2022年7月4日月曜日

兼題「雷」

夏柳気持ち良さげに風任せ
仕組債デリバティブをや梅雨寒し
蝸牛(かたつむり)ヨネとイサムの和解とす
(スライドマントラ)夏の大地の魂の響きあい
梔子の花良心は羅針盤

NHK俳句 
選者 髙柳克弘 ゲスト 武藤十夢 司会 武井壮

■冒頭の俳句
雷鳴やすでにはげしき草の雨   髙柳克弘

俳句と映像 7月の題「雷」
昇降機しづかに雷(らい)の夜を昇る   西東三鬼

■入選九句 兼題「雷」
雷雲迫る橋脚打音検査かな   早川たから
雷の終わり参考書にライン   梅鶏
雷轟(らいごう)に伏すや這松(はいまつ)より低く   木村裕子
遠雷や母の腕(かいな)を拠(よりどころ)   籾田(もみた)あやの
雷神を躱(かわ)し紀国(きのくに)一回り   平田あい
雷や獣医の腕に傷あまた   橋口賢一郎
遠雷や野良犬のゐた通学路   円道実花
阿の胸筋吽の腹筋雷迸(はし)る   岡一夏
その時の雷語る身振りかな   手島百合子

■お題動画で一句
五里四方凡(すべ)ての音の雷となり   武井壮
絶巓(ぜってん)に落ちてしずかや雷の塔   髙柳克弘
(絶巓とは山野絶頂 いただき)

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