2023年9月18日月曜日

兼題「露草」「結婚」&名言

障子越し優しき光秋麗
生く人と生かされる人秋の空
天高し全ては準備心決む
物事は捉え方のみ上り月
本物の重さに触れん秋の宵

■NHK俳句 兼題「露草」
選者 村上鞆彦、ゲスト 吉木りさ 司会 柴田英嗣
レギュラー 家藤正人 中西アルノ

年間テーマ「人生を詠う」
吉木りささんの祖母様の俳句
生涯にこの幸せのあり風薫る   吉木幸子
(字余りで幸せ感をたっぷり出している)

名句紹介 テーマ「結婚」
天高く地に菊咲けり結婚す   野見山朱鳥(あすか)

野遊びのつづきのやうに結婚す   山口優夢(ゆうむ)

雨は声言葉に喜びを結ぶ   村上鞆彦

▪特選六句発表 兼題「露草」
転校を告げるつゆくさ摘みながら   植(うえ)朋子
露草や現世(うつしよ)にまた隠世(かくりよ)に   橋本武志
露草の抜いてしまひし瑠璃を恋(こ)ふ   福本紋十郎
つゆくさや罪人我に露零(こぼ)す   田崎森太(しんた)
呼びかけるまで露草に屈(かが)みをり   葉村直
あらくさの中に露草瞳(め)をひらき   岡辺明代

▪特選三席発表
三席 私 老いの鉄棒露草に見つめられ   篠原和義
二席 うつむいて露草に鳥(とり)潤むかな   斎藤秀雄
一席 露草を踏んで行(ゆ)く子の消えにけり   藤川喜子
(露は朝の間はきらきらと光っていますが
 すぐに乾いて蒸発してしまう
 「露の命」とか儚いものの喩(たと)えによく使われる)

▪夏井家伝授!家藤正人&中西アルノ
0から俳句
切れ字の使い分けを体験 けり かな や
季語「葡萄」
紫の色濃き葡萄や祖母想ふ   青山ネモフィラ
丸々と水のしたたる葡萄かな   青山ネモフィラ
地獄絵に貴人ありけり黒葡萄   家藤正人

▪今日マチ子、今日の一句 テーマ「結婚」
彼の故郷マスク外せば柚子香る   吉木りさ

式場の下見のあとの萩日和   村上鞆彦

▪柴田の歩み
韻は3つくらい踏んでみよう
(村上鞆彦先生 曰く 
 「三つは絶妙。四つだとくどい。 
 二つだと韻を踏んでいるのかたまたまなのか解らない。」)

■名言
三島由紀夫 曰く
「忘却の早さと、
 何事も重大視しない情感の浅さこそ、
 人間の最初の老いの兆しだ。」

北条国水 曰く
「稼ぐに追いつく貧乏なしというけれど
 稼ぎを追い抜く貧乏神もいるから困る。」

易経 曰く
「小人は小善をもって益なしとしてなさず、
 小悪をもって傷なしとして去らず。」

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