2019年9月30日月曜日

星野仙一の言葉

秋深し 余白あっての 絵画かな
すべきこと やるべきことと 秋を往く
秋を舞う 光るドレスを 翻し
(三岸節子に捧ぐ)百を超え 描いた桜の 声を聞く 
(三岸節子に捧ぐ)言葉はいらぬ 情念充る 老桜

星野仙一 曰く
「迷ったら前へ。
苦しかったら前に。
つらかったら前に。
後悔するのはそのあと、
そのずっと後でいい。」

頑張ります…。
前へ、前へですね…。
ラグビーの如くですね…。
ラグビーと言えば、
ラグビーワールドカップで大盛り上がりです
日本の快勝にただただ喜んでいるところです。
「もう奇跡とは言わせない!」などと言う
コピーがインターネットでは踊っていました。
昨日の「FOOT×BRAIN」と言うTV番組で知ったのですが
ラグビーファンが日本で少ないのには訳があったのですね。
聞いて納得しました。
一番やってはいけない事をやっていたのでした。
今後、心機一転、汚点を払拭して欲しいものです。

上田昭夫氏のラグシャツは私の宝物となっています。
いついつまでも大切にします。(合掌…。)




2019年9月29日日曜日

ワガノワ・バレエ・アカデミーの男の子

しとやかに 抱かれ踊る 秋のてふ
やわやわの 柿頬張りて 歯形消ゆ
秋微雨(あきついり) 陽射し恋しい クレッシェンド
ノーサイドの 笛鳴る前に 秋を往く
辛いほう 苦しいほうへ 秋の道

BS1スペシャル バレエの王子になる!
“世界最高峰”ロシア・バレエ学校の青春

ワガノワ・バレエ・アカデミーで学ぶ男の子が取り上げられていました。
ニコライ校長の言葉「成功の鍵は努力だけ」が脳裏にこびりつきました。
あれだけの厳しさがあるからロシアの芸術は素晴らしいのですね。
日本であの教育を実行したら裁判になると思います。
パワハラとか人権侵害とか言い出す人がいるのでは…?
バレエダンサーが国のお抱えであることは知っていましたが、
国家公務員だったのですね。
国家公務員になるためにあそこまで鍛えぬくのですね。
今回は珍しく男性がクローズアップされていました。
女性で体重が増えると辞めさせられることは有名でしたが、
男性も生き残るにはそれ相当の覚悟が必要だったのですね。
好きだけでは才能だけでは生き残れない世界であることを痛感しました。
今回出演していた男の子の行く末も引き続き取材して欲しく思いました。

2019年9月28日土曜日

運動会で一句

山裾に 白き絨毯 蕎麦の花
里山に 揺らめき光る 蕎麦の花
揺れ方も 個性豊かに 蕎麦の花
蕎麦の花 同じよふでも 違ひけり
蕎麦の花 揺らり揺らりと 風まかせ

プレバト 2019926日纏め

運動会で一句

永世名人への道
村上健志
リレーバトン 空のケースに いぼむしり
(いぼむしりとは秋の季語 カマキリの古名
 「空の」は要らないと強調しておられましたが…。
 練習をしている=空とは限らないのではないでしょうか?)
リレー練習 バトンケースに いぼむしり

特待生昇格試験
ミッツ・マングローブ
秋声に 褪する石灰 最終種目
(下五の「最終種目」言葉の経済効率は良い。
 運動会として大人の味わいが出ている。
 定年退職を控えた校長先生とかが脳裏に浮かんでくる。)

1位 Kis-My-Ft2 宮田俊哉
運動会 父とお揃い バンソウコウ
(「バンソウコウ」を漢字で記さなかったところが良い。
 可愛らしさが出ている。)

2位 増田惠子
号砲の 音消す鼓動 燃ゆる秋
(「燃ゆる秋」季語を理解していない。
 相応しい季語の選択を…。)
秋晴れの 号砲を消す 我が鼓動

3位 高田万由子
秋晴れや 抜け抜け抜かせ 勝て我が子
(力み過ぎ。ここまで表現しなくてもよい。しつこい。)
秋晴れのリレー 抜け抜け抜かせ 吾子

4位 中澤佑二
朝五時に 場所取り並ぶ 運動会
(今回のキング・オブ・ザ・凡人!と言われていましたが
 俳句を詠んだことのない人にはそれは解らないのでは…?
 類想に注意!)
朝五時の 場所取りは父 運動会

