2023年6月23日金曜日

格助詞「に」①②③&「風薫る」&名言

芽取り皮むき大蒜の移り香の
ぎくしゃくな夫婦の会話ついり雲
義母掌(て)を合わせ回向(えこう)重ねた夏の夜
遺体そば蛆(虫)の光りて夏を生く
生くるもの全て輝き風薫る

■夏井いつき俳句チャンネル
格助詞「に」を掘り下げる①【時/場所・範囲/目標・対象】
① 時を指定する
② 場所・範囲を指定
③ 目標・対象を指定
④ 帰着点や動作の及ぶ方向を表す
⑤ 動作・作用の起こる原因やきっかけを表す
⑥ 比較・割合の基準を表す
⑦ 動作・作用の起こるみなもとを表す
⑧ ある資格を持つという意を表す
⑨ 変化する結果を表す
⑩ 動作状態の行われ方あり方を表す
⑪ 尊敬すべき主語を表すのに用いる
⑫ 条件付きの許諾の意
⑬ 程度のはなはだしいことを表しその動詞の意を強める
⑭ 動作が行われる手段方法を表す
⑮ 状態を認定するのに用いる

① 時を指定する
五時に起きる うららかや五時に起きると約束す
合間に読む 通院の合間にたんぽぽを吹いて

② 場所・範囲を指定
アパートに住む 夕焼のくろぐろとして海に死す
空に星がまたたく 三月に机にカギを忘れけり

③ 目標・対象を指定
本に熱中する さえづりや歌に生きたる半世紀
釣りに行く 花冷えて映画にばかり行きやがる
君に見せる 

■夏井いつきのおウチde俳句
一分季語ウンチク「風薫る」
夏の風を表す言葉なんですが
非常に明るくて気持ちのいい季語ですねぇ
夏の旺盛に萌えでてくる
緑の匂いをのせてくるそんな風です。
しかし実はこの「風薫る」という季語
成立を色々深掘りしていくと
面白い季語のようです
元々最初に出てきた時代は
「新古今集」などでも
使われているようなのですが
元々は春の季感を表す言葉として
使われていたようです
用例の多くが春の歌であったと
歳時記には解説があります
それが時代を下ってくることによって
徐々に夏の季語として
定着していったそうです
かつてはこんな書物にも
用例が見られるなど
歳時記を見ていくことで
得られる学びありますよ

■名言
ジャック・ニクラウス 曰く
「私より妻のバーバラの方が力は強い。
 私が開けられないジャム瓶の栓なども簡単に開けてしまう。
 しかし、私ほどボールは遠くへ飛ばない。」

トリイ・ヘイデン 曰く
「そうよ、大変よ
 それを叶えるのは物凄く大変だわ。
 だけど『大変』というのは
 『不可能』というのとは違うのよ。」

バーナード・ショウ 曰く
「自由は責任を意味する。
 だから、たいていの人間は自由を恐れる。」

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