夏の雲離合集散繰り返し
鯉狙う猫を襖へ描く芦雪
満月を背に同業二人梅雨晴る
台風一過袖なし白衣泥まみれ
■NHK俳句 兼題「五月闇(さつきやみ)」
選者 村上鞆彦 ゲスト アンジェリーナ1/3 司会 柴田英嗣
レギュラー出演 家藤正人 中西アルノ
第三週の年間テーマは「人生を詠う」 第3回は「青年期」
揺れやすきところより花咲きそめし 山上樹実雄
ニ十歳つよき凍星(いてぼし)のみ愛す 矢口晃
その時の感情でなくては詠めない句がある
若い頃にしか詠めない句がある
若さへの憧れみたいな気持ちがある
心身の成熟過程にある「心の軌跡」として
作者にとってその後の人生で大事なものになる
沖群青外套の胸開けて立つ 村上鞆彦
▪特選六句発表
兼題「五月闇」梅雨の厚い雲におおわれた暗さのことを言う
木偶の目のうつすら啓(ひら)く五月闇 植村嘉之
五月闇劇薬の闇別にあり 風姿(ふうし)
粘菌(ねんきん)の押し寄せてくる五月闇 天野信敏
母の眼の虚(うつろ)に会いに五月闇 一澤千鶴子
信号の赤見つめをる五月闇 菱田淡海
見ぬテレビつけて一人の五月闇 永江久美子
▪夏井家伝来 0から俳句 家藤正人&中西アルノ
夏旺(さか)ん枯らした声のアンコール 青山ネモフィラ
季語 夏真っ盛り 梅雨が明けて最も厳しい暑さのこと
休日のヒッチコック夏の雨 青山ネモフィラ
▪今日マチ子、今日の一句
天心に弥生の心白風船 アンジェリーナ1/3
天心とは月や空をイメージする言葉
そこに「白風船」が気に引っかかっている
3月の学生が心境の変化だったり
未来に対する希望と不安を詠んだ
風船は自由を表している
しかし風には逆らえない
急に割れたり繊細な部分がある
旅立とうとしているんだけれど引っかかって
3月の自分の心の変化にシンクロした様子を詠んだ
卒業の日の風のなき夜明けかな 村上鞆彦
風船がまっすぐに伸びている
風のない状態なのかな
背景のブルーは夜明けのブルーで
今から卒業式に行く感じかな
風船が春の季語なので
そこから卒業というイメージで詠みました
▪特選三席発表 兼題「五月闇」
三席 エレベーター落ちゆく街の五月闇 山口いく葉(よう)
二席 放課後の机に座る五月闇 花紋
一席 五月闇ひだるき猫の声過(よぎ)る 加藤草児(そうじ)
(ひだるき=空腹)
▪柴田の歩み
俳句は自分の心をうつすぞ!
(その時にしか書けない句がある)
作者にとってその後の人生で大事なものになる
沖群青外套の胸開けて立つ 村上鞆彦
▪特選六句発表
兼題「五月闇」梅雨の厚い雲におおわれた暗さのことを言う
木偶の目のうつすら啓(ひら)く五月闇 植村嘉之
五月闇劇薬の闇別にあり 風姿(ふうし)
粘菌(ねんきん)の押し寄せてくる五月闇 天野信敏
母の眼の虚(うつろ)に会いに五月闇 一澤千鶴子
信号の赤見つめをる五月闇 菱田淡海
見ぬテレビつけて一人の五月闇 永江久美子
▪夏井家伝来 0から俳句 家藤正人&中西アルノ
夏旺(さか)ん枯らした声のアンコール 青山ネモフィラ
季語 夏真っ盛り 梅雨が明けて最も厳しい暑さのこと
休日のヒッチコック夏の雨 青山ネモフィラ
▪今日マチ子、今日の一句
天心に弥生の心白風船 アンジェリーナ1/3
天心とは月や空をイメージする言葉
そこに「白風船」が気に引っかかっている
3月の学生が心境の変化だったり
未来に対する希望と不安を詠んだ
風船は自由を表している
しかし風には逆らえない
急に割れたり繊細な部分がある
旅立とうとしているんだけれど引っかかって
3月の自分の心の変化にシンクロした様子を詠んだ
卒業の日の風のなき夜明けかな 村上鞆彦
風船がまっすぐに伸びている
風のない状態なのかな
背景のブルーは夜明けのブルーで
今から卒業式に行く感じかな
風船が春の季語なので
そこから卒業というイメージで詠みました
▪特選三席発表 兼題「五月闇」
三席 エレベーター落ちゆく街の五月闇 山口いく葉(よう)
二席 放課後の机に座る五月闇 花紋
一席 五月闇ひだるき猫の声過(よぎ)る 加藤草児(そうじ)
(ひだるき=空腹)
▪柴田の歩み
俳句は自分の心をうつすぞ!
(その時にしか書けない句がある)
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