2013年2月6日水曜日

ソロス・ファンド・マネジメント 会長 ジョージ・ソロス氏 発言!

日経CNBC Voice より 文字起こししました。
鎌田泰幸氏 曰く・・・。

「為替市場の円安進行は 政治問題化すると思うか?」
最近 ディーラーの間で挨拶代わりとして 交わされる言葉です。

ドル円は 一時 93円台をつけ 2年9か月ぶり
ユーロ円は 126円台 これまた 2年9か月ぶりの
安値水準にまで下落しました。

安倍政権は 円安を促す為 今後も 日銀に
追加の金融緩和を迫り続けるとの読みが働いています。

自国通貨を安くして 輸出を増やし 景気を持ち直したい。
世界の主要国は そんな誘惑に駆られています。

他国に不利な為替政策は 国家間の関係に亀裂を生じさせます。

イギリスやドイツの中央銀行総裁が
通貨安競争に繋がるとの懸念を示しました。

ドイツのメルケル首相も 日本に対し懸念を表明しています。

世界の主要国の間で 
日本の政策が果たして槍玉に挙がるのか?

毎年恒例のダボス会議で かの著名投資家 
ジョージ・ソロス氏が円安に言及しました。

そして 為替市場で 取引材料と為りました。

ソロス・ファンド・マネジメント 会長 ジョージ・ソロス氏 発言!

最大の脅威は 通貨戦争を招く可能性が潜んでいるという事だ。

つまり 金融危機への処方箋として ドイツは財政緊縮策を
進めているが 他の主要国は 対照的な金融緩和を行っている。

「量的緩和」で紙幣を増刷してバラ撒いている。
そこで 実際のところ 不況は回避されている。

その意味で一定の効果はある。

ここ10年の間 デフレに苦しんでいた日本も
今 漸く 量的緩和策に踏み切った。

金融緩和によって 既に 円安に為った。
円安の傾向は もう進行している。

Q タイムリーな話題だが 円安は 今後も 続くのか?

円安への決意が感じられる。
日本政府は 円安を実現せねばなるまい。

政権の足固めの為にも 必要に迫られているのだ。

以上でした。
鎌田泰幸氏 曰く・・・。

「為替操作には 全く 当たらない。」麻生外務大臣は
あくまで 行き過ぎた円高の修正の動きであるとして
ドイツなどの批判を 一蹴しました。

この発言で 円安が一時加速!その背景には 
日本が今後も強硬に円安政策を続けるからではなく 

アメリカが容認しているからこそ 麻生大臣も 
そうした発言ができたのではないか?

アジアを中心とした安全保障上の観点からも
アメリカが容認するかもしれないと 市場が見たからでした。

ベテランのディーラーにとって 戦後のドル円相場は 大筋 
アメリカの意向で動いてきた事が 骨身に沁みています。

1985年のプラザ合意!90年代のクリントン政権の
貿易摩擦を起因とした怒涛の円高!

アメリカは 巨額の財政赤字を維持する為 言葉では強いドル!

を標榜していますが 実際は その時々の 
経済政策で巧みに 為替相場に影響を与え続けています。

本当に アメリカは日本の円安政策を許容するのか?

先ずは 為替政策を管轄する アメリカ財務省の
次期長官に指名されています ジェイコブ・ルー氏の発言が
大きな鍵と為り 市場を動かす最大の注目点と為りそうです。

2 件のコメント:

  1. Vertuさん、こんばんは。

    遅まきながら、適当でもFXに挑んでいるおかげで少し、経済ニュースに感心と注目出来つつあります。

    儲かる、儲からないは別として(苦笑)

    どこまで円安が進むのでしょうね・・・急騰、急落となっては困ります・・・。

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  2. Shinnosuke Saitoさん
    コメントありがとうございます♪

    >儲かる、儲からないは別として(苦笑)

    私もです。

    でも 世界経済 日本経済を勉強する事は
    今後の人生を 豊かにしてくれると信じています。

    >どこまで円安が進むのでしょうね・・・

    アメリカが円安をどこまで容認するか?ですが・・・。
    120円が 落ち着きどころではないかと 予想しています。

    若林栄四氏は 今後20年のスパンで 
    円安進行すると言っておられます。

    円安は大歓迎なのですが
    円安が 極端に進行し 所得が増えなかったら・・・。
    と考えると 微妙に恐怖心もあります。

    急激な 騰落は止めて欲しいですよね・・・。

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