2023年6月18日日曜日

言葉にできない、そんな夜。29

ユトリロの物悲しさが夏の宵
夏の街人を描けぬユトリロよ
魂の叫び描きて露涼し
幸知らぬ人生でした夏の月
依存した人生でした夏の星

■言葉にできない、そんな夜。29
ゲスト シシド・カフカ 桐山照史 増子直純 町田そのこ
司会 小沢一敬

▪テーマ 親しいだけじゃ言い表せられない友達との関係
あなたにとって親友とは❓

ボクの親友を馬鹿にすることは
どんな高級な料理の最後のひと口を
横取りされることより
デブってバカにされることより
許せない!!
岸本斉史「NARUTO」

小沢メモ
NARUTOは小沢と同じ誕生日です。10月10日で~す。

物事や他人や自分の、
正義とか未来とか評価とか良し悪しとか、
そんなちゃんとしたことはさて置いて、
「とにかく好き」とか、「なんか嫌い」とか、
だれかにとってはなんだっていいことを、
ふたりでしゃべっていたい人
生方美久

余計な感情を交えない存在 町田そのこ

「友達になるときって…
 その子とずーっと一緒にいたいから、
 だから、友達になるんじゃないの?
 そういう子のことを
 友だちっていうんじゃないの?
 それが親友なんじゃないの?」
 (中略)
「わたしは、一緒にいなくても
 寂しくない相手のこと、
 友だちって思うけど」
重松清「きみの友だち」

密に共有してなくてもどこかつながっている シシドカフカ
存在があるだけで自分一人で立っていられる 町田そのこ

「環菜が男の子たちと
 付き合い始めるまで
 私が一番そばにいたんです」
 その言い回しには
 同性特有の複雑な愛情が感じられた。
 思春期の女子の親密さと言うのは、
 どちらかといえば疑似恋愛に近い。
島本理生「ファーストラヴ」

「呆れたりしない。
 どこまでも向き合う、
 ううん、向き合わせてほしい。
 そういう仲になりたい」
町田そのこ「コンビニ兄弟2」

悪いところや罪を受け入れるのが友人 町田そのこ
一緒に闘う姿勢 町田そのこ

▪ふと我に返った時の気持ち、なんて言う?
…よし。それはそれ。 シシドカフカ
そう思った時は他人を幸せに出来た証拠 桐山照史
あまりにも突然すぎやしない❓ 町田そのこ
公園で犬に話しかける 増子直純
オフ悔 小沢一敬

▪テーマ 何かを諦めたときの気持ち
悔しいとか痛いとかじゃなくて、
だるい感じ。
俺、最近、けっこうガス欠かもしれない。
へぼいプレイしてもチクショウーって
腹が立つんじゃなくて、
なんかシューッと気が抜ける。
頭も身体もぼうっとしてる。
佐藤多佳子「一瞬の風になれ」

「スポーツ推薦で、
 どの種目も県内の精鋭が集まってきてるのに、
 そこに交ざっていける根性なんてないよ」
入学前から、必死で自分自身に
言い聞かせていたことを、
他人の前で口にしてみると、事故に遭う前から
そう思っていたような気分になれた。
同時に、自分がどうしようもなくつまらない
生き物のように思えてきて、
魂が蒸発していくのをぼんやり眺めるように、
ガラス越しの空を見上げた。
湊かなえ「ブロードキャスト」

魂=夢 増子直純

きっと星に手が届く。
そう信じて積み上げ続けた石段を降りると決めたのは、自分自身だ。
けれど、振り返ってしまう。
あと十六段、いや九段で届いたんじゃないか、と。
遠くなった星は、ひときわ美しく輝いている。
町田そのこ

夢を憧れ続けていたい 町田そのこ

目指していたものは美しい 小沢一敬

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