5位 錣山矩幸
ドローンから もみじと思えば 運動会
(ドローンの視点を求めたことは悪くない。季重なり!)
運動会の 帽子もパラソルも カラフル

次回 3時間SPのお題は「歩行者信号」

番組の中では「凡人」をやたら中傷しますが
まずは「凡人」が詠めないとその上は目指せないのでは…?
基本を学ぶには「凡人」発想を
極めることが必要ではないでしょうか?
基本の言葉選びができないのに
奇抜な発想を促されても訳が解からないと思います。
若い男の子の「俳句解かんねぇなぁ!」は
ここではないでしょうか?解消してあげて欲しいです。

2019年9月27日金曜日

ニーチェの言葉

老木の 妖気漂う 秋の庭
秋の夜 頬杖ついて ホイットニー
シャツに香 僅かに残る 青蜜柑
仲秋や 好みは常に 進行す
ふぅふぅと 息吹きかけて 秋を食ぶ

ニーチェ 曰く
「一日を始める最良の方法は、
目覚めの際に、今日は少なくとも一人の人間に、
一つの喜びを与えることができないだろうかと、
考えることである。」

地球人全ての人がこう考えたなら、
素晴らしく生きやすい地球になるのでは…?
戦争もなくなるのでは…?
他人に小さな喜びを感じて貰う!って
簡単そうで難しい事なんですよね…。
周りの人間から幸せにできたならと十年位前から
私はTwitterで「褒め道」を実践しています。
他人の欠点をあげつらうことは簡単ですが、
意外に良い点を見つけるのってテクニックが要るんですよね。
最近、やっと慣れて楽しめるようになってきました。
これは糸井重里氏のお陰です。
糸井重里氏に感謝です。
ほぼ日刊イトイ新聞に「ほめ道を往く。」
と言うコンテンツがあったのです。
それに魅力を感じ私もやり始めたんです。
多分、生涯やり続けるような気がしています。
ほぼ日刊イトイ新聞に感謝!感謝!です。

2019年9月26日木曜日

ジャン・ド・ラ・フォンテーヌの言葉

星月夜 ジャニスイアンに 針落し
落し水 意識遠のき 音だけの
秋に聞く 名前呼ばれず 二人称 
秋さびし 時間経過の 速き事
秋懐や 吾でいるための 断捨離す

ジャン・ド・ラ・フォンテーヌ 曰く
「人は、運命を避けようとしてとった道で、
しばしば運命にであう。」

泥沼に嵌る時ってどんなに注意していてもだめですよね。
悪い方向へ悪い方向へと導かれるような気がします。
私がダンスを止めようとすると、必ず誰かに呼び戻されます。
これもまた運命と受け入れています。
ダンスを踊っていることが運命なのか?
それとも、私が踊っていたいだけなのか?
未だに、回答が得られません。

2019年9月25日水曜日

小倉遊亀の言葉

秋分や 紙で切りたる 指に唾
釈然と しないのですね 秋簾
台風の 被害拡大 雨の降る
目も口も 蕩けてしまう 秋夕焼
カンナ咲く 心に棘が 突き刺さり

新美の巨人たち 
小倉遊亀 「浴女その一」「浴女その二」より

小倉遊亀さん言葉
「余白は名前から余白ですけれどね。
 それも一つの形です。
 余白の形がうまくいったら
真ん中の人物の形もうまくいく訳です。
人物だけ上手くいって余白がおかしいってことはありません。
石も草も人間も皆同じだと私はぼんやり考えたけど…。
今になってみますと、
余白と言うものはばかにはできないなと思います。」

「もの皆、仏」と言う言葉を遺し
小倉遊亀さんは百五歳で逝去されました。

今も変わらぬ輝きを放っています。
空気のよどみも、汚れも知らない
昼下がりのたおやかな浴場の中で
たゆたう湯の中の喜びをなみなみと讃えて…。

一途に描いて、一途に生き抜いて…。

小倉遊亀さんにすっかり魅了されてしまいました。
無理せず、種子を蒔かれた所で
花を咲かせられた小倉遊亀さん。
私の理想だったりします。
長くは生きたくないけれど…。

