眉山上空響く爆音花火の香
炎熱や作らるる声聞き取れぬ
暑熱順化や引っ張りだこの救急車
菊芋やどれだけ水を飲むのやら
桑の木や水遣りだけの夏の朝
言葉にできない、そんな夜。 より
司会 小沢一敬 ゲスト 木村カエラ 佐久間由衣 板垣李光人 金原ひとみ
■この気持ちなんて言う?
□キュンとした瞬間の気持ち
秋元康
静電気みたいにほんの一瞬で
ビリビリしたよ
日当坂46「キュン」
どこか何か違うのよ
胸がキュンとしちゃったの
塾で隣の席に座る
私のハートは土俵際
渡り廊下走り隊「猫だまし」
□気になっている人に急に話しかけられキュンとした瞬間
僕の心臓は跳ねまくった。
肋骨を折りかねない勢いだ。
三浦しをん「神去なあなあ日常」
□主人公の女性の手に好意を寄せている女性の手が触れてきた時の瞬間
胸の中では心臓が、
まるで木の橋を
走り抜ける狂った馬の
ひづめみたいに
大きな音を立てていた。
村上春樹「スプートニクの恋人」
ぼんやりしてた昼下がり、
突として開いた鳩時計。
木村カエラ
木村カエラの創った体言止めの言葉
不機嫌なピエロ
脱げないスリッパ
金原ひとみ女史のお気に入りだとか…。
鳩時計には決まった人が来ましたよ!的な定めを感じる。
と小沢一敬氏は解釈。
□味覚が大人になったと気づいたときの気持ち
私たち似た者同士ね。 木村カエラ
味蕾(みらい)が紅葉していくような感覚 板垣李光人
(味蕾とは舌などにある味覚を感じる器官)
もしかしたら…これ…何かを失っているのかもしれない 佐久間由衣
我々は常に中途にあり取捨選択し続ける事によってのみ生存可能となる 金原ひとみ
味覚認食物UMA 小沢一敬
□最後の試合に負けた時の気持ち
敗者の苦味。
今、海藤の選手たちが
味わっているだろう、
あの舌先の
焦げるような感覚を、
おれもまた知っている。
あさのあつこ「敗者たちの季節」
□再起をかけて王座決定戦に挑むが完敗
その様子を語り手が見つめた時の気持ち
巻けて良かったのかもしれない。
いや、よかったのだ。
いまは、
そう思うべきなのだ…。
沢木耕太郎「一瞬の夏」
これまでの全てが
走馬灯のように思い出され、
この先への絶望と不安が
霧となって立ち込める。
この洗車機から出たら、
どんな景色が見えるのだろう。
いっそこの嵐の中で
消えてしまえば綺麗なのに。
金原ひとみ
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