2022年8月1日月曜日

歳時記食堂

帰りぎわ氷菓持たされ雲の峰
独りぼち熱風回す扇風機
夏風邪か?寝冷えか?コロナ?眩暈せり
片思い犬の好みは夏の鴨
夏の鴨犬の告白受け入れず

歳時記食堂
店主 星野高士 お客様 齋藤孝 常連客 ビビる大木 女将 岸本葉子 

一品目
淋しさが目鼻つきぬけ夏蜜柑   橋本多佳子
夏蜜柑(甘夏) 夏の季語
俳句で淋しいとか楽しいとか言わない

罌粟(けし)ひらく髪の先まで寂しきとき   橋本多佳子

二品目
更(ふ)くる夜を上(うわ)ぬるみけり泥鰌汁(どじょうじる)   芥川龍之介
泥鰌汁 夏の季語
落葉焚いて葉守りの神を見し夜かな   芥川龍之介9歳の時

木枯や目刺しにのこる海の色   芥川龍之介
木の枝の瓦にさはる暑さ可な   芥川龍之介

水洟(みずばな)や鼻の先だけ暮れ残る   芥川龍之介

俳句には可笑しみがある   齋藤孝
青蛙おのれもペンキぬりたてか   芥川龍之介
てれ性の人が自画像として俳句を詠むことはあるんでしょうか?

三品目 
「あなたのは」とばかり訊く妻さくらんぼ   小山正見
さくらんぼ 夏の季語 可愛い奥様へのプレゼントの句
身代はりの風船数多数多(あまたあまた)割る   小山正見

お土産
さっと蓋はづす頃合どぜう鍋   岸本葉子

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