2019年9月24日火曜日

表記を考える「飯田蛇笏」

強さなど 持ちて悲しき 穴惑ひ
秋彼岸 葛籠に眠る 宝物
呼吸困難 猛暑日続く 秋彼岸
秋彼岸 現成受用 あるがまま
繰り上げて 貰う祝いや 蚯蚓鳴く

俳句さく咲く! 名句ミュージアム より
飯田蛇笏
テーマ 表記を考える

をりとりて はらりとおもき すゝきかな 飯田蛇笏

全てひらがな表記されています。
蛇笏は一本の芒のしなやかさを
字面でも見せたかったのでしょう。
はらりと軽やかに、おもきとくっつけた表現。
芒を手折った時の感触としなだれる様子が
読み手にリアルに伝わってきます。
実はこの俳句、最初に発表した時は
「折りとりて はらりとおもき 芒かな」
「折り」と「芒」が漢字で表記されていました。
そして次は
「折りとりて はらりとおもき すゝきかな」
「すゝき」をひらがな表記に!
最終形として全てひらがな表記になったのです。
蛇笏がいかにこの句を大切にして
字面のこだわったかが良く解ります。
このように俳句はその内容と表記が相まって
完成することを覚えておきましょう。

以上、堀本裕樹先生のお言葉でした。

2019年9月23日月曜日

ナポレオン・ヒルの言葉

鰯雲 無駄な努力は 報われず
露に濡れ 緑豊かな かいわれ菜
秋の庭 首を傾げた 犬と我 
墓参 手ぬぐい首に 磨く墓
秋夕焼 嬉しきことの 理解され 

ナポレオン・ヒル 曰く
「心の中に限界を設けない限り、
人生に限界なんか存在しない。」

そうかもしれませんね。
しか~し、才能の限界に
直面することがあるんですよね。
悲しいかな、それを知ると
限界を感じるしかないのです。
限界を感じずに一生生きられる人って、
どれだけいるのでしょうか?
そんな人間に生まれたかった。
Edita Gozzoliさまはまさしく
そのような女性だと想像しています。
神から微笑まれた人間だと…。

2019年9月22日日曜日

道後温泉で一句

台風に 負けるな芙蓉 補強せん
秋を食ぶ 言葉を超える 動きかな
艶やかに 緑は濡れて 碇星
蚯蚓鳴く 相手をなくす 言葉あり
柳散る 体で語る 物語

プレバト纏め 2019919
プレバト俳句チームVS高校生日本一(青森県立弘前高校)

道後温泉で一句

一回戦
村上健志
湯上りの 夜の道後よ 秋めきぬ
VS
◎西野結子さん(言葉選びNO1)
湯冷めして 脳の吸はれて ゆくやうな

二回戦
若井美緒さん(リケジョ)
からくりの 人形踊り 秋の暮
VS
◎東国原英夫
子規に似た 蝗(いなご)がおった 食うたった

三回戦
立川志らく
消灯直前(まえ)に 来た客と月夜の 温泉()の中
VS
◎小枝安奈さん(部長)
番台の 隠れ飲みたる ラムネかな

村上健志さんのいつもの世界観がなく残念でした。
普通過ぎて体から力が抜けて行ってしまいました。
東国原英夫さんは以前の感性が戻ってこられたような…。
素晴らしい俳句に魅了されました。
立川志らくさんの俳句はどうも好きになれません。
価値観、人生観全てが違うのかも…?
いちいちわざとらしいと感じてしまいます。
でも、来年が楽しみでなりません。
プレバトチームはもっと頑張らないと高校生チームの
実力は益々上がっているような気がしてなりません。

2019年9月21日土曜日

秋の果物屋さんで一句

月灯り 零れし笑みよ 秋の道
幸せを 囲む時間よ 秋彼岸
言葉ではなく 足で表現 秋の舞い
凛とした 貴方が理想 あざみ咲く
言葉より 仕草で解る 星月夜

プレバト纏め 2019919

秋の果物屋さんで一句

永世名人への道
藤本敏史
アップルパイの 焼きたての札 花鶏(あとり)来る
(季語「花鶏」は秋にシベリアからやってくる渡り鳥。
 秋の実りの豊かな感じが香ってくる。
「アップルパイの「ア」「花鶏」の「あ」で小さな音を抑えている。)

特待生昇格試験
横尾渉
七色の 果実が並ぶ 秋の声
(「秋の声」と言う季語の理解が浅い。
  「秋の声」とは風や水の音、鳥の声などの秋の
  物寂しい感じを音からしみじみ感じるという意味がある。)
七色の 果実が並ぶ 秋うらら
七色の 果実が並ぶ 秋さやか

特待生昇格スペシャル
1位 光浦靖子
無花果の 虐めたきほど 手に懐き
(季語の感触をここまでリアリティーとオリジナリティーを
 持った表現で書けたのは大したもの!素晴らしい!
 難しい一物仕立てでここまで感覚を表現できたのは作家だと思う。

