2026年2月24日火曜日

あの本、読みました? 木爾(きな)チレン&一穂ミチ

かりそめの現(うつつ)見つめて春の空

風光る歴史を守り引き継がん

大聖堂は市民の誇り春の空

(ステンドグラス)イスラムの影響受くる春北斗

浮いた船アルカサル城春の月

 

■あの本、読みました?いま話題!

バレンタインに読みたい大人の恋愛小説スペシャル

木爾(きな)チレン 一穂ミチ 鈴木保奈美 山本倖千恵 林祐輔P

(木爾チレンの夫 けんご@小説紹介 紙上健吾 

アルジャーノンに花束を で既に番組出演していた。) 

 

川上未映子著

乳と卵 夏物語 ヘヴン 黄色い家

今年、映画化されるのは 「すべて真夜中の恋人たち」

 

凪良ゆう著

汝、星のごとく

 

吉田修一著 邦画実写歴代興行収入ランキングNo.1作品 22年ぶり

国宝 ミス・サンシャイン

 

一穂ミチ著 第30回島清(しませい)恋愛文学賞

光のとこにいてね アフター・ユー

 

アフター・ユー おじさんと別れを描いた理由

清吾と同じく愛する人、夫・波留彦を失った沙都子の言葉

 

「アフター・ユー」の一文 一穂ミチ著/文藝春秋

「写真もある、書類もある、彼の上司や同僚も知ってる、

でも、時々不安になるんです。あの人の存在ごと、

わたしの夢だったらどうしよう、って自信がなくなるー

変なことを言ってるのはわかってます。

でも「いたこと」って、みんな、どうやって信じてるんでしょうか」

せめて遺体があれば、「死」という現実を自分の目で確かめ、

葬儀や火葬という段階を踏んで心に刻むことができる。

弔いという儀式は、死者の魂をあちらに送ると同時に、

生者の魂をこちらに繋ぎ止める役割を持つのだろう。

でも、波留彦も多美もただ、「いない」。拭うことも捉えることも

できない不在の影が沙都子をすっぽり覆ってしまっていて、

清吾にはどうすることもできない。

自分の手元に、多美の生を証すものはどれだけ残されているのか。

 

「いたこと」ってどうやって信じる?

懐かしの電話ボックス

海難事故に遭って行方不明の多美を探しに行った遠鹿島で

夜車を走らせていた清吾は電話ボックスを発見

多美が残したお守りの袋の中に入っていた

テレフォンカードを取り出し多美の携帯に電話を掛ける

 

「アフター・ユー」の一文 一穂ミチ著/文藝春秋

清吾はボックスの中に入り、スマホに比べるとでかくて重たい

受話器をあげてテレフォンカードを差し込んだ。

49」と赤いデジタル文字が表示される。ちゃんと使えるようだ。

0のボタンを押すと、つめたい金属がかこんとへこむ。

ああ、公衆電話の感触や。

若草色の受話器の向こうからは発信音が聞こえてきた。

しまった、間違えた。あわててフックに指をかけた瞬間、

「はい」と応答があった。「もしもし、青さん?」多美の声だった。

夢か、それとも、俺の頭がどないかなってしもたんやろか。

夢やとしたら、どっからや。「青さん?」受話器の向こうからは、

確かに多美の声がする。ありえない。

「どうしたの?何かあった?」「多美」そろりと口にした。

 

電話ボックスを登場させた理由

タイトルの付け方「アフター・ユー」=「お先にどうぞ」

 

バレンタインに読みたい 今話題の恋愛小説~短編部門~

島本理生(りお)

ファーストラブ Red ナラタージュ 一撃のお姫様

 

恋は落ちずに、落とすもの?君に綴る4つの駆け引き 

浅倉秋成 織守きょうや 辻堂ゆめ 日部星花著

 

綿矢りさ著

グレタ・ニンプ 深夜のスパチュラ(スパチュラ泣きをしてほしい 一穂ミチ)

 

木爾チレン著

(あい)を飲む

水みたいな人 ジンジャーエールに似ている ぬるいラムネ

コーラの泡 梅酒と眠る 生きる薬 骨を飲む

飲み物にこだわった理由 

👑悲しさのない恋愛はない 木爾チレン

骨を飲む

 

「哀を飲む」の一文 木爾チレン著/実業之日本社

多くの人は始まりが好きだという。楽しいのは、

始まりの本の僅かな間だけなの、と。

でも、私は幹夫と私が、どういうふうに別れるのだろうと

想像するのが好きだった。

だって終わりは、どんなに暴力的だったとしても、美しい。

だからドラマだってマンガだって、

すぐに最終回が見たいと思ってしまう。

だから、別れはいつか来てもいい。

それが最高にすてきな別れなら、来てもいいと思う。

 

「水みたいな人」テーマは「喪失」

 

「哀を飲む」の一文 木爾チレン著/実業之日本社

優しい青は、「あたしのことを好き?」と訊けば、何度だってあたしのことを

好きだと言ってくれる。けれどあたしが聞きたいのは、そんな木霊のような

言葉じゃない。(「ぬるいラムネ」より)

愛は無料だ。だからこそ、みんなこわがる。対価を払わず手に入れたものは、

いつ消えてもおかしくないから。だから私は、お金で愛を買う。

なくならない代わりに、永遠に手に入らない。(「コーラの泡」より)

「骨って、どんな味がするの」「愛の味」そう言って、私は嘘笑いした。

「愛ってきっと、不味いのね」中川も、私と同じように嘘笑いした。

(「骨を飲む」より)

 

「私のこと好き?」って聞く?

 

木爾チレン女史はよしもとばなな女史が好き

「白河夜船」/新潮文庫 が一番お好きだとか…。

吉川ばなな女史の文体が好き 

吉本ばななからの影響 最初の頃は生とか死を書いていた

こんなに読みやすい小説があるんだが第一印象

読みやすい文体で重いテーマを綴られている

 

「夏の匂いがする」木爾チレン著

恋とも友情とも言えない 同性に強く焦がれる気持ちを描いた少女たちの物語

 

一穂ミチが鈴木保奈美に薦める恋愛小説

小池真理子著「恋」

女子大学生が憧れの助教授夫妻と築いた三人の愛の聖域。

一人の青年が完璧な均衡を壊し、殺意と悲劇を招く。

 

木爾チレンが鈴木保奈美に薦める恋愛小説

中山可穂著「白い薔薇の淵まで」

一行も読み飛ばせない、完璧な恋愛小説

平凡なOLと新人女性作家、女性同士の恋の物語。

激しく求め合い、傷つけ合い、修羅場を繰り返す… 

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