日経CNBC Voice より 文字起こししました。
シーメンス 会長 兼 CEO ペーター・レッシャー氏 発言!
Q 英キャメロン首相の発言は ユーロ圏経済と
企業経営に どんな影響を齎す可能性があるか?
インフラ投資には 長期的に安定した経済環境が不可欠だ。
憂慮すべき事態には 先手を打っておきたい。
我々は答えが欲しいのだ。
首相発言は 少なくとも 投資の際に
心理的な影響を及ぼすだろう。
Q 今回の件で 軌道修正もあり得ると?
英国は非常に 重要なマーケットであり
既に 大きく事業を展開している。
しかし プラント建設などで 新たな設備投資には
10~15年という 長期展望と 安定性が必要だ。
Q シェールガス革命や その掘削方法の進化など
最近の米国のエネルギー環境は 変化している。
新たな投資先として 魅力的だろうか?
既に 米国で追加投資を行っているエネルギーの未来は
国際競争力がテーマで 米国は良いモデルだ。
産業再生の取り組みや 資源の掘削事業の
発展で 化学メーカーは 米国に回帰している。
米国では 今後も プラント新設などの動きがみられるだろう。
我が社も ノースカロライナ州に
最新鋭の大規模ガスタービン施設を建設した。
産業オートメーション分野も 拡大のチャンスだ。
米国では6万の従業員を抱え
新エネルギー対応で 確かな足場を築いた。
以上でした。
豊嶋広氏 曰く・・・。
統一通貨ユーロに 参加していないイギリスには
元々 EUに対して 距離を置く空気があります。
債務危機に端を発するユーロ圏の混乱が
EU離脱論を 強めたきっかけに為りました。
キャメロン首相は 国民投票で EU残留を支持する
と語っていますが 危険な賭けにビジネス界は冷ややかです。
レッシャー氏の言葉から 多国籍企業にとって
統一先の国を変更する自由は
いくらでもあるというメッセージが伝わってきます。
ドーバー海峡を渡るのか?それとも シェールガス革命に
参加する為 大西洋を越えた投資を増やすのか?
政治の判断で ビジネス環境が 変わり得る
日本も注意した方が いいかもしれません。
今週の纏め!
小康状態になったユーロ圏の債務危機!
ただ ヨーロッパの景気が 今年も
パッとしない状況が続きそうです。
ギリシャやスペインの動向に 一喜一憂する局面が
少なくなっても 大国イギリスの次の一手が ヨーロッパ情勢を
左右すると為ると 頭の体操は 欠かせない様です。
私感
毎年 ダボス会議からのインタビューを 楽しみにしています。
いつも 寒そうな場所でのインタビューなのが印象的です。
今年は ジョージ・ソロス氏以外の
注目人物の言葉をお伝え下さり 感謝です。
豊嶋広氏の指摘されている通り 日本も
政治判断で 今後の経済環境は一変しそうです。
長期ビジョンに立った政策が
執り行われます様 願っています。
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