2022年7月8日金曜日

山頭火の俳句と「祇園会」

門くぐる庭屋一如(ていおくいちにょ)夏風と
淡々と流るる水やいと涼し
円安の幅を広げて草茂る
荒々し伊豆磯石や夏の空
夏風や伊豆磯石のお出迎え

■一分季語ウンチク 祇園会

祇園祭というと聞き覚えのある方も
多いのではないでしょうか?
日本三大祭りの一つです。
平安時代初期の疫病退散のために
行ったものが起源とされています。
京都市八坂神社の祭りです。
この「祇園会」は7月1日から7月31日までが
会期となっていて非常に長期間に渡って
開催される祭りです。
歳時記に収録されている傍題を見ると
この「祇園会」の中で行われる様々な場面を
細かく切り取って傍題としても成立しているという
非常に愛されている季語だなぁ
ということが見えてきます。
「祇園囃子」「鉾の稚児」とかそれぞれの
表情を細かく描写している傍題も
味わい深いものです。

■種田山頭火の俳句
「けふもいちにち誰も来なかつたほうたる。」
「あるがまま雑草として芽をふく。」
「一杯やりたい夕焼けの空。」

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