2019年9月21日土曜日

秋の果物屋さんで一句

月灯り 零れし笑みよ 秋の道
幸せを 囲む時間よ 秋彼岸
言葉ではなく 足で表現 秋の舞い
凛とした 貴方が理想 あざみ咲く
言葉より 仕草で解る 星月夜

プレバト纏め 2019919

秋の果物屋さんで一句

永世名人への道
藤本敏史
アップルパイの 焼きたての札 花鶏(あとり)来る
(季語「花鶏」は秋にシベリアからやってくる渡り鳥。
 秋の実りの豊かな感じが香ってくる。
「アップルパイの「ア」「花鶏」の「あ」で小さな音を抑えている。)

特待生昇格試験
横尾渉
七色の 果実が並ぶ 秋の声
(「秋の声」と言う季語の理解が浅い。
  「秋の声」とは風や水の音、鳥の声などの秋の
  物寂しい感じを音からしみじみ感じるという意味がある。)
七色の 果実が並ぶ 秋うらら
七色の 果実が並ぶ 秋さやか

特待生昇格スペシャル
1位 光浦靖子
無花果の 虐めたきほど 手に懐き
(季語の感触をここまでリアリティーとオリジナリティーを
 持った表現で書けたのは大したもの!素晴らしい!
 難しい一物仕立てでここまで感覚を表現できたのは作家だと思う。

2位 馬場典子
マンションに 替わりし八百屋 秋夕焼
(「替わりし」の「し」は過去の意味になる助動詞、きちんと使われている。)

3位 森口瑤子
唐黍(とうきび)は 縦一列を むしり食む
(どうでも良いことを書いて文学作品になるのは俳句の良いところ。
 「唐黍は」の「は」の助詞の使い方が巧い。
  「食む」と古い言葉を使い気取っているのが滑稽でおかしみがある。)
唐黍まず 縦一列を むしり食む

4位 向井慧
御供えの 父剥く梨の 歪さよ
(「御供え物」の梨の状態があいまい。
  お母さんにお供えする梨だという事を入れないと解らない。)
母に供ふ 父剥く梨の 歪さよ
 
5位 田山涼成
みせさきを 色なきかぜが 色つけて
(語順を変え、最後「明るし」と抑えることが大事。)
色なき風が 色つけ青果店 明るし

今週は特待生をかけた戦いだったので勉強になりました。
光浦靖子さん!ついにやりましたね!
はじめて出演された時と2回目の出演の時は
こっぴどく叱られていましたが、私はあの時から大好きでした。
ってことは、私の方が見る目があったという事では…?
感性がずば抜けていましたもの…。
次回の光浦靖子さんのご出演を楽しみにしています。

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