2022年7月14日木曜日

江之浦測候所奇譚 杉本博司

色褪せる新たな記憶走馬灯
雲の峰白旗揚げんスリランカ
新興国崩壊間近夏の潮
夏のニューヨーク山羊の仕事は食べること
鮮やかに紫極む茄子(なすび)かな

杉本博司 江之浦測候所奇譚(きたん)
夢の世界に生きて毎晩夢を見る
夢が作品になる
古代の記憶
古代人と現代人が同じ風景を見ることができるか
五千年後に遺跡としていかに美しく残るか
古代人の精神が発想の源泉
古代の自分が目覚めていく
個性が消えて崇高な作品になる

杉本博司氏の言葉
悠久の昔、
古代人が意識を持ってまずした事は、
天空のうちのある
自身の場を確認する作業であった。
そしてそれがアートの起源でもあった。

私は石に取り憑かれている。
または私が石に
取り憑いているのだろうか。

私にとって、
本当に美しいと思えるものは、
時間に耐えてあるものである。
時間、
その容赦なく押し寄せてくる腐食の力、
すべてを土に返そうとする意志。
それに耐えて生き残った形と色。

私はこの杜に神霊を
招請しなければならないと思った。
神社を作らなければならないのだ。

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