壊された笑いの中に縮図あり(無季句)
夏の山自然と破壊調和せり
川沿いのアガパンサスや涼し気に
羽化を見んオオムラサキの雄と雌
手を合わす茅の輪くぐりへ人の列
言葉にできない、そんな夜。より
感謝の気持ち
何もなかった空にぽつんと輝いていた
「ありがとう」に代わる言葉ずっと探していたんだ
石崎ひゅーい
「ありがとう」でも
「ごめんなさい」でもない
今の自分に嘘一つない
言葉を見つけたい
シシド・カフカ「我が儘」
恩人としての顔を
君は見せたためしはなかったが、
喜びにつけ悲しみにつけ、
君の徳が僕を霑(うるお)すのを
ひそかに感じた。
(中略)
僕は君と生きた縁を幸とする。
横光利一への弔辞 川端康成
だから寂しくなんかないよ
バイバイなんかじゃないよ
鍵をあけておくから
いつだっていつだって
第三惑星交響曲 石崎ひゅーい
できそこないの私を
世界で一番愛してくれた。
だから私は、残された今生を
精いっぱい生きなくてはならない。
彼女がここまで大切に
守ってくれた以上、
私は私を大切にするしかないのだ。
「猫がいなけりゃ息もできない」 村山由佳
悲しみのそばに喜びがあるということ
戸惑いの向こうに幸せがあるということ
あなたと出会わなければ知る由もなかったこと
人は何度でも生まれ変われるということ
今、あなたに伝えたい気持ちが溢れ出して、
それは一向にやみそうもないということ。
石崎ひゅーい
ピンク色に染まった岩山は、
圧倒的な美しさだった。
たとえばここでどんな愚痴や
泣き言をこぼしても、
この景色が
その太い腕で抱きしめて
くれるんだろうなと思えた。
「泣きたくなるような青空」吉田修一
一瞬、まわりの雪面が
オーロラの光を受け、
昼間のような明るさになった。
美しさを通りこして
恐怖感に襲われた。
逃げだしたいような気持ち。
「アラスカ 光と風」星野道夫
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