2位 馬場典子
マンションに 替わりし八百屋 秋夕焼
(「替わりし」の「し」は過去の意味になる助動詞、きちんと使われている。)

3位 森口瑤子
唐黍(とうきび)は 縦一列を むしり食む
(どうでも良いことを書いて文学作品になるのは俳句の良いところ。
 「唐黍は」の「は」の助詞の使い方が巧い。
  「食む」と古い言葉を使い気取っているのが滑稽でおかしみがある。)
唐黍まず 縦一列を むしり食む

4位 向井慧
御供えの 父剥く梨の 歪さよ
(「御供え物」の梨の状態があいまい。
  お母さんにお供えする梨だという事を入れないと解らない。)
母に供ふ 父剥く梨の 歪さよ
 
5位 田山涼成
みせさきを 色なきかぜが 色つけて
(語順を変え、最後「明るし」と抑えることが大事。)
色なき風が 色つけ青果店 明るし

今週は特待生をかけた戦いだったので勉強になりました。
光浦靖子さん!ついにやりましたね!
はじめて出演された時と2回目の出演の時は
こっぴどく叱られていましたが、私はあの時から大好きでした。
ってことは、私の方が見る目があったという事では…?
感性がずば抜けていましたもの…。
次回の光浦靖子さんのご出演を楽しみにしています。

2019年9月20日金曜日

新渡戸稲造の言葉

捨てられず 過去を纏って 秋を生く
シャッターを じっと待つ犬 秋うらら
若さに勝る 経験なんて 星月夜
入院の 知らせ届かず 昼の月
リズムなき リズムを取らん 糸瓜かな

新渡戸稲造 曰く
「例へば、宗教家が神は存在するといふ。
これは事実とはいへない。
けれども真理である。」

事実と真理の関係は私には解りません。
どちらがより重要性が高いのかも解りません。
しかし、自分が選ぶとしたら間違いなく真理です。
だって事実は、誰かのいろんな都合で
すぐに変わってしまうからです。
戦争だって勝者の歴史に過ぎません…。
それをありがたがるのは如何なものかと…。
常に、真理を大切に生きて行けたく思っています。

2019年9月19日木曜日

国司義彦の言葉

色とりどりの 日々の出会いや 秋遍路
マニキュアに 息吹きかける 秋の宵
チャリティーは みみっちい見栄 菊日和
うっかりが 重なり懺悔 夕月夜
吾亦紅 主を待ちて また咲かん

国司義彦 曰く
『要は、自分に「こういうクセがある」という
「自覚」があるかないかです。
自覚さえあれば、
どんな短所も長所に変えることができる。』

そうかもしれませんね…。
癖を逆さに取ると最強かもしれません。
でも、それができないのが
人間だったりするんですよね。
そして、何度も同じ失敗を繰り返し、
何度も後悔をするんですよね。
究極の痛みを味合わない限り
癖を長所に変えるだなんてできないかもです。
人間って相当タフで鈍感に
作られているのかもです。

2019年9月18日水曜日

四宮生重郎さんへ感謝を込めて…。

水澄むや わずかな時間 忘れたし
愛は美を 際立たせたる 老いたてふ 
台風禍 何もなかった ことのよに
無花果や 亡父の自慢 聞こえくる
神様は いつも隣に 夜長かな


四宮生重郎さんが915
91年の幕を閉じられました。
徳島新聞では3面を割いていました。
それなのに、WEBでは一切見せないという…。
徳島の県民性でしょうか?
阿波踊りを20歳から踊られ
71年踊り続けられた人生でした。
阿波踊りをここまで愛した人を私は知りません。
四宮生重郎さんの阿波踊りはまさしく芸術でした。
四宮生重郎さんに阿波踊りを教えて貰った時には、
写真まで撮り、書までプレゼントしてくださいました。
四宮生重郎さんに後ろから手を取られた私は
緊張で体が硬くなっていたことを今でも覚えています。
「カチカチになっとるでぇ~。」と注意されましたっけ…。
それでも、優しく丁寧に指導してくださいました。
亡くなられる2日前にお見舞いに行かれた方が
声をかけても目を開けないでひたすら手で
阿波踊りを踊られていたとか…。
亡くなられる寸前まで踊られていたのですね…。
謹んでご冥福をお祈り申し上げております。
あなたの踊られる阿波踊りは本物でした!
あなたの阿波踊り、あなたの笑顔、あなたのお心遣い、
いつまでも忘れません…。合掌…。
ありがとうございました。