なもの、
余計なもの、多すぎるもの、
何の役にも立たないもの
それが私は好きだ。」
ゲーテ 曰く
「重大なのは生きることであって、
生きた結果ではない。」
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