2026年2月4日水曜日

村雨さんと日本庭園たしなみ巡り 三溪園

寒風や半田素麵揺らしけり

「はた」にかけ「はし入れ」忙し天日干し

冬空よ自己満足の人生よ

知的障害抱えた家族冬ぬくし

寝姿の似る夫と犬小春

 

■村雨さんと日本庭園たしなみ巡り 三溪(けい)

広さ東京ドーム約4個分 175,000

17棟の建造物 10棟 国の重要文化財 3棟 横浜市の有形文化財

研究者の間では「東の桂離宮」と呼ばれている

明治時代に実業家が私財で作庭

名建築とともに見る庭

 

庭師 俳優 村雨辰剛

 

大池

三溪園 開園120

三溪園保勝会 事業課長・学芸員 吉川利一さん

春は桜 夏は蓮 秋は紅葉 冬は梅 一年を通していろんな花が楽しめる

外苑と内苑の二つの庭からできている

1906年 原三渓が外苑を造り一般に公開した

生糸の輸出業で成功 富岡製糸場を所有 

三重塔 三溪園のシンボル 国の重要文化財

三重塔この池も元々ここにあったものではない

原三渓の構想にデザインをして造り上げている

人力で池は掘られた 出た土で山の形を整えた

旧燈明寺三重塔(京都にあった室町時代の建物)解体して三溪園で組み立て直した

日本の古き良きものが次々に失われていくことに対して危機感を持っていた

存続の危機にある歴史的建造物を三溪園の地に移築・収集

近代化が進む日本 横浜 

日本の美を守り 伝えるため 三溪園を市民に開放

哲学がある 庭園を造り自分だけで楽しまず広く公開して日本の良さを

みんなに分かって貰って分かち合おう 当時は入口に「遊覧御随意」と記載

初音茶屋 当時の来園者へのおもてなし 

戦前まで来園者へ無料でお茶を提供していた

その中には芥川龍之介がいた ここで俳句を作った

「ひとはかり浮く香煎(こうせん)や白湯の秋   芥川龍之介」

内苑 臨春閣(りんしゅんかく) 三渓がプライベートで作った内苑

国の重要文化財

移築当時は聚楽第(じゅらくだい 豊臣秀吉)の遺構とされ

「桃山御殿」と呼ばれていた

近代の研究では紀州徳川家の別荘「巌出(いわで)御殿」とする説が有力

臨春閣と調和するように池を造成 

 

たしなみポイント 

州浜(すはま):水辺に石を敷き詰める表現手法

州浜がある池は海や川を表現していることが多い

 

水辺を意識すると建物の特徴が見えてくる

紀の川に面して立てられていた部分と言われている

建物が元々あった環境を再現したかのよう

良い石が使われている

 

原三渓直筆の手紙

大名品ナレバイザ知ラス 普通之品ハ一切 買入中止仕候

 

視点を変えて庭を見る 橋も素敵 原三渓によるデザイン

唐破風 国の重要文化財 高台寺 観月台 原三渓は豊臣秀吉好き

庭師に名所・旧跡を視察させた

 

作りたい景色が明確だからこそこういう風景を見ていてほしい

 

通常内部非公開*不定期公開

臨春閣 江戸時代初期の建物 1649年の建物 

研究者の間では東の桂離宮と呼ばれている

幕府の御用絵師 狩野派による障壁画 各部屋に豪華な美術品

波の欄間 銀箔(ぎんぱく)が酸化している 想像図

一番メインの棟 和歌の色紙がはめ込まれた欄間

菊の透かし彫り 一番見せたい庭園の風景

原三渓が思い描いていた理想の風景 デザインの中心

「臨春閣」の名の由来

臨春閣の移築当時は橋の向こうに桜の木を植えていた

桜を見る⇨春を見る⇨臨春閣

 

二階へ

村雨の間 襖の絵の名が「村雨松林図」

村雨:急に激しく降ったり弱く降ったりするにわか雨

金箔と銀箔 

百人一首の色紙

ここからの眺めが先ほどの眺めと同じように素晴らしい

たしなみポイント

座ることで美しい風景が見えてくる

目の前に三重塔が見える 座って見上げた先に三重塔

三重塔の上に昇る月 天体まで計算に入れていた

 

臥竜梅(がりゅうばい)

三溪園の梅を題材にした作品 国の重要文化財 弱法師(右隻)下村観山

原三渓は若手芸術家の支援に尽力 横山大観も

原三渓はの影響で新しい芸術が生まれた

 

「鴨の嘴(かものはし)よりたらたらと春の泥   高浜虚子」

 

最近では横浜市中区本牧出身 クレイジーケンバンド 横山剣

三溪園をイメージして「松並木ストラット」を作った

現在でも文化サロンのような役割を果たしている

 

🎵Deep inside ma soul 松並木のふたり🎵

 

聴秋閣(ちょうしゅうかく) 国の重要文化財

二条城にあった建物 楼閣建築(外の流れを楽しむための空間)

火灯窓 木のタイルで敷き詰められている 

建物の前が池で当時は庭園で舟遊びが流行っていた時代

対岸から船でここまで近づいてきて直接舟で上がった空間ではないか

水辺にあった建物の構造をいかした作庭

 

聴秋閣から臨秋閣への水の流れ⇨川から海への流れを表現

たしなみポイント

水の流れをたどってみると発見があるかも…。

 

*聴秋閣奥の遊歩道は新緑と紅葉の時期のみ解放

聴秋閣越しに三重塔 縦の構図

ここは原三渓が最後に移築した建物

 

作庭家はみんな 庭に魂が宿ってしまう 僕が今まで見てきた庭の中で

三溪園ほど魂が宿っている庭はなかったかもしれない

原三渓の残した想いは凄い 村雨

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