夏の露宇宙の欠片だったのね
棒を振る雨乞いの舞3年ぶり
西祖谷のほら貝合図に踊りだす
夏の空生態系はごゆるりと
夏の月独りの時間伸びやかに
プレバト纏め 2022年7月28日
水族館で一句
永世名人村上のお手本
村上健志
吠えたけるアシカのミリア夏の雲
(カメラワークが巧み。アシカショーの光景が脳内再生される。
遠近感・奥行きが表現されている。
主役の季語「夏の雲」が最後にドンと据えてある。)
特待生昇格試験 名人十段を目指す試験
千賀健永
旱(ひでり)星水槽のグッピー揺れる
(「旱星」とは7~8月の南の夜空に赤く輝く星。
「水槽」の熱い、冷たいの対比が見事。
「旱星」「グッピー」が交信するような光景が想像できる。
「揺れる」が描写として効いている。)
立川志らく
油照りナポレオンフィッシュの旦那
添削(油照りとは風がなく汗ばむような日和。
誘導が不親切。後半の表現に俳諧味・滑稽味があった。
目的とは違う添削となった。)
我が汗の鼻先にナポレオンフィッシュ
1位 河合ゆずる
夏の空シャチの耳骨に響く笛
添削(「耳骨」という目に見えない物から「笛」へと展開。
空気を伝わって聴こえる音と
見えない音と見える音が表現されている。)
夏空やシャチの耳骨に響く笛
2位 ゆうちゃみ
炎天や最前列のイルカショー
3位 平野ノラ
さらば夏イルカも君も泡と消え
添削(全体がイメージで終わっている。
「君」と「イルカ」が並列されている。)
さらば夏の恋よイルカよ泡と消ゆ
4位 武田真治
黄金色はずむ岬に秋近し
添削(上五中七の描写がゆるい。何を言いたいのか不明瞭。
季語が添え物になっている。
語らいの余韻を表現するとよい。)
秋近し美国黄金岬にて
次回のお題は「金魚すくい」
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