2023年6月10日土曜日

水族館で一句&小田貴月さん

神山を神領百合のひっそりと
どうでもいいの?知りたくないの?夏の風
コウノトリ残る一羽も巣立ちせり
美郷より蛍見頃の報せあり
妖怪集い過疎の三好を練り歩く(無季句)

■小田貴月さん 曰く
「高倉健氏の最期の言葉
 『あわてるな、あわてるな、』」

■プレバト纏め 2023年6月8日
水族館で一句

特別永世名人 梅沢富美男の締めの一句
夏のほかペンギンの飛ぶ大水槽
(季語「夏のほか」は夏の暑さを一瞬忘れること
 「涼し」の傍題で「夏のよそ」も含まれている。)

永世名人 藤本敏史のお手本
ゴンドウ鳴く水族館を出て白夜
(季語は白夜 北極や南極に近い場所で夏に太陽が沈まない現象
 季語「白夜」が主役に立っている。)

特待生昇格試験
永世名人への道 中田喜子
鯱(しゃち)戯(おど)け尾ひれかみかみ南風(みなみかぜ) 
添削(誤読されないようにすると良い。
   最後の「シャチ」で余韻を残す。)
南風(なんぷう)やシャチの尾ひれを噛むシャチも

1位 山西惇(あつし)
熱帯魚アクリル越しのオーディション

2位 紺野まひる
夏空や石鯛掲(かか)ぐ父の遺影
添削(「夏空」と「石鯛」季重なり。強弱がつけられている。
   下五は五音でまとめた方がよい。)
石鯛を掲げる遺影夏の空

3位 橋本良亮
夏日影水槽の下掻(か)い潜(くぐ)る
添削(「夏の太陽」が季語。「潜る」と詠めば「下」は不要。)
巨大水槽潜(くぐ)れば夏のひかり降る

4位 イワクラ
夏の昼ペンギンの様に手を引かれ
添削(中七の字余りは解消すべき。「様に」を「ごと」に。)
ペンギンのごと手を引かれ吾子の夏

次回のお題は「夏の夕」

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