2023年6月3日土曜日

雨の日のカフェで一句

勝ち衣装かつ死装束五月雨
夏点前盛りを過ぎた女とて
拙(つたな)きを知らば経済雨蛙
夏の夜はかなく消ゆる灯よ
もういない人思えども夏の月

■プレバト纏め 2023年6月1日
雨の日のカフェで一句

特別永世名人 梅沢富美男の締めの一句
濁りゆくソーダフロート減らぬまま
(ソーダフロートが季語。心情が伝わる。
 上五に時間経過。切れのない下五に時間や思いが入っている。)

永世名人 千原ジュニアのお手本
珈琲は冷めて怯者(きょうしゃ)の梅雨の闇
(怯者とは臆病者。季語が生きている。)

名人昇格試験 皆藤愛子
梅雨寒のカフェ腿に愛犬の熱 
添削(皮膚感を出す「寒」「熱」の対比。
   「腿に」の語順を変える事で季語の皮膚感へ戻すことができる。
   余韻を膨らませることで季語が活かせる。)
梅雨寒のカフェ愛犬の熱腿に

1位 早見あかり
パパと子は留守番夕虹のテラス
(人物2人と助詞「は」が重要。)

2位 村山輝星(きらら)
夕立や計算ドリル3回目
添削(この句は三段切れでは❓)
夕立や計算ドリル回目

3位 加納愛子
夕立(ゆうだち)を妬む期日の充電席
添削(「夕立を妬む」にインパクトがある。
   〆切日の意図なら入れるべき。夕立ちの発音を変える。)
夕立(ゆだち)妬む〆切の日の充電席

4位 伊集院光
止まぬならケーキセットじゃ梅雨の陣
添削(はしゃぎ過ぎて自分の掘った穴に落ちた。天文の季語に無理がある。)
梅雨の雨宿りケーキもたのんじゃえ

次回のお題は「水族館」

0 件のコメント:

コメントを投稿