質高き稽古と時間天高し
レオナルド(・ダ・ヴィンチ)色変えぬ松一発屋
ミケランジェロの職人気質良夜
メーヘレン似すぎた親子懸巣鳥(かけす)かな
(アントワーヌ=ジャン・グロ)冷やかや実力以上評価され
■プレバト纏め 2023年9月14日
夜食で一句
特別永世名人 締めの一句
梅沢富美男
仏飯のからすみ茶漬けほぐす夜半(よわ)
添削(季語はからすみ 晩秋の季語
俳句として軽い。「ほぐす」は書かない方がよい。
鱲をのせる行為でも感謝を表現できる。)
仏飯を茶漬け鱲(からすみ)のせる夜半
永世名人フジモンのお手本
藤本敏史
ショッカーのかたまって摂る夜食かな
(語順の勝利。ショッカーと摂るの接点が思いつかない。
落差にリアリティーが出てくる。
この「かな」は俳諧味・滑稽味を讃える。うまく使えている。)
特待生昇格試験
犬山紙子
Gペンにこびりつく黒夜食喰う
(焦燥感が「こびりつく」で想像できる。
「黒」が信条・思いも想像させる。
「喰う」動作を改めて見せることができる。
やる気が詠めている。)
1位 川島如恵留(のえる)
父特製夜食うどんの麺柔し
(やわらかいのは消化の良いように心遣い
読者は勝手に解釈を広げて読んでくれる。)
2位 ますみ
さあ!夜食ナースコールに落とす箸
添削(「置く」の方が「落とす」よりリアリティーがある。
!は大袈裟。)
ナースコール夜食の箸をまたも置く
3位 伊原六花(りっか)
秋の夜や一つ二つと増える椀
添削(家族の人数を先に書いた方が得。誤読される。)
家族五人夜食の碗の増える卓
4位 菊池桃子
満月に煎餅重ねて一対七
添削(結果論「煎餅」が季語「満月」に勝ってしまう。
発想そのものを変えないと難しい。)
満月と煎餅一対七の○
次回のお題は「お蕎麦屋さん」
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