2026年2月10日火曜日

村雨さんと日本庭園たしなみ巡り 二条城

春北風(はるきた)や法の隙間を悪用す

山笑ふ余白を持った生き方よ

永き日や経年美化の作り上ぐ

春の犬カメラ向けると愛想なし

熱き飯しょいのみ載せた春の朝

 

■村雨さんと日本庭園たしなみ巡り 二条城

庭師 俳優 村雨辰剛

世界遺産 元離宮二条城

❝江戸幕府の始まりと終わりの地❞ 

徳川将軍家の創意工夫が詰まった庭園

徳川家の思惑と庭師の計算

蘇鉄の冬化粧

京都市中京区 総面積東京ドーム約6個分

国宝や重要文化財が存在 全域世界文化遺産

 

元離宮二条城事務所 文化財保護技師主任 今江秀史

 

二条城は徳川将軍家の京都の宿泊所

朝廷公家大名に徳川の権威を見せつけるために造られた

❝江戸時代を象徴する場所❞

二の丸御殿 庭園 本丸御殿 庭園 清流園

二の丸庭園 特別名勝

唐門 龍 虎 鶴 権威を見せる豪華さ

二の丸御殿 国宝 国内の城郭に残る唯一の御殿群

 

御殿群とは六つの建物が連なってできていた

「私」と「公」 公共とプライベートが分かれている

入口に近い遠侍(とおざむらい) 二つ目が式台 三つめが大広間

四つ目が蘇鉄の間 五つ目が黒書院 六つ目が白書院(寝室と居間)

部屋によってどんな庭が必要か意識して造られている

いる場所によって庭の角度 作り方が変わってくる

 

書院造庭園 見る角度によって景色と意味が違う

石の見え方がガラッと変わる場所へ

二代将軍・秀忠と三代将軍・家光の時に後水尾天皇を二条城に招待

行幸御殿 1626年寛永行幸 五日間滞在 江戸時代最大級のイベント

 

たしなみポイント 

石のすえ方で天皇への敬意を示す

後水尾天皇が行幸御殿から眺めた風景 石が印象的

石の面が天皇に向いている 石理=石の並び方や形

天皇にひれ伏している 石が人に見えてくる

 

能舞台

行幸御殿からの景色を際立たせている 主役と脇役

 

たしなみポイント

角度によって主役の石が変わる

庭師のセンスに関わってくる

石のすえ方で見え方が決まる 緻密な計算

「これが徳川幕府の文化力だ!」

当時の庭師は徳川家直々に仕事 間違えたら首が飛ぶ

 

大広間 将軍と大名や公家が対面する場所

対面所 公家や武将たちが将軍と対面 格付けが重要

廊下を歩いてきながら見る庭 公家や大名が見た景色

 

滝 別世界=将軍に近づいてきた

庭に向かっていく目線 目線を誘導 

「自分たちの文化力はどうだ!」

対面所からが一番立派な見栄えの庭

 

たしなみポイント 

「大広間」の前が一番立派に見える視点場

 

黒書院 将軍家と近しい人だけが入れる場所 プライベート空間

滝 入江の島との間が閉じていく ちっちゃい池になったかのような錯覚

将軍が見た景色 蘇鉄の冬囲い 

戦国時代から南国の植物や園芸植物が交易で取り入れられてくる

文化力と富の象徴 蘇鉄を寒さから守る「冬化粧」

 

樋口造園 庭師 庭師歴二十六年 吉野瑞穂

 

毎年11月に冬化粧 藁で編んだムシロ「こも」を巻く

藁束を等間隔で留める 藁を均一に広げる 結び目を裏返して隠す

これまでが一連の作業 冬化粧の完成

 

本丸御殿

明治の庭の特徴 白砂敷きの園路 石を伏せてすえている

二の丸庭園は石が立てられている

芝地の築山 非常に低い築山

 

たしなみポイント

明治の庭は石が伏せられ 芝生が多く広々している

 

1867年 大政奉還 政権が朝廷に移り「二条離宮」へ

明治27年 桂宮御殿の一部を移転 本丸御殿となった

当時は今と全く違う庭だった 作庭当時の庭

平安時代末期をイメージした庭 庭師 井上清兵衛が作庭

明治天皇は新しい時代の庭を目指していたので造り変えさせた

 

昭和40年作庭 清流園 ダイアナ妃など国賓を迎える庭園

唐門 プロジェクションマッピング

 

ここは唯一無二の場所

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