タイムカプセルのごと佳松亭(かしょうてい)
めくるめく眩(くるめ)く時間秋景色
秋望(しゅうぼう)や美と伝統に抱かれて
大正ロマン元禄の湯十六夜(いざよい)
美の直線と揺るる曲線砧打つ
■NHK短歌 題「手」
選者 川野里子 レギュラーゲスト 内藤秀一郎 深尾あむ 司会 ヒコロヒー
年間テーマは「私に出会おう」第一週は入門コース
ウォーターリリーここに生まれてウォーターリーリーここがどこだかまだわからない
川野里子
ウォーターリリーとは睡蓮の事
▪三十一音の物語
一首の中心を創ろう
切り取る事とは選ぶ事でもあるけど捨てる事でもある
捨てると自分の言いたい事が浮かび上がってくる
カップルが袖をまくって手をつなぐきっとしっかりつなぐためだろう
永井祐
ちゃんとフォーカスできると心にまで深める事ができる
おきな草は新幹線に乗りてをりときどき娘に撫でられながら
花山多佳子
翁草 本州・四国・九州などの分布するキンポウゲ科の多年草
翁草という一点だけに象徴的に物語が集約されている
その事によってこの場面がいろんなニュアンスを含んだ
印象深い場面になる
捨てすぎて駄目になることはまずない
捨てるだけ捨ててワンポイントに集中する
▪入選六首 題「手」
私 おにぎりを握ってくれた祖母の手を拾い集める雨の火葬場
あおいそうか
一席 マウンドは静けき孤島手のひらのロジンの煙が霧のごと立つ
吉行直人(ロジンは滑り止めの粉 心が風景になっている)
私 ああこれは私の物で違いない両の手を見る手術ロボット
松岡拓司
からっぽな嘘ほどきれい両の手でぱすんと潰す紙の風船
秋野茜
私 一人分揚げる天ぷら控えめに私のための拍手が起こる
檜澤(ひざわ)さくら
私 人の手に震える犬と優しさに怯える僕だ共に生きよう
おおかみさん
▪秀一郎あむ ココカラ短歌
賑やかな街の中からスカイツリー目立つことなく見守っている
内藤秀一郎 添削
賑やかな街の中からスカイツリー悪さするなと見守っている
花びらを追いかけ見上げた先にほら助演賞のシルバーツリー
深尾あむ
花びらを追いかけ見上げた先にほら助演で光るのシルバーの塔
最初の言葉選びは大事にした方がいい
自分の心を発見しに行く
「自分に出会おう」というのは心を見つけに行くことでもある
▪ことばのバトン
闇のなかただとんでみるとんでみる
初瀬勇輔(視覚障害柔道家)
⇩
鼓動のリズム「此処にいるよ」と
真山りか(私立恵比寿中学)
お父さん?恋人?友達?誰目線?遠くて近い特別たちよ
「アイドル歌会 公式歌集1」(講談社)より
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