2023年6月17日土曜日

夏の夕で一句

梅雨晴間ブルーベリーの立つ酸味
愛でながら関山桜塩漬けへ
里桜色濃き花弁五十枚
草の丈一気に伸ばす夏の雨
跪(ひざまず)き茗荷収穫梅雨湿り

■プレバト纏め 2023年6月15日
夏の夕で一句

特別永世名人 梅沢富美男の締めの一句
せせらぎの1/F(Fぶんのいち)夕蛍
添削(「1/F」は五感を通して心地よさを与える不思議なゆらぎ
   最近、1/Fの句が多くみられる。誰でも作れるような作り方が悪い。)
1/Fせせらぎも蛍も

特待生昇格試験
春風亭昇吉
夕焼やつくばいのある美術館   
添削(「つくばい(蹲)」は日本庭園に置いてある背の低い手水鉢。
   「のある」報告的表現が邪魔している。)
作品名「つくばい夕焼美術館
(この添削は三段切れでは❓)

立川志らく
夏至の古色蒼然行商老婆   
添削(四字熟語に頼りすぎ。一番長い日中の逆光に立つ老婆を映像化。
   「に」を入れることで時候の季語「夏至」が認識される。)
行商老婆夏至の逆光に

1位 中川翔子
暮れなずむ愛猫色の夏の空
添削(「空」は光景が広すぎるため「雲」に絞る。
   愛猫色の比喩の勝利。語順に工夫を…。)
暮れなずむ夏愛猫色の

2位 レイザーラモンRG
玄関に恐れ入りますががんぼです
添削(ガガンボは夏の季語で蚊を大きくしたような昆虫。)
玄関の隅にががんぼ夕間暮れ

3位 山口もえ
夕暮れて公園ベンチも涼しげだ
添削(上五下五は季語「夕涼(ゆうすず)」で表現できる。
   残った五音で色々やれる。)
夕涼や公園ベンチ一人きり
夕涼や公園ベンチ一人じめ

4位 徳光和夫
八十路夏蛍照らせし初デート
添削(「夏」と「蛍」の季重なり。蛍は「照らす」ものです。)
君とゐて椿山荘の初

次回のお題は「木漏れ日」

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