日経CNBC Voice より 文字起こししました。
ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント 会長 ジム・オニール氏 発言!
世界各国で景気回復の兆しが強まっている。
日本も積極的な政策を打ち出してきた。
今年の基調的勢いは 非常に好ましい。
ただ 修正する可能性も十分にある。
Q 春頃から景気が失速する恐れがあるのか?
世界中の経営者は そうなると懸念している。
その為 先行投資を躊躇している様子だ。
先行きに対して確信を持てない理由は
大きな問題が完全に解決されてないからだ。
欧州や米国の経営者からしてみれば
根底な問題が残っているままであり
どんな小さな事でも心配の種に為る。
また 3月には強制的な歳出削減が発動しそうだ。
それによる紆余曲折は 予想不可能だ。
新税とも為れば経営者の不安が高まる。
スペインやイタリアで政情不安が 再度 高まっている。
この2年間 これら問題が経営者を苦しめてきた。
ただ 中国に関しては 方向性が明らかだ。
存在感が増していて 世界にとってプラスだ。
日本もまた 20年以上ぶりに動き始めた。
これも世界経済にとって大きなプラスだ。
以上でした。
鎌田泰幸氏 曰く・・・。
2011年 オニール氏はBRICsに加え 更に メキシコ 韓国
トルコ インドネシアを加えた8か国を グロースマーケッツとして
定義し 今後の成長に強い期待を示しています。
彼が その国の将来は明るい!成長する!と
判断するポイントは一体 何なのでしょうか?
一つは 労働人口 単に多いという事だけではダメ!
増え続ける事がより重要だとしています。
そして 二つ目は 生産性です。
労働者 一人一人の効率が高まる事で生産性が向上し
大きな経済成長に繋がると主張しています。
興味深いのは 生産性向上の為には
教育への投資が 非常に重要だとしている点です。
その国が教育に熱心か?如何か?までみる彼の視点は
恰も 国を一つの家族の様に見つめている感じさえします。
現に ギリシャ危機ではEUと言う家族の一員であるギリシャを
ドイツが見限るのではないか?と 市場が疑念を抱いた事が
そもそも 危機の始まりだった!と述べています。
とかく 経済指標に集中しがちなエコノミストの中で
彼の視点は新鮮なものと映ります。
今年で 会長の職を退きますが その後も
彼の言葉に 世界は注目していくでしょう。
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