2026年2月16日月曜日

兼題「鶯」

ウクライナ人を詠む

春の雲洗脳されて戦場へ

共に生く犬を殺され春の空

祖国より犬を愛して春の草 

祖国では裏切り者の春の夜

ロシアでは使い捨てされ冬の星

 

NHK俳句 兼題「鶯」

選者:和田華凜 ゲスト:月亭八織 司会:柴田英嗣

年間テーマ「季語からみるDNA」

平安時代より愛された鶯。子季語には「春告鳥」「経読鳥」「人来鳥」

 

兼題「鶯」は春の季語

冬の間、山に居ますが、春になると人里に現れて春を告げる

平安時代から「初音」は歌人たちに愛されて多くの歌に詠まれてきた

「初音」とはその年に初めて聞いたうぐいすの声

季語で「初音」というと「鶯」のこと

鶯の傍題

春告鳥 歌詠み鳥 黄粉鳥 匂鳥 花見鳥 鶯の谷渡り

経読鳥(「経」というのは「ほー法華経」お釈迦様のお経)

人来鳥(「ホーホケキョ」に続いて「人来る 人来る」と鳴いている)

言葉は想像を膨らます 俳句の醍醐味

 

文鳥もいろんな感情がある 文鳥ってブチ切れをする

理不尽なブチ切れをする 八織

 

うぐいすの声を聞くと思い出す言葉がある 

「初心忘るべからず」世阿弥の言葉

明日がきて暮らしているということを当然のことのように思っている

冬から春になって暖かくなってきたのは当たり前のことじゃない

「有難い」という言葉は「有ることが難しい」と書く

今日があって明日があってということに感謝したいなという気持ちで

冬から春になるこの時期にいつも

「初心忘るべからず」という言葉を思い出すようにしています 和田

 

ついつい関係性が緩くなる時がある 

師匠がいなければと感謝をする瞬間がある 八織

 

初心というのは謙虚な心や感謝の心 それを思い出すことは良い 和田

 

・名句鑑賞

うぐひすの啼(なく)やちひさき口明(あい)て   無村

無村は画家としても有名 俳句は言葉で写生する 景色をうつし出す

うぐいすの小さな口を発見してそこから出る美しい声

あたりの空気感まで伝わってくる名句

「うぐひす」「ちひさき」もひらがなで書いている

かなで書くことでうぐいすの小さな口とかかわいらしい姿が見えてくる

写生も初心にかえったような句

 

鶯の身をさかさまに初音かな   其角(きかく)

初音を聞いたときのうぐいすの状態がさかさま

木にぶら下がりながら「ホーホケキョ」と

鳴くのを見つけた瞬間の喜びがあふれてくる 和田

珍しい状態を見られた喜びじゃないかなと思う 柴田

凄い奇跡が起きた瞬間 八織

一会の奇跡の瞬間ですね 和田

 

・特選句 兼題「鶯」

鶯やだらりの帯に子風呂敷   寺田秋悦

鶯や空欄多き時刻表   石井説雄(せつお)

春告鳥光のページ繰る野辺に   七瀬ゆきこ

うぐいすのこゑに黄色の浮力かな   押見げばげば

鶯や鏡に見せるランドセル   植野史理(ふみとし)

鶯や私のアディショナルタイム   秋本哲

アディショナルタイム:ご褒美時間 八織

俳句では余生 消極的なイメージ

カタカナを使った事でまだまだ攻めていくぞというイメージが伝わってくる

アグレッシブな感じがする 和田

 

・特選句 けんだい「鶯」

一席 うぐいすやDNAに音符あり   千田茂樹

二席 ビバルディ日和始まる初音かな   泉勝明

三席 鶯や耳へ黒髪かける癖   松本逸朗

 

・月亭八織の一句

落語聞く鶯さえずり破顔一笑   月亭八織

(落ちのところでうぐいすが「ホーホケキョ」と鳴いて

お客さんが落語で笑ったのかうぐいすでわらったのか

みんながとってもいい 何とも言えないほのぼのとした笑いになって

うぐいすに助けられたな 八織

「破顔一笑」という所が素晴らしい うぐいすの声が聞こえてくるし
落語も面白いしみなさんが笑顔になるという内容がいい 和田

添削 鶯や破顔一笑落語会

(これは三段切れでは…❓)

三段切れになってしまう「さえずり」は春の季語 和田

「や」以外ぜんぶ漢字なところも落語っぽい 柴田

 

季節を感じていただけるような落語を届けていきたいなと思います 八織

 

・柴田の気づき

鶯の声初心忘るべからず

(総決算ということで十七音に)

十月「十七音で嫌な事は昇華しよう」が一番心に残っているとか…。柴田

七月「心のシャッターを切る」俳句は瞬間を切り取る

五感で感じた事をその時に心のシャッターを切る 

素晴らしい気づきだと思った 気づいてくれたのが嬉しい 和田